2012年04月25日

ドキュメンタリー映画「小三治」感想と、筆記具書き比べ

Pop is dead.・ドキュメンタリー映画「小三治」を見た。

・最初の方で、楽屋で物を落としたのか、ガチャンと大きな音を出してしまった弟子が「失礼しました」と言う。小三治師匠が「失礼しました、じゃないよ」と叱ると、弟子が「失礼しました」と言い直す。師匠「そう。」
・このやりとりが分からない。何を、どう言い改めたのか。「ひつれい」と「しつれい」の中間の発音に改めさせたのだろうか、聞き分けられない。

・小三治の普段着は「おばちゃんウェアー」だということが分かった。
・立川志の輔は小三治が大嫌いなのかなんかよく分からないが、実に微妙な接し方だった。談志が抜けなければ同じ一門だったというような、複雑な思いがあるせいかもしれない。
・米朝師匠出てくるとなんか安心する。

・映画中に出てきた落語や芸談について。
・「あくび指南」の「それ難しいですね」という間、あの落差、あれは良い。非常に良いと感じた。

・扇橋との対話が良い。扇橋が「『鰍沢』は林家(彦六)から教わった。でも林家の『鰍沢』は違う、と思った」と言う。
・小三治「林家から教わったのに『林家のは違う』って思ったの?そうじゃなきゃいけない。師匠に教わった通りにやって、それで良いと思っているようじゃいけない。師匠に似てる、師匠にそっくりだなんていうのは、恥ずかしいと思わなくちゃ」
・このやりとりが、素晴らしい。

・そうやって、この映画は最後、小三治の「鰍沢」で終わる。だがしかし、この「鰍沢」が良くない。凡庸である。
・鰍沢は好きで、圓生、志ん生など何人かのCDを聴いたが「これは良い!」と思ったのは馬生師匠だけだなあ。旅人の不安感や寒さの表現に加え、お熊との微妙な人間関係が本当によく描かれている。これは、体の悪かった馬生師匠ならではのものなのだろうか。

・やっぱり僕は馬生師匠が好きなんだなあ。馬生師匠の「抜け雀」「干物箱」「もう半分」も良い。あー、あと「付き馬」ね、


・僕がなんで万年筆を使うのか、というと、ボールペンが嫌いだからだ。
・なにしろ平気でかすれる。先日、モンテグラッパのボールペンを使ってみたんだけど、書き出し3cmは必ずかすれる。なんだこれ。僕の経験では、LAMYもかすれる。モンブラン、パーカーは良いけど、おおかたのメーカーのボールペンはかすれる物、という認識。全く信用してない。
・その上、一旦インクが出ないと、その上をなぞっても一生書けないでしょう、あれ。溝みたいになっちゃって、書けなくなる。
・書いてると、筆圧で芯がしなってペンの内側に当たり、カチャカチャいうのもイヤ。
・その上、色が薄い上に色ムラがあるのでコピーやFAXに適さないし、それに書き味も気持ち悪い。
・紙の上をヌルヌルツルツルすべる感じで、あんなに書きにくい筆記具はないと思う。

・それでも世の中の人の大半は油性ボールペンを使っている。中には好きで使っている人もいるだろうが、おおかたの人間は「廉価である」という一点で使っているんだろうと思う。とにかく廉いから使っているだけで、その他の筆記具を試してもいない。そういう人間は尊敬できない。
・果ては「万年筆はボールペンの劣化版だ」なんてことを、使ってもみずに言うバカが出現するのである。

・そんなこんなでボールペンが大嫌いなので、万年筆を主たる筆記具にしてから5年くらい経つのだろうか。ここのところ、諸般の事情でボールペンを再度試す機会があった。
・試したのは、油性ボールペン(モンテグラッパ、LAMY、パーカー、モンブラン、STデュポン)、ローラーボール(LAMY、モンブラン)、ファインライナー(モンブラン)である。

・試してみた結果、油性ボールペンの質は【モンテグラッパ < LAMY < パーカー ≒ モンブラン < STデュポン】であった。僕が許せるのはパーカー、モンブランから。デュポンのは、最近評判の良い「イージーフロー」というタイプの物。これは発色もいいし、筆圧もほとんど必要としないので、ボールペン嫌いとしても評価できるレベル。水性かと思ったら、どうも油性っぽい。
・ボールペンを駆逐するのって、実は無理な部分があって、複写の書類とかにはどうしても必要なわけですよね。だから一本はないといけないので、その一本に、デュポンのイージーフローはいいですよ。
・デュポンの芯は、一般的な他社製ボールペンに装填できるので、他社製のボールペン本体を買って、入ってる芯を捨てて、そこにデュポンの芯を入れれば良いんです。
・主なところではモンブランとLAMYくらいが独自規格で、その他はおおむねデュポンの芯が入ると思います(一般に「パーカータイプ」と言われる芯形状です)

・で、ローラーボールだ。僕が初めて使ったローラーボールがLAMY製で、こいつの書き味が最悪だったので、以来買おうとは思わなかった。
・それが今回、モンブランのローラーボール使うと、これが良いんですよ。たしかに、万年筆に近い。発色が良く、筆圧が不要で書き味が滑らかな上に、油性ボールペンのようにヌルヌルツルツルしない。紙の上を過剰にすべらない。滑らかでかつ滑らない感じっていうのは、万年筆に近い。
・やっぱりモンブランは大したものだなあ、と感心する。

・そしてモンブランのファインライナー。これが本命なんだけど、つまりミリペンと言われる、サクラのピグマや、パイロットのDR、ステッドラーのピグメントライナー、ああいう物です。細いサインペン。このあたりのペンには、高級ラインがないんですよ。パーカーのインジェニュイティは買う気にならないし。
・それでモンブランのファインライナーを買ったんだけど、これは書き味いいですよ。なにしろカジュアルである。何にも気にしなくて良い。下駄履きの感覚。下駄履きモンブラン。

・しかしいかなる筆記具を使おうとも、紙の質が悪いとなんともなりませんな。特に良い筆記具を使うと、それが気になる。職場ではコピー用紙を使うことが多いんだけど、それに慣れていると、ツバメノートを使った時にすごい快感なわけです。特にファインライナーなんかでは、その差が大きく出る。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック