2006年09月05日

9/1-4日記(エヴァ・再生産・新宿)

popisnotartandartisnotpop.jpg■9/1
・エヴァンゲリオンを適当に再見。
・初めて見たのは10年ほど前か。今見るとひどい。見ながら「キモチワリ!」と思う。
・碇シンジと綾波レイの絡み、加持リョウジと葛木ミサトの絡み、恋愛描写みたいなのが気持ち悪すぎる。結婚式に加持リョウジがだらしない格好で来て、葛木ミサトがネクタイを直すシーン、ありゃひどすぎるぞ。
・なんというか、中学男子が想像する「大人の恋愛」って感じだろうか。

・桂文楽「鰻の幇間」聴く。今ひとつ。この人のやる幇間は、べんちゃらの感じが良いのだけれど、この話で重要なのは中盤、上機嫌だった太鼓持ちが一転、文句たらたらになって以降だ。そこが少し弱いなあ、と感じた。
・やはりあそこは志ん朝師匠が絶品。

・深夜過ぎ、宇多田ヒカルを聴きながら引き出しを開けると、そこにはアスカ・ラングレーと片腕のないミス・ココ。PopとArtは結局、共存し得ないのだろうか?

・著作権、みたいな話。「転載」や「劣化コピー」、これは結局どんな物なのだろうかと思う。
・古来から、優れた作品は転載され、劣化コピーされてきた、とも考えられる。それが受け入れられてきたのは、結局、その元が「優れた作品」だったからだ。
・今、特にwebの世界で転載や劣化コピーが弾劾されるのは、その元が、つまりコピーが、ではなくてその元が、「優れた作品じゃない」から、なのではないか?
・こんなくだらねー事、コピーしてんな馬鹿、というような。
・思いつきで書かれ、消費される情報。そりゃそれでいいんじゃないのかな、とか。表現の敷居がこんなに低い世の中なんだから。

・と、考える。酔いながら。

■9/2
・仕事、いよいよ忙しくなる。あー、こりゃ大変なことだな、と思いながら、でもそれが楽しい。
・男というのは飽きっぽい物で、そのなかでも僕は随分飽きっぽい方だと思う。そういう僕にとって、イレギュラーな混乱は楽しい。

・午後、明るいうちから酒を呑み、ほったらかしだった味噌床の手入れ。かびこそ生えていないが、水気が多くなってきたので火にかける。
・へらで味噌を練りながら考える。男には二種類ある。仕事を楽しめる人間と、楽しめない人間だ、とか。思いつきの二元論。しかしそれは違うだろうか。僕は楽しめる仕事しか一生懸命やらない。そういうことを続けていると、自然と楽しめる仕事ばかりを担当するようになる。
・そういうのって周囲の寛容さと自分の才能と、運のおかげだとか思う。

・でも、世の中には「どんな仕事も楽しめない男」というのがいる。そういう人っていうのは、例えば、自分の趣味を仕事にしても楽しめないのだろうと思う。で、そういう人は徹底的にもてないんだろうなあ、とか。

・夕方、かねてから選曲していたフリーソウルを聴く。マーヴィンゲイは、夏から秋に移りゆくこの時期、耳と脳を通じて心に響く。

■9/3
・最近全然運動していなかったので、体を慣らすために自転車で6キロほど走る。これだけで足が張る。

・久しぶりに味噌床を使う。茄子二本。
・冷蔵庫に、いつ買ったかもわからない人参がある。捨ててしまおうかとも思ったけれど、若干しなびているだけで腐ってはいないようなので塩漬けにしてみる。

・買った覚えのないライオネル・ハンプトンのCDがあったので聴いてみるが、どうも気に入らない。
・気に入らないのでロイ・エアーズに切り替える。
・僕はヴァイブ(鉄琴)の音がとても好きなのだけど、好きなだけに「別にこの音は鉄琴じゃなくてもいいよな」と思えるような使い方が気に入らない。
・しかし考えてみれば、「演奏者」というのは、そんなことを考えるべき存在ではない。ロイ・エアーズは演奏者であると同時にプロデューサーであって、さらにシンセサイザーも演奏するから、音の必然性なんていうことを割と気にしていると言うことか。

・しかしそれ以前に、僕はいわゆるジャズが好きじゃないのかもしれない。「これがジャズですよ」というような、模範的というか、基本形であるジャズ、というのをあまり聴かない。70年代以降のファンキー入ってるのしか聴かないなあ、ほとんど。

・嫁と食事。フィレ肉のステーキがおいしい。

・書店へ。NHK出版「漬物と常備菜」、吉本隆明「私の『戦争論』」、TITLE2006/10号買う。
・TITLEのような雑誌を買うと、Macの広告が掲載されている。
・実にダサイ。アップルはそろそろ、こういうくだらない広告戦略をやめるべきだと思う。
・「コジャレた雑誌には、アップルの広告が載ってます」なんていう、こういう状況はダサすぎる。

・コジャレている、というのはダサイ事だ。
・それを理解していない大人は滑稽だ。そんなことすら分かってない大人は「おとな」ではない。

・夜、テレビで「X-MEN」。この映画、ものすごく面白いのは「世界を征服できる能力を持った超能力者を、平凡能力者が抑圧する」という、その理不尽さだ。アメリカ的で素敵です。

■9/4
・上司・同僚と呑みに。

・帰宅後、どういうわけかハルカリのプロモを再見。思えば僕の命を救ってくれた一つの物がハルカリなわけだ。そう思いながら見る。ハルカリの面白さ、無責任さ、すがすがしさ、そういうものは、東京の、ことに新宿の、あの汚さの中で際だつ。
・僕は東京の中でも、新宿が一番嫌いだ。あの、臭くて臭くて臭くて、汚くて汚い町。
・あんなに醜い町はないと思う。でも、あの町の汚さを理解していなければ、東京を理解していない、ということにもなるであろう。そういう町。

・僕はそういう町でハルカリに出会って、だからハルカリに好意を持つ。渋谷で出会っていたら「くだらねえ」で終わっていただろう。

志ん朝復活「酢豆腐」「鰻の幣間」
志ん朝復活-色は匂へと散りぬるを は「酢豆腐」「鰻の幣間」

・酢豆腐も絶品。
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(1) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
>NHK出版「漬物と常備菜」
私もつい最近、漬物の本、買いました。
意外と、シンプルな浅漬けがむずかしかったりしない?
LSTYさんは浅漬けはどんなレシピで作ってます?
ぬか漬けは、私も最近、使い始めたばかりですけど
これが便利ですよー。
http://www.mitake-shokuhin.co.jp/topics_6.html
ぬか床、あるんでしたっけ?
>70年代以降のファンキー入ってるのしか聴かないなあ
このイベント、知ってました?
http://www.newjazz.jp/index.html
しかし、soil&pimpとかpe'zとか、最近のジャズは
うるさいです(笑)
コテコテのジャズでもないし、うるさジャズもちょっと違うし
何か聴くものがないなあと思う今日この頃…
Posted by LIN at 2006年09月05日 10:41
■LINさん
 こんなに無駄に長い日記を読んで頂いてありがとうございます。
 糠床はないのです。2〜3日の出張が良くあるので、手入れができないというのが大きな理由です。浅漬けもしたことがない。
 全くの漬け物初心者です。
 本の中に「水キムチ」ってのがあって、やってみたいなあ、と思っています。

 JAZZは、どうなんでしょうねえ。特に新しい物を聴く必要性を感じない。70年代に優れた音源がたくさんあるし。もうおじいちゃんのような心境です(笑)
 気が付くとドナルドバードばっかり買ってるんですよね。もうそれで満足してしまっている。

 新しいリリースでは、ケニードープのミックスCDとか、結構良いと思いますよ。ミックスCDと元音源がセットになった3枚組をいくつかリリースしてます。
Posted by LSTY at 2006年09月05日 11:07
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