2011年12月19日

12月前半あたりの日記

Pop is dead.・いわゆる「ライブ」というものに対する興味を失ってから、ずいぶん経つように思う。
・時間的・空間的・金銭的な束縛というのがあって、そこにさらに、僕自身の芸能に対する拘泥が加わり、その結果として「生の芸能」に関わる機会が無くなった。さらにその事実に慣れ、事実に対する精神的解決方法として、ライブに対する興味を無くしたのだろうと思う。

・と、いうと難しく聞こえるが、つまり僕は「前売り制」というのが嫌いなのです。この日に芝居を見に行くと何ヶ月も前に決めて、発売日当日にチケットを買い、公演日にいそいそと出かける、なんてのがイヤなの。芝居、というか芸能なんて物は「あー、今日ヒマだから見に行こうか」と思って、その日に見に行くようなものなの。
・寄席の定席なんてそういうものだし、歌舞伎で言えば幕見というのもそう。芸能というのはカジュアルじゃなきゃいけない。予約しなきゃ取れない桟敷なんてのは特別なものでね。

・最近、使っている万年筆数本のインクがほぼ同時に切れ、何本かにインクを入れた。やはりこの、インクを入れる作業というのが楽しい。楽しいというか、快感である。ピストンを押し下げ、ペン先をインク壷にひたして吸い上げる。ノブを回し、インクを満たしてゆく快感。
・いろいろと試行錯誤した結果、家ではモンブラン・カフカとウォーターマン・カレンを使い、職場ではパイロット・クアトロ89、ペリカン・デモンストレータDUO、スティピュラ・ヴェドヌーダロッソを使い、出先ではペリカン・デモンストレータを使う、という構成に至りつつある。
・出先では安定性を重視してパイロット・プレラ色彩逢いで行こうかと思ったものの、やはりこの万年筆、よろしくない。いや、機能としては良いんです。非常に安定している。ただ、持っているとどうしてもその「廉っぽさ」が気になる。
・同じ3000円台の万年筆としてLAMYサファリと比較するとよく分かるんですが、キャップ部分内側の処理、ロゴの印刷、接着剤の使い方など、プレラは汚らしいんですな。筆記時の重量バランスもヘンテコなんだな。軽すぎるのかな。万年筆としての機能は十分なんだけど「これだけの機能のものを、キリツメてキリツメて、この価格で作りました!」という貧乏くささがある。
・LAMYサファリは「廉い万年筆」ですが、プレラは「廉っぽい万年筆」ということになってしまう。コンバータも付いてるし、表面上、万年筆としての要件は揃ってるんだけど、しかし万年筆を使う「快感」という本質的な部分が欠けてるんです。
・逆に言うと、LAMYはそういう部分を、ものすごくうまく処理してしまっている。
・いわゆる「飽きの来ないデザイン」というやつですね。LAMYサファリは不朽の名作と言ってよかろう。

・とか言いながらも、とっさのメモにはやはり鉛筆だ、と思ってファーバー・カステルの9000番を買ってくる。プラチナのプレスマンも入手。

・久住昌之・滝本淳助「タキモトの世界」読了。これは21世紀的な本だと感じた。20世紀に書かれた本だけど、20世紀的な束縛から逃れている、という点において未来的だと。ただ絶版で高値が付いているので他人に薦める気はしないし、そこが残念。

・赤瀬川原平「千利休 無言の前衛」読了。本人が言っている通り、資料とか利休研究としてはあまり参考にならない本だと思う。赤瀬川原平が利休といかにして邂逅したか、という本で、そういう意味では利休ファン向けじゃなくて原平ファン向けだね。
・赤瀬川原平が新聞紙をたたむ話が面白かったな。一つ一つのエピソードは面白い。なにより元・前衛芸術家が、日本の美意識の保守中の保守(ってイメージでしょ、利休は)を論じてるのが面白い。利休が保守じゃないというのは、まあ分かってる人にとっては分かってるけど、まあ世間のイメージとしてね、というか今の日本の美意識の土台を作った人という意味で。
・ただとりとめない感じで、読み終わった後でも全体像がぼやけている。あえて読む本でもないかなあ。むしろ「日本美術応援団」とかの方が面白いかな。
・映画「利休」の脚本を書くまで、利休のことを全然知らなかった、ということに驚いた。そういう人に脚本を依頼した勅使河原宏という人はすごい。

・唐突だけど、美術評論といえば岡本太郎だな。ちゃんと読んでないけど、ちょっと読んで「すごい」と思った。岡本太郎の絵にはあまり興味がないけど、評論には興味がある。

・桂枝雀「戻り井戸」のCD買う。その他、圓生師匠のCDいくつか。
・「戻り井戸」は枝雀の自殺に直結しているように思う。狂気。

・最近のtweet
・エースコックのワンタンメンを、何も入れずに「素」で作るでしょ、ちょい胡椒ふっても良い。これをね、すき焼きみたいに、といた生卵につけて食べる。これ、最強。30年前の私が開発した最強の食べ方。
・性風俗のトレンドを予測すると、ギャル・マイクロビキニっていうのは今年で終わり。来年からは「恥ずかしい体」が来る。瀬奈涼もそうだけど、乳輪や乳首が大きいとか、そういうコンプレックスの美ってのが、来る。
・小森愛の復活があまりにガッカリだったため、逆に斉藤香の市場価格が高騰する!はず!
・赤瀬川ゲンペイは「すぐ答えが分かる」を否定する。これは、書くのめんどくさいけどそうだなあ。早い、正しいとは別のベクトル。
・おせち買うような家庭は認めない。おせち作らないんだったら、普通の食事をすればいいわけで、なんでそれを「買う」のか、と思う。唐沢なをき「おせち星人」を読め!!
・タモリのアルバム「タモリ」って、実はあんまり面白くないんだけど、「日本ジャズ界の変遷」はファン必聴。あと「お昼のいこい」は、これこそがタモリの悪意である、というような、非常に優れたコントだと思う。あれはすごい最近再聴して感動した。タモリのネタで個人的に一番好きなのは「北朝鮮のデパートにおける迷子案内」だな。
日本の獣肉食の歴史 - Wikipedia、かなり面白い。
・圓生あるある:一般に「餅は餅屋」と言うが、圓生師匠は「餅屋は餅屋」という。
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