2012年09月05日

9/1-3日記(カシオペア乗車から)

Pop is dead.これの続き

■二日目(カシオペア乗車から)
・少し驚いたが、カシオペアは最初、全ての部屋のドアが開いている。自分の部屋を確かめて、勝手に入って勝手にドア閉める。ちょっと無防備。何部屋か空き室があったんだけど、そこは夜までずっと開けっ放しだった。

・バーン!これがカシオペアスイート(メゾネットタイプ)の室内だ!
カシオペアスイート(メゾネットタイプ)室内見取り図
(写真は関連サイトに数多く取り上げられているので、室内見取り図を描いてみた)

・2階部分が居間として設定されていて、座席と洗面所(トイレ・シャワー)になっている。1階部分が寝室で、進行方向と水平にベッドが2台。頭が札幌側なので、上りの場合は足の方に列車が走り、下りの場合は頭の方に進む。
・諸注意としては、
 1.トイレ・シャワーには鍵がない!(ラブホか!)
 2.冷蔵庫はない(タモリ倶楽部で原田芳雄が「冷蔵庫がある」と言ってたけど、あれはガセ)
・トイレの鍵は別に良いんだけど、ちょっと緊張するね。
・冷蔵庫がないのは微妙に不便で、ビール持ち込んで夜飲むとかできない。多分スイート・デラックス限定で氷のサービスがあるんで、スイートに乗る場合はそれでウィスキーは飲めるが、そうじゃない場合、部屋で酒を飲むのにも苦労する。ウィスキーストレートか、常温でいける赤ワインくらいか。
・あと、クローゼットがあるんだけど奥行きがないので、スーツケースを収納することができない(上着を掛けるくらい)
・それから居間の荷物置きスペースにあらかじめエクストラベッド用の布団が置いてあるんです。これがデカいので、持ち込んだ荷物があまり置けない。二人利用で予約が入ってる場合は、こんな物置くなよ、邪魔でしかないんだから。

・客室スペースは非常に狭いわけだが、しかしうまく作られていて、客席のソファーもベッドも、十分広い。天井の高さは180cm程度で、窓も広いので私は圧迫感を感じなかった(背の高い人はちょっとダメかも)

・札幌駅発が16時12分、食事時間が20時10分なので、4時間も空いている(カシオペアの夕食は3つの時間帯に分かれていて、私が予約できたのは最終回だった)
・電車が動き出すと、まず検札、それからミニバーが届けられる。ミニバーの中身はワイン(おたるケルナー)、ニッカウィスキーのミニチュア瓶、エビアン、そして氷。この時にウェルカムドリンクが頼める(お茶かジュース)が、私はワインを飲むのでパス。
・おたるケルナーは、カシオペアのミニバーでしか飲めないワインらしく、それが本当なら全世界で1日に飲める本数は7本のみ、という非常に貴重なワインである。ロマネ・コンティやラ・ターシュの比ではない。しかし残念ながらまずかった。

おたるケルナー

・発車からしばらくは、車内放送が何度もある。食事がどうだシャワーがどうだ、ワゴン販売がどうだと、何度も車内放送。
・ワイン飲んで、列車の中を一通り歩いたりしていると自然に時間が過ぎる。長万部あたりまでは景色が見えたが、絶景という程でもない。

・で、食事だ。ワインのハーフボトルを1本あつらえる。たぶんハウスワインはアメリカ産なので、それはやめてシャブリを奮発する。これなら肉料理にもある程度いけるだろう。
・前菜がサーモンと帆立のカルパッチョ的な物で、これがうまかった。かつての「日本食堂」の「高くてマズくてサービスが悪い」という三重苦を知っている身としては感動もの。これはうまい!これは期待できる!と思って魚料理を待つ、とその前にパンが出てきた。
・このパンがマズい!ちまたでソフトフランスパンと言われているものだと思うが、味は給食のコッペパンと同じ。そして冷たい。せめてトースターででも温めれば食えるが、これはまずいぞ。
・魚料理は、ぼたん海老と白身魚。白身魚がパッサパサのカッチカチである。前菜の感動はどこに行った?これは正に「日本食堂の逆襲」と言うべきまずさ。
・ただ、ソースがマッシュポテトのようなシチューのようなもので、ソースは食べられる。さっきのパンにソースをつけて食べるとうまい。私が「ソースつけて食べるとうまい」と言うと、「コッペパンとシチューの給食的組み合わせだから美味しいんじゃないの」と嫁。そういうものかも知れない。
・メインの肉料理はステーキだが、これが見事に堅い。21世紀の日本で、ここまで堅い肉が味わえるのは車内食堂くらいな物だろう。笑っちゃうほどに堅いので、嫁と笑いながら食べる。うーん、安定した日本食堂力を見せつけられた。
・デザートは普通のケーキとアイスクリーム。それにコーヒーで終わり。前菜がうまかっただけに残念感がいや増した。

・部屋に帰って六花亭のあんみつを食べたが、これが鬼のように甘く、おいしくない。失意の中、シャワーを浴びて寝る。

・で、カシオペアの寝心地は非常に悪い!1階が寝室だから、線路の上に寝てるようなもので、振動も音もすごい。ガッタンガッタンすごいわけです。今まで何度か寝台車に乗っているが、最悪の寝心地だった。
・で、札幌発の場合、睡眠ポイントは青函トンネルです。青函トンネルの線路は継ぎ目がないらしく、トンネル内走行中はガッタンガッタンがない。あそこで寝ないと、寝台車初心者は多分寝られません。しかし青函トンネルを出た途端、今度は尋常じゃないくらい揺れる。ほんと、寝られません。
・しばらくウトウトして、岩手に入るあたりで起き、盛岡・花巻ぐらいまで起きていたが、そこからまた寝る。

■三日目
・起きたのは福島県内。6時半に食堂車が開き、朝食が始まるので少し前に向かう。
・朝食は洋食・和食が選べるが、嫁は昨夜のトラウマのせいか和食を注文。私は洋食。これがまあまあうまかった。スクランブルドエッグ、ハム、ソーセージ、ハッシュドポテト。あとパン、サラダとヨーグルト、ゼリー。
・ハムが厚い。スクランブルドエッグも昨日のホテル朝食よりうまい。そしてパンも、朝食ではうまい。昨日はコッペパンだったが、朝はデニッシュブレッドというのか、四角くて少し甘いパンがありますね、アレで、しかも温めてある。
・「やれば出来るじゃないか」と感心する。しかし、「じゃあなんで昨夜はこの力を出さなかったんだ」と思う。
・コーヒーも付いて1600円。山の上ホテルの洋朝食よりうまいぞ!
・朝食べて、荷物の整理などしていると、じきに大宮、そして上野。かくして17時間にわたるカシオペアの旅は終わりぬ。

・【今回の御教訓】カシオペアスイート(メゾネット)は1階が寝室なので寝心地は最悪。寝心地を優先するなら、カシオペアツインの2階席がおすすめ。

・で、今回の旅はこれで終わりではない。上野から横浜経由で鎌倉へ向かう。横浜駅のコインロッカーに荷物を入れようとしたが、大半のコインロッカーがスイカ・パスモ専用で現金が使えない。こういうことするJRは呪われろ!と思う。
・鎌倉から江ノ電で由比ヶ浜へ。前回は一人で来たので、嫁を連れてコケーシカに行くのだ。店内一通り見て、欲しいものもいくつかあったが私は我慢。嫁はうちわなど買っていた。

・昼食は由比ヶ浜近くの蕎麦屋「松原庵」、民家を改造したような作りでテラス席などあり、おしゃれな、いかにも鎌倉という感じの店。ここは「鎌倉の金持ちが『いかにも金持ちな感じの日常』を演じに来る場所」だな、と思った。大学教授らしき男が、クラブホステスらしき女を連れてきていた。おねえちゃんとは言えないが、おばちゃんとも言いにくい年齢の女性であった。つまり、そういう店である。
・茗荷の土佐酢付けをつまみにビール、それからせいろを一枚。つまみがうまい蕎麦屋。天ぷらも適度にうまい。蕎麦は普通。まずくもないし、特段うまくもない。
・しかしま、こういう店に平日の昼下がりぶらっと寄って、つまみを三品ほど並べて呑む、なんてのは良いね。東京の蕎麦屋とはまたちょっと違う、リゾート系ラグジュアリー蕎麦屋。これはこれでおすすめではある。ただ平日の昼間で満席に近かったので、週末は厳しそう。

・鎌倉に戻って、鳩サブレーの店や手拭い屋に寄り、新横浜駅より帰る。横浜-新横浜間のアクセスは、昔と比べてずいぶん改善されたようだ。
・帰宅してから、ガストへ。なんでガストなのかというと、カシオペアで出てきたソフトフランスパン、そして朝食のサラダにかかってたコーン・ドレッシングが、どうもガストっぽかったから。あれ、ガストと同じじゃねえの?と感じたので確認しに行ったのだ。
・しかし残念ながらガストにはもうコーン・ドレッシングはなかった。パンも、ガストのパンはカシオペアほどまずくない、普通のソフトフランスパンだった。

・というわけで、豪華なんだかチンケなんだか分からない北海道旅行はこれにて全巻の終わりと相成ります。
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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