2013年10月16日

10月前半日記(カルト寄席・カメムシ・名古屋金山「天ぷら内山」)

Pop is dead.■10/12
・カルト寄席@大須演芸場に行った。

・大本営八俵:傷痍軍人コスプレをした極右漫談家。軍国ゆるキャラ、玉音放送や三島由紀夫演説の物真似など。昨年見た時と大枠は同じだったため、あまり面白くは感じなかった。物真似はそれなりに良いのだけど、客を参加させるのは好みではない。あとヒトラーの演説の物真似で「ハイル・ヒトラー!」と言うのはおかしいのでは無いかと思った。自分自身で言うかね。「ジーク・ハイル!」なら分かるが。あとムソリーニの物真似もいい加減な雰囲気。私も聴いたことはないが「Si!」などがキーワードとして入るのではないか。昨年のステージでは学徒出陣を見送る東条英機や、東京裁判での戦犯の物真似があり、そちらの方が面白かった。私が全く興味を持たないプロ野球の話題が長かったのもマイナス点。

・元気いいぞう:気狂いシンガー。カーセックスの歌など。代表曲「まあ生きていればよしとする」で締めるのが王道だと思うが、時間不足でなし。「世の中狂ってる」も歌わなかったし、不完全燃焼。

・寒空はだか:昨年見た時は「こんなにスタイリッシュで渋くて面白い漫談家が居るのか!」と衝撃だったが、似たようなネタを定席を含めて4回も見ると飽きる。いとこい師匠を模した「皇室演芸会」は面白いが、全体的にタイトさに欠けた。タイトっていうのはつまり、渋い昭和演芸ネタをもっと密度高くやってくれるかと期待していたわけだけど、薄い感じだった。渋くて密度の高いネタのあとに「東京タワーの歌」を歌うから成立するのであって、今回のように薄いネタのあとに歌っても面白くない。

・快楽亭ブラック「道具屋(松竹篇)」さすがに安定しているが、もう「家なき子」は古すぎる。さらに「バカヤロー」も松竹映画由来だとは、今回初めて気付いた。中途半端に古すぎる。そろそろこのネタも賞味期限切れではないか。

・カーテンコール・元気いいぞう:先ほどのステージが中途半端だったため「共産党に入党」の歌を歌え!とブラック師匠より命令があり手拭い一丁で再登場。しかし楽屋で呑んでいたらしく、グダグダと落ちのない話を展開。最終的に居島さんに「師匠、もうそろそろ…」と止められ、強制的に緞帳を降ろされる。20分くらいやってたか、個人的にはかなり面白いグダグダ感だったが。

・昨年見て大変面白かった「カルト寄席」だったが、ブラック師匠以外はほぼ前回と似たようなネタだったため、あまり笑えず。2〜3年に1度見れば良いタイプの会だと感じた。次回は鳥肌実参加らしいが、正直あまり食指は動かない。坂本頼光が出たら行くけどね。
・Twitter等で他人の感想を見ると「テレビでは絶対に見られない芸」だとして評価している人が多いようだ。その一点だけで評価されるのであれば、芸人なんてずいぶん楽な稼業だと思う。

■それとは別の日
・カメムシをゆでて食べた。
・亀虫の臭い成分はパクチーと同じという情報を得て「田舎では生のパクチーが手に入らないから、亀虫で代用できないか」と考えたのだ。これはそんなに突飛な考えではなく、少し検索すれば試している人が何人もいる。
・調べてみると、亀虫はおいしい!というようなweb上の記事がいくつか見つかる。なるほど、と思い亀虫を9匹ほど捕まえて、5分ほど茹でて食べてみた。
・なんだよ、うまくないじゃん!正直、臭いはそんなに気にならない。口にしたのは2匹だが、うち1匹はまったく臭みがなく、もう1匹には臭いを感じたものの、生の亀虫よりも相当「マイルド」だった。ただ、決してうまくはない。味はあるけど決してうまくはない。残った7匹は土に埋めて肥やしにした。ゲップをすると、うっすらカメムシ臭がする。
・web上で「ネタ」として亀虫を食べた記事などを上げる人間は、「ネタ」としての価値を上げるために嘘でも「おいしい!」等と書くわけだが、そんな情報は全くあてにならないと理解した。つまり「ネタとして書かれた文章」は「金をもらって書かれた文章」と同様、信用に値しないのだ。

■それとはまた別の日
・名古屋・金山の天ぷら「内山」に行った。昼のメニューに「天ばら」があったので。
・金山駅から歩いて5分ちょっと、かに道楽と銀行の間の通りを入って突き当たり左方向にある。
・12時ちょうどだったので店内ほぼ満員。入り口で待っていても全く案内に来ない。あんまりひどいので奥に「ずっと待ってんだけど」と言いに行くと「はい、何名様ですか」と逆ギレ気味の対応。このおばちゃんが終始伏し目がちで物事に気付かず、しかし無闇に忙しそうにしているという、典型的な「接客に向かない人」だった。天ぷら、寿司、そば、といったものを商う際には客あしらいというのは非常に重要なわけで、こういう接客はいけません。
・夜は別で接客担当を雇ってるけど、昼は身内で間に合わせてるとか、そういう事情があるのかも知れないが(食べログを見ると「接客が良い」という投稿が多い。人が変わったのか?)

・入店してから料理が出てくるまで20分。満員になると15名を超える客数で職人は主人一人なので、かなり時間がかかる。駅から離れてもいるし、昼休みに使うにはリスクが高いかも。
・さて天ばらというのは御飯にかき揚げをばらして「まむした」ものだが、この店ではそれが「おひつ」に入って出てくる。なので品書きには名古屋的に「天ばらおひつ」と書かれている。これが小さな茶碗に4杯分ほどあるのだけれど、この店ではさらに海老2尾+野菜3種がつく。これで1,100円は廉い。
・別添の天ぷら、海老は中型〜中の小が2尾。それに茄子、ヤングコーン、南京。このかぼちゃが不思議だった。形は不格好だが、実に柔らかい。もしかしたら、一度潰した物を揚げているのかも知れない。そんなことするかね、しかしそう思えるほど柔らかく、また美味しかった。ただこの天ぷら、全部まとめて出されるので、徐々にシナシナになってしまう。出てきたらまず海老は2尾ともやっつけた方が、美味しく食べられます。
・肝心の天ばらは微妙。なんかずいぶん堅くおひつに詰められている。もっとふわっと盛れば良いのに。そして塩加減が弱すぎる。味噌汁(蜆の赤出汁。これは随分塩辛い)を頼りに食べるしかない。海苔が大量すぎて混ぜにくいし、なんか釈然としない。味自体は悪くなかったように思う。
・薬味は大根おろしと山葵。お茶はほうじ茶かな。天ばらの場合、最後にお茶漬けにするため煎茶が欲しかった。
・サラダはゆで野菜(キャベツ・しめじ)と刺身こんにゃくの胡麻味噌ドレッシングか。

・今回は時間が無かったのでゆっくり食べられなかったが、もう一度くらい行っても良い店。ただ正直、大した店ではないかなあ。近所にあれば便利な「ネイバーフッド天ぷら屋」としてはまずます。名古屋で天ばらが食べられる店は少なかろうし、そういう意味では貴重な店なのかも。
・しかし、隣席の客は天つゆに天ぷらをグズグズに浸してリゾットみたいにして食ってたな。やっぱり文化がないので、良い店も育ちにくいんだろうなあ。食べログ見ても「海老は大きくないけど美味しい」とか書いてる人が何人もいるし。海老は小さい物を上とするんです。
・文句ばっかり書いてるけど、1,100円であれなら納得は出来るなあ。夜はどんな感じなんだろうか。

・その他、最近食べたもの:高山なおみレシピのエスニックライス(蒸し鶏・生姜・味噌だれ)、長いもの糠漬け、村上開新堂のクッキー(相変わらずうまくもないし不味くもない)、旗籠屋の唐揚げ定食(探偵ナイトスクープで中毒性が紹介された逸品。3回食べたが依存性確認されず)
・その他。最近出会った物:図書館にて「全国貸本新聞」貸本全盛期(?)に、全国の貸本屋向けに発行されていたらしい業界紙の縮刷版。
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