2006年10月13日

ブログは「目的」を持って始めてはいけない。

いきなり脚光を浴びて、非常識的な体験からスタートした新人ブロガーはだいたい3カ月以内には消える。
heartbreaking.:その新人ブロガーを評価したいならば、まずは3カ月その人物の動向を静かに観察すべきだ。
 この記事の論旨にはあまり賛成しないのだけど、書いてあることはかなり面白い。

 たしかに、いきなりブログを書き始めて、良質のブログ論なんかを連発して注目されながら、数週間で急に更新頻度が減ったりする人がいる。中には、そのまま消えてしまう人もいる。「この人面白いこと書くのにもったいないなあ」と思う。

 で、そういう人っていうのは結局ROM歴が長いのだ。他人のブログやはてなブックマークを長い間見ていて、自分なりに色々な意見を持っている。そして何かがきっかけでブログを始める。なにしろ、今までのROMの経験から、伝えたいこと、書きたいことはいろいろある。自分の頭の中で醸成されているから、中身の濃い、面白い記事が書ける。それに何より、ブロガーというのは「書く側の立場」で物を考えることに慣れきっていて、「読む側の立場」を忘れているケースが多いので、ブログ初心者のブログ論というのは参考になる。
 そういうわけで、極度に注目を浴びる初心者ブロガーが誕生する。

 しかしですね、この初心者ブロガーが注目される理由というのは「今まで蓄えてきた考えを、濃密に提供した」からなのですね。ROMをしていた期間に色々考えたことを、ブログデビューと同時にドバッと放出した、それゆえの濃さ・深さが評価された。じゃあ、今後もそういう質の記事を継続的に提供できるか、となると話は別です。
 水を溜めたダムからは勢いよく水が出せるけれど、水を出し切ってしまえば、ダムは枯れるか、チョロチョロ流れになる。
 そういう感じで、書くことが無くなってしまうケースなんてのが多いのかも知れない。
 
 僕は今まで「伝えたいこともないのにブログを書くなよ」というような事を、よく書いてきたわけです。目的を持ってブログを始めろ、と。しかし、先述のようなケースというのは「目的を持ってブログを始めたのに、挫折した」わけです。
 もっと言えば、目的を持たずにダラダラ書いていれば長く続いた物を、初期段階で力を入れすぎたために尻すぼみになったという。
 そう考えると、あんまり「目的」とか「伝えたいこと」なんてのを意識しすぎると、ブログというのは長続きしないのではないかと思う。
 
 それに、僕自身もブログを始めた段階では目的なんて持ってはいなかったのです。人に偉そうなことは言えない。最近も実のない話ばかり書いているし。でも2年半もブログを書いていて、その間ずっと実のある話を書き続けていたら、それは逆に気持ち悪いと思う。人生というのは、実のある事と気の抜けた事のミックスであって、割合としては後者の方が断然多いわけです。
posted by LSTY | Comment(9) | TrackBack(1) | Web(ブログ) | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
あー、それ言えるかも。
私のライブドアとgooはその典型かもしれないなあ。
あの二つのブログは「伝えたいこと」を意識しすぎてるから、今ではホント書くのにかなり力が入ってしまって、なかなか書けないです。
初期の頃は、ほんとにちょっとしたことでも「ねーねーこう思ってさあ」的な書き方してたんですけれどね。
Posted by 天慈 at 2006年10月13日 10:50
肩張りすぎているなーとは、最近思うところ。
でも、日記なんて書いてもなーとも思う。
Posted by wan at 2006年10月14日 00:11
そういう人っていうのは結局ROM歴が長いのだ
>ROM歴ってのはネットの中のことかな?

ブログ書こうと思い立った人がネット歴長いとは限らない。 狭い了見だ。

Posted by p at 2006年10月14日 06:14
■天慈さん
 天慈さんはもう、「過剰」な自己表現意欲を持ってるから(笑)それが先走りすぎてて、読者が置いてかれてるんじゃないかと思うことが度々なわけですが、それも一つのスタイルですからね。
Posted by LSTY at 2006年10月14日 08:16
■wanさま
 これは意見が分かれる所ですが、僕はブログというのは人間を見る所だと、人間観察の場だと思ってるので、実のある話しかしない人のブログというのにはあまり興味がないのです。日記とかがあった方が絶対に面白いと思う。好みの問題ですが。
Posted by LSTY at 2006年10月14日 08:19
■pさま
 「そういう人」は「いきなりブログを書き始めて、良質のブログ論なんかを連発して注目されながら」にかかります。そういう人がROM歴長いと思うのは必然でしょう。
Posted by LSTY at 2006年10月14日 08:23
消えた新人ブロガーは、ネタ切れなのでは?
結局、どこかからぱくってきた意見を濃密に書いただけでは
そのうち書くことがなくなりますよね。
自分の芯の部分に、意見を持っていないと。
>ブログは「目的」を持って始めてはいけない
でも、我々もだらだら書いているようで、
書いていることは実はひとつだったりしませんか?
目的を持って、書き続けるのでなく、
だらだら書いていたら、実は書きたかったことは
このことだったのか!
と自分で気づくみたいな。
Posted by LIN at 2006年10月14日 12:25
>>人間観察の場だと思ってるので、実のある話しかしない人のブログというのにはあまり興味がないのです。日記とかがあった方が絶対に面白いと思う。

なるほど、そういう視点もあるんですね。参考になります。
Posted by wan at 2006年10月15日 16:27
■LINさん
 パクって来たというか、自分の中に溜め込んでいた物を吐き出す、という感じです。書くスピードと、考えるスピードの釣り合いが取れないと、書いている記事の品質にばらつきが出る。実はばらつきが出るのは当たり前で、そんなこと気にする必要ないんですが、そういうのを気にしてしまう人が多いんじゃないか、とか。

>書いていることは実はひとつだったりしませんか?

 僕の場合は全部自己愛と自己顕示欲ですね、何度か書いてるけど。
Posted by LSTY at 2006年10月17日 08:54
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