2014年09月24日

9/19-23日記(iPhone6、菊畑/尼ヶ崎閑居、おっぱいパブの終焉)

Pop is dead.・歌舞伎座昼の部「鬼一法眼三略巻 菊畑」を幕見で見る。これは去年の12月だったか、国立劇場でやってたのを、通しで見たな。と思ったらあれはもう2年前か。
・あの時も、ほんのチョイ役で出ている中村米吉を見るためだけに行ったのだが、今回も米吉目当て。しかし今回は準主役のヒロイン、皆鶴姫だ。

・前に見たのが鬼一法眼=吉右衛門、鬼三太=又五郎。吉右衛門の重厚さ、又五郎の一生懸命さ(襲名披露中だったので力の入りようが違う)がうまく作用して、非常に良い舞台だったように記憶している。今回が鬼一法眼=歌六、鬼三太=松緑である。歌六はまだ若すぎて「病気の老人」にしては精気が感じられてしまう。鬼一と鬼三太の陰と陽、静と動がこの芝居の見所のようにも思うので、そういう点で歌六の雰囲気はマイナス。で、松緑だ。この人の滑舌はどうにもならんね、演技がどうこうという以前で、どうしようもない。
・義経が染五郎、前に見たのが梅玉でひどかったので(年齢的にも上品さ・端正さからも、とても若殿には見えない)染五郎の方が良いと言えばいいのだが、染五郎は昼・夜ともにどうも引っ込み勝ちというか、スターっぽい感じがなかった。バリバリの主役ではないからこんなものか。
・牛若丸(義経)が「虎蔵」という偽名を名乗りながら「虎の巻」を探しているっていうのは「丑寅」の洒落か。家来の鬼三太が義経を杖で打ち付けようとするが結局打てない、というのは「勧進帳」との対比かとか思った。

・で、米吉の皆鶴姫。義経のことが好きで、彼が手に入れようとしている虎の巻を餌に口説くような積極的なお姫様である。必死で男を口説く姫というのは随分エロい物だ。5月の明治座で米吉は、同じく義経の思い者である静御前をやったのだが、その時には情念みたいなものは感じなかった。「お姫様だから、そういう感情は表に出さないという演出なのかなあ」と思っていたが、今月の皆鶴ではそれが滲み出てた。

・同じく歌舞伎座夜の部「絵本太功記・尼ヶ崎閑居の場」も、同じく幕見で見る。これも同じく米吉目当て。
・明智光秀が吉右衛門、羽柴秀吉が歌六、光秀の息子が染五郎という配役。吉右衛門は元気が無いようだが、やはり重厚。よかれと思って織田信長を討ったのに、家族からも「主殺し」と責められて、いろいろあって母親も息子も死んでしまうという、踏んだり蹴ったりな人。目の前で人生の全てが崩壊していく悲哀、というか悲哀が過ぎて滑稽にすら見えてしまうような「泣いてるのか笑ってるのか分からない」という混乱の演技
・米吉は染五郎を慕う初菊というお姫様。染五郎が死を覚悟して出陣しようとするのを引き留めるのだが、この恋慕の情・男への執着を表わす演技・動きが実になまめかしい。地面をのたうち回って感情を表現するのだが、このエロさは尋常ではない。この二人はまだ祝言を挙げておらず、つまり結婚していないのだが、この感じでは既に肉体関係はあるのだろう、と思わせるような雰囲気がある。
・昼・夜とも男を思い、執着するお姫様(赤い着物を着た典型的なお姫様役で、通称「赤姫」と言われる役どころ)を演じたが、いずれも非常に良かった。「趣向の華」では「可愛い故の限界」を感じたが、短期間にいろいろ成長している。まだまだこの人には注目しなければいけない。

・しかし歌舞伎座が新しくなってから、幕見の客層が明らかに変わった。昔は芝居好きが利用するものだったが、今は田舎のおばちゃんや歌舞伎を見たことが無いがチケットを取るのがめんどくさいという「軽薄短小野郎」が集まってる感じ。以前で言う「はとバスの客」みたいなものか。客の裾野が広がるという点では良いのかも知れないが、そういう客で大混雑しているのが正直鬱陶しい。

・終演後、時間潰しにガウディの舌という店で一杯。流行りのスペインバルっていうやつ。
・田舎風パテに赤ワイン。スペインバルのくせに日本産ワインを推してるのが腹立たしい。どういうことだ。ワイン高めだが、量が多い。100mlと書いてあるが、1杯で結構酔えてしまう。思いのほか酔ったので、1杯で退散

・東銀座から日比谷線で秋葉原へ出て「体育倉庫」へ。指名しようかと思ったら、指名だと40分で13,000円!それ、ヘルスの値段や!フリーだと7,500円くらいなのに、指名するだけで倍近くなるのか。これはアキバ商法なのかなあ、と思った。好きな女の子に徹底的に貢がせる、みたいな。もちろん普通のキャバクラでも指名料やらいろいろあるけど、アキバの店はやり方がエグい。
・バカバカしいのでフリーで入る。指名したい子がいるけど指名できないという制約も面白いじゃないですか。それくらいで入り込まないのがキャバクラ系の楽しみ方です。一人に入り込みすぎると、だんだん店に行くのが義務化してくるからね。

・さて僕は「いちゃキャバ」という業態によって、おっぱいパブは死んだ、という印象を持っている。そもそもおっぱいパブというのは、従来型の風俗に対して「非ヌキ」という価値観を提示した面白い業態であって、それはつまり「制約を設けるによって、客の性的感情をより高められる」という理論にのっとっているわけだ。ヘルスみたいなヌキ系風俗は所詮肉体的サービスに過ぎない。それがいかに低俗で、本質的なエロを理解していないか、それに対して非ヌキ系風俗がいかに精神的・内省的で高尚か。制約によってエロのパラダイムシフトを起こしたのがおっぱいパブなのである。
・そして「いちゃキャバ」はさらに「服の上からしか触れない」という制約を上乗せしてきた。それを前にして、おっぱいパブの独自性なり優位性みたいなものはガラガラと崩れ落ちるほか無いのです。制約を設けることによって一市場を築いたおっぱいパブという業態が、さらなる制約を前に敗北を喫するほかない、という図式が妙に面白い。
・そういう点ではキャバクラというのも同じで、普段は何も出来ない(制約)けど「口説けばヤれるかも知れない」という希望によって成立している業態ですね、あれは。しかしキャバクラは少し通うと「あ、これはヤれないな」と気付いてしまう。その、希望がなくなった時点で制約が制約として機能しなくなる。

・恒例の「天や」でビールと天ぷらのセット、きす・舞茸追加。きすが薬臭かったが、舞茸は相変わらずのうまさ。ただ、しめに頼んだもりそばのつゆが甘ったるくて弱った。
・その他の食事、虎ノ門「ハングリータイガー」でうどん。あれはスパゲティーではない。うどんだ。

・メモ:9/20、iPhone6入手。4から変更。本当は9/19に買いに行ったのだが、ソフトバンクのシステムトラブルで入手できなかった。バカ会社め。
・随分でかくなったが、QWERTYキーボードが入力しやすくなったわけではない、と思ったのだが、6を触った後で4をいじると、これが入力しにくいのなんのって。やっぱり改善されているのだね。
・あとは4からの変更だと、指紋認証が便利。右手人差し指で登録したんだけど、思い直して親指を追加。しかし私は毎年冬になると手が荒れて指紋が無くなるので、冬にどうなるかが問題だ。
・電源ボタンの位置にはすぐ慣れた。イヤフォンジャックの位置が下になって不満だが、どうせBluetooth使うので関係ないか。
・容量が128GBってのは良い。今まで32GBだったから、自由になった気分
・その他、ハードウェア的に良くなった部分などはなし。しかしそれで良いよ。変な工夫するより、今までのままで良い。
・あと、充電コネクタの形状が変わったのは良いね。裏表のない形状。これは良い。
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