2013年09月26日

山陰旅行記

Pop is dead.■9/21
・なんかよく分からないうちに、山陰に行くことになっていた。母と嫁と私で話していて、誰が言い出したのか判然としないが出雲に行こうという話になって、母が万端準備してくれたので、どういうわけだか行くことになった。
・集合は米子。名古屋から4時間。遠い。山陰には昔、仕事で何度か来たのだけどその時は飛行機だった。今は廃止になってるのかな、まだ飛んでるのかな。
・昼食は岡山駅で買った「あなご飯」これが意外とうまい。東京駅で売ってる「うなぎ弁当」ってひどいじゃない。天井裏で養殖した鰻を使ってるから、何度咬んでも口の中で弾む。あの鰻、ひどいじゃないですか。あの程度のものかと思ってたんだけど、岡山の「あなご飯」はうまい。悪くない。

・米子から妖怪列車に乗って境港へ。米子には知的障害者の作業所でもあるのか、何人か障害者とみられる人が乗っていた。そういう人を見て母が差別的なことを言うので呆れた。本人に悪意は無いのだろうが、差別主義者というのは大概そういうものなのかも知れない。

・この路線は距離が短く駅数が多い典型的な「うっとうしいローカル線」なのだが、妖怪列車を走らせて観光資源にする工夫は立派だと思う。境港の水木しげるロードも、あそこまで成長させるのは大した努力だ。
・10年以上前に来た時にはここまでの規模では無かったが、本格的な土産店も何軒かあり、よくまあこんな狭い範囲・狭いテーマで人が呼べる物だと思うほど、観光客が集まっている。
・ただ、目当てにしていたTシャツに良品なし。どうもデザインがうるさすぎる物ばかりで、シンプルでバキッと来るものが無い。買い物は本のみ(水木しげるの戦記物短編が一冊にまとまった物。各エピソードは多分持っているが、まとまった本ということで購入)

・宿泊は皆生温泉「ゆるり」元は「ひさご家」という名旅館だったらしい。今はビジネスホテルチェーンが買い取って経営しているようだ。
・食事まあまあ。のどぐろの頭をカリカリにあぶったせんべいが面白かったが。山陰なので食後に梨が出るのだが、思いっきり塩水に浸けてあって塩辛い。こういう物を平気で出す神経が分からない。
・大浴場に至る廊下に祭りや地元の風景を撮った写真パネルが何枚も飾ってある、こういうのどうでも良いんだけど、よく見ると広末涼子が写っているではないか!高知のよさこいに参加した時の写真だ。これがこの宿の超特筆事項

■9/22
・朝食は普通。米子から各駅停車で松江に向かい、松江観光。松江の観光ループバスの車内アナウンスは佐野史郎。微妙だなあ。
・小泉八雲記念館と、八雲の旧居を見る。隣接している施設なのに料金(各300円)を別々に取るとは、ちょっとアコギじゃ無いかね。

・母がネットで探し当てた出雲そばの店「ふなつ」へ。せっかく蕎麦屋に来たのだからと日本酒「豊の秋 上撰」を頼むが、これが驚くほど不味い。日本酒の味がしない。淡麗、というわけではなく、味がばっさりと切り落とされている。日本酒特有のしつこいアルコール臭だけの酒。例えて言うなら「工業用日本酒」といった物であって、こんなに不味い日本酒は初めて飲んだ(一応書いておくと、この酒がもともと不味いのか、あるいは店の保管が悪いのかは分からない。いずれにせよ、とんでもねえシロモノだった)
・出雲蕎麦ということで割り子を頼んだが、蕎麦の長さは3〜5cm程度。つまり技術が無いのに無理して十割り打ちにするから、こうなる。蕎麦の香りも特にせず、観光地の蕎麦としてはこんなのものか、という程度の物
・退店後、母は期待が高かったのか「なにあの不味い蕎麦は!」と随分怒っていたが、怒るほど不味い蕎麦というわけでもない。うまくもないが、あの程度の蕎麦は地方では標準というよりむしろ良い方だ。母は「観光客相手の蕎麦屋」と罵っていたが、客の様子を見るとむしろ常連客が多いし、地元の評判も良いようだ。田舎の人間というのはあの程度の蕎麦を「うまいうまい」と有り難がる物なのです。
・個人的には罵るほどの店では無いと思うが、ただ感心しないのは、酒が不味いことと、蕎麦湯が冷めていること。蕎麦と同時に、蕎麦湯を蕎麦猪口に入れて出す。これでは蕎麦を食べたあと、蕎麦湯はぬるくなっている。この二点はさすがにいただけない。

・旧日銀の建物をつかったカラコロ峠だかカラコルム山脈だかいう施設に寄ってから、一畑電車で出雲大社へ。
・タクシーが捕まらないので駅まで徒歩で行こう、と私が提案したのだが、思いの外遠くて参った。電車時間ぎりぎり。

・こちらは正調のローカル鉄道。個人的には妖怪列車みたいに工夫した路線よりも、こういう路線の方が好き。宍道湖の北畔を走る。
・途中、一畑口という駅でスイッチバック。これは何事かと思い、帰ってから調べてみると、この路線は元々出雲から一畑薬師をつなぐ物で、その後、松江から一畑口まで線路が敷かれたとのこと。こういうのがローカル線の醍醐味だな。
・出雲大社前で降りると人がすごい。昔来た時は閑散としてなかったっけ?遷宮イベントでここまで人が増えるものか。参道も整備されたようだ。
中村米吉も行った出雲大社に随分並んでお参り。
・出雲で中浦食品の「どじょうパイ」を買って安来へ。「どじょうパイ」は「うなぎパイ」のパチモンとして有名な土産で、絶妙なパクリ具合が実にかわいい。春華堂(うなぎパイ製造元)の目を恐れてか、公式webページにも掲載せずにひっそりと売っている。しかし「ひっそり」と言いながら、山陰の土産店では普通に見かけるのでどうぞご利用ください。

・宿は鷺の湯温泉「さぎの湯荘」
・ここも料理は普通で、梨が塩辛い。
・さて安来ということで、どじょう料理が出たのだがこれがバカにできない。柳川、まずます。唐揚げ、まずまず。特に唐揚げは、東京「駒形どぜう」の唐揚げよりもずっとうまい。「駒形-」の唐揚げは色黒く、どじょうは丸まり、また生臭い。しかしここのは衣の色白く、どじょうはまっすぐで臭みなし。曰く、どじょうを生きたまま揚げるのがコツだとのこと。「駒形-」も勉強してください。

■9/23
・朝食のしじみ汁に入っていた蜆が見事。実によく太っていた。

・足立美術館と安来演芸館を見てから米子へ

・足立美術館は満員。なんで朝からあんなに客が来るのか。ツアーに組み込まれてるんだろうね。中国人が多く、展示室で大きな声で話している。「中国人はヤダネー」と思ってると、その後すぐに大声でしゃべる日本人のおばちゃん集団が入ってきた。日本人もヤダネー。
・北大路魯山人展をやっていた。点数が多く見事。私は魯山人より半泥子が好きなので焼き物は適当に見たのだが、屏風が面白かった。屏風に描いてあるのは「陶器を並べた棚」である。つまり「ここに陳列棚があるつもり」の屏風。落語「だくだく」の世界。
・自宅で使っている魯山人写しの蟹絵皿がくたびれてきたので買い足そうかと思ったが、結局買わず。

・安来演芸館には当然「どじょうすくい」を見に行ったのだが、ショーの前半は安来節を2回、その他民謡を何曲かという民謡ショー。すこししんどい。ただ「どじょうすくい」はなかなか見事。なんかもっと宴会芸っぽい、しょうもないものかと思っていたが、一応演芸として完成されている感じがした。

・米子から鳥取へ。駅からバスで中村米吉も行った鳥取砂丘に向かう。
・鳥取砂丘なんて大したことないだろ、と思っていたが、ちょっと大したことあった。陳腐な言い方だけど、スターウォーズのあの砂漠ね、ああいう感じの砂の丘がでーんとある。

・砂の美術館行って、リフトで砂丘まで降りて、帰り土産店でカスハガを買う。
・さて、山陰はカスハガの宝庫だろうと思っていたのだが、入手できたのは一セットのみ。そもそも「絵はがき」自体が、土産市場から姿を消しつつあるのだ。そこからさらに、印刷年代古めのカスハガを探し出そうとすると、これ結構むずかしいのですよ。だからカスハガ集めたい人は、早いうち、今のうちに方々回って買っといた方が良いよ。

・鳥取から帰る。旅行中も続いた喘息様の発作的な咳に加え、夕刻になると頭が激しく痛む。帰路、体調は最悪だったが何とか帰宅。
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(0) | 旅行 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
ウチの母はテレビを観ながら偏狭で差別的な事を言いますね。それについて小言を言うのですが、どうも納得していない様子。昔はそんな事言わなかった気がするので、もしかすると老いの影響なのかも知れないなぁ、と考えています。
Posted by doggylife at 2013年09月27日 11:01
■doggylifeさま
 差別的な発言というのは、どちらかというと理性で抑えられているような物なので、年を取って理性が緩むことで出てくるんじゃ無いでしょうかね。
 私は敢えてたしなめたりはしませんね。結局それが本心なのだろうから、その歳から変えられる物でもなかろうと思うので。
Posted by LSTY at 2013年10月01日 16:14
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