2008年06月16日

6/12-14日記(桂離宮は「農村テーマパーク」だった)

Pop is dead.■6/12
・京都へ。
・着いたのは9時前。宿に入った後、近くのイタリア料理店バルケッタで軽い食事。鶏のテリーヌ、炙り鱧とガスパチョ、トリッパのパスタ。

・今まで何度かガスパチョを飲んできて、一度もおいしいと思ったことがなかったのだけれど、ここのはシンプルながらおいしかった。
・トリッパも絶妙。臭みが無く、モツ特有の歯ごたえ、旨味あり。

・食後、もう一杯呑もうと隣の栄喜知(えいきち)へ。バーかと思ったら料理屋だった。

■6/13
・3ヶ月前から参観申し込みしていた桂離宮へ。
・写真撮影禁止だと思っていたが、基本的に撮影可能。しかしまあ、初めて来たのだし、写真など撮らずにゆっくり見ようと思う。

・1時間かけて見学。笑意軒への道を歩きながら分かったのは「これは農村を再現したテーマパークだ」ということ。質素でありながら清潔な、ミニチュアサイズの村を造りました、というテーマパーク。
・笑意軒の奥には水田。
・貴族が巨額を投じ、簡素で侘びしい村を模した庭園を作って「庶民はこんな環境に暮らしていていいねえ」と思う。これは全く貴族のイヤミというか、つまり高貴な人というのはそういうものなのだろうと思う。
・これは落語「目黒のさんま」や「ねぎまの殿様」の世界ですね。志村けん演じるバカ殿様が、庶民の振りをして城下町に繰り出すというのと同じような世界。
・技術的なもの以前に「別荘の中に、貴族の憧れである鄙びた村を再現する」という設計思想がものすごい。こういうとんでもない庭園というのが存在するというのは、驚きのようなものだし、一方では納得できる。

・夜、先斗町の余志屋にて食事。
・刺身、魚素麺、鴨饅頭、とろろ汁、鱧の天ぷら、鯛のあら炊き、ぬたなど。そこに釜飯、最後に黒糖シャーベット。
・リンク先にもあるが非常に量が多い。個人的にはもっと少ない方が好きだが、一見さん歓迎の雰囲気でもあり、手軽に訪れやすい京都の割烹料理店。
・おまかせコースは7500円から。

・いったん宿に戻り、もう一杯呑もうと再びバルケッタへ。チーズのマリネがひどかった。あれはプロセスチーズだろ。

■6/14
・三十三間堂と東寺に寄って帰る。

・三十三間堂というのは過剰な寺で、あまりの過剰さに感覚が麻痺して「1000体の千手観音」ってものに何も感じない。
・しかしよく考えてみると、あれは極楽から地上に、1000の観音様が降臨するという場面を描いたものでしょう。そう考えると仏像が軍隊のように見えて、いかに仏様と言えど、こんなに大挙して押し寄せられると恐いと思う。

・東寺はやはり帝釈天。この帝釈天のセクシーさは尋常じゃない。
・兜跋毘沙門天も良いが、これは春秋の特別展示でしかお目にかかれない。
・明王像も良い。降三世明王や軍荼利明王は両足を二つの花形円盤にのせて飛んでくる。あれは空中セグウェイみたいなものであって、自由自在に飛び回って敵をやっつけるわけです。これはSFの世界。空中大戦争。
・金堂では月光菩薩。それにミニサイズの十二神将。
・やっぱり東寺は仏像のホームラン王です。

・昼食は昨夜、余志屋で作ってもらった釜飯のおむすび。何しろ量が多いので、余った釜飯はお土産にしてくれる。

・帰路、書店にて別冊太陽の春画特集二冊、守貞漫稿二冊買う。
posted by LSTY | Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
京都行かれたのですね。
三十三間堂、東寺の説明もおもしろくてニヤリとしてしまいました。
そして農村テーマパーク桂離宮、なんだかますます興味が湧きましたねぇ(笑
でもしばらく行けそうにないなぁ。。。
Posted by 桜桃 at 2008年06月16日 14:25
こちらでははじめまして、でしょうか。
kakakoさんとこから来ました。
桂離宮も思い出深く。そういえば農村っぽいの
あったなあ。ちなみにマリーアントワネットも
農村作って楽しんだようなシーンを読んだ様な(勿論漫画で)...
離宮では、なんでも細かく調べてくれる(おせっrya..)
友人が、訳知り顔で、撮影禁止というのでカメラ
わざわざ車に置いて行ったらかなり自由に撮影
出来たようで...(涙) しかたなく
携帯で音出しながら撮影したのでした。思い切っ
てLSTYさんのように撮影せず堪能すれば良かったな。
東寺もいきましたが、かなりやられました。
またいきたいです。



Posted by ましゅり at 2008年06月16日 16:31
■桜桃さん
 三十三間堂はさすがに飽きてきましたが、東寺の講堂はいつ見ても良いです。「立体曼荼羅」っていう考え方がすごく「男の子っぽい」でしょう、空海はこれ作る時、楽しかったんだろうなあ、と思います。

 桂離宮は写真で見ると「ただの庭園」なんですよ。僕は庭園ってあまり興味ないんで、実はそんなに期待してなかったんですけど、あれは「東武ワールドスクエア」的なミニチュアの世界なんですね。そう見ると面白いし、貴族というのはそういうものなのかとか、妙に納得してしまいます。
Posted by LSTY at 2008年06月17日 13:36
■ましゅりさま
 中には写真ばっかり撮ってる人もいて、何かかわいそうになってきます。見たくなったら何度でも来ればいいのにと思います。桂離宮に関しては何冊も写真集だって出てるし。
 少なくとも素人にとって、写真で「空間」を写すことは難しすぎるんですよ。「物」は写せても「空間」は写せないように思う。だから庭園の撮影なんて出来ないようにも思うんですね。
Posted by LSTY at 2008年06月17日 14:03
わー、全くそう思います。
うちは、備忘録のように少しだけ撮影してます。
まあ、なかなか来れない人もいますけれどね、
出来た写真のクオリティをみるとねえ。

絵はがきか写真集を買うようになってから
撮影の頻度は減りました。

手抜きのブログですが、お時間あれば
遊びにいらして下さい。
Posted by ましゅり at 2008年06月25日 23:20
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