2016年01月06日

年末年始に食べた物の感想

Pop is dead.・年末年始に食べた物の感想

■国立劇場3F喫茶「十八番(おはこ)」
・ミートソースが売り切れだったためカレーを食べた。
・かつての新幹線の食堂車のように「必ず客が入るロケーション」にあるため、一切の営業努力・サービス向上をしない「利権食堂」である。
・私はそこを愛していたのだけれど、今回行ってみるとテーブルに「お客様アンケート」なるものを置いていた!何を考えてるんだ!そういう店じゃないんだよここは!無愛想な店員におびえ、追い立てられるように食事をする、そういう殺伐とした空間であるべきなんだここは。
・私のこの店に対する偏愛についてはここを参照→国立劇場「喫茶・十八番」讃歌

■浅草「肉のすずき」
・落語会の打ち上げ。焼肉食べてビールも飲んで会費5,000円は廉い。
・以前も書いたけどトマトのキムチが可。ただ、本音を言うと焼肉の飲み会は苦痛。肉というのは「自分で焼いて自分で食べる」ものだと思うのだけど、飲み会、特にこのような不特定多数が参加する場合は、そんな「オレの法律」が通用しない。無計画に網に並べられる肉、焦げてゆく肉、焦げきったところで私の皿に放り込まれる肉、良い肉なだけに、なんとも忍びない気持ちになるのであった。
・幸い、何枚かは自分で焼き、良い頃合いで食べることが出来た。

■銀座アスター本店
・五目麺と六珍焼売と生ビール
・牛込神楽坂の梅香(メイシャン)が満席だったため昼を食べ損ね、しかしどうしても「中国料理としてのラーメン」が食べたくて手堅くアスターにした。
・ラーメンが食べたい人間にとって、五目麺は具が多すぎてうるさい。美味しいんだけど、特に八角の香りがついた肉なんか良いんだけど、具はもっと少なくて良い。
・極端に言えば白髪ネギだけ、あるいは梅香の「海老そば」みたいに海老だけで十分。白髪ネギだけというのは神戸・東天閣の「葱汁そば」というのがあるけど、ああいうものがコースではなく、昼に単品で手軽に食べられる店というのは、実は意外と少ないような気がする。
・だいたい、高級っぽい中華料理店のランチコースだと担々麺が主流。あとは五目麺。要は単価が稼げないし高級っぽくないから具の少ないラーメンは出しにくいということなんだろうか。
・そういう事を考えながら食べていたのでアスターの五目麺がうまいのかまずいのかは、よく分からなかった。一口目のスープはうまかったけど、あとは「具が多いなあ」という感想に邪魔されて味わえなかった。具を食べ終わった後の麺は伸びてたし。
・六珍焼売は「ロクチンシュウマイ」なんだろうか。開高健がほめていたので食べてみたんだけど、まあ「普通にうまい」という程度。開高健が食べた頃から味が落ちたのか、それとも日本の一般的な焼売のレベルが上がったから違いを大きく感じないのか、よく分からない。当然まずくはないが、感動する程ではなし。
・ビール入れて4,000円程度。昼としてはかなりの額。しかしこの立地、この店構え、万全の接客から考えるとこんなものか。

■オイスターバー・オストレア銀座八丁目店
・生牡蠣6、サラダ、牡蠣のパイ、パスタ、チーズ。それにお酒を4杯飲んで18,000円!
・つまりオイスターバーというのは牡蠣を5〜6、1〜2杯の酒で流し込んで次の店に向かうような店であって、長っちりするような店ではないのだ。ただこの店は客単価を上げるためにいろいろ食事を勧めてくるので、それをいなしてどう切り上げるかが難しい。レストランというよりホストクラブ的なというか、水商売の香りの強い店ではある。
・肝心の牡蠣はどれもイマイチ。この店の国産牡蠣はハズレが多いように思うので、外国のものだけを選んで食べたが、6つとも苦みや渋みが強く、対してうまみやまろやかさがない。いつもうまいクマモトも、コフィンベイも良くない。アイルランドの牡蠣が辛うじて及第点といったところか。
・クリスマスシーズンは河岸が休みで、良い牡蠣が手に入らない、なんていう事があるのかなあ、などと思った。
・サラダ、パイ、パスタも特にうまいというものではない。やはり生牡蠣だけサッと食べて帰る店だ。

■布屋太兵衛・大丸東京店
・御前そばを食べたが、デパートのテナント店としては悪くない印象。から汁と甘汁が両方ついてくる無駄なシステムなんだけど、から汁でも甘めのつゆ
・ここの難点は、一人で軽くつまめるようなさらっとしたつまみが少ないところだと思う。そば味噌、塩から、鳥わさみたいなもので良いんだけど。かまぼこも、一般的な鈴廣のアレじゃなかったので、今回は避けた。
・しかし以前から感じてたんだけど、日本人は蕎麦をすすらなくなった。そば猪口につゆをたっぷり入れ、そこにそばをドブンと放り込み、そば猪口の中で団子状にかためてソロソロと、すすらないように注意しながら口に押し込んで食べている。どうもこういう食べ方が今では一般的なようだ。
・蕎麦をモゴモゴと食べている様は見た目にも不味そうだし、何より腹が立つのは、蕎麦をすすらない日本人が、一方ではスパゲティはすすって食べる、という矛盾である。蕎麦をすすらない人=スパゲティをすする人、と同定できたわけではないが、全体的な傾向として、そういう訳の分からない矛盾が生じているように思えてならないのだった。

■熱海「スコット」新館
・生牡蠣(的矢)と、シーフードのグラタンを食べた。正直、料理は普通だったけど「古くからある町の洋食屋さん」という感じで、しかも清潔感があり接客店員多めな所に好感が持てた。牡蠣は「ナイフで貝柱を切って食べてください」って言われたけど、それくらい切っておいてくれよと思った。「本物の殻つき牡蠣を使ってます」というアピールなのかも知れない。
・比較的混む店だが、客が帰った後の片付け&セットアップが高速。見事。

■熱海・そば「多賀」
・辛味大根おろし蕎麦、天ぷらそば、桜海老かき揚げを食べた。地方の蕎麦屋としてはそれなりのレベルという印象。天ぷらも上品に揚げてあって良い。天ぷらそばの海老天はたしか4本も入っていた。豪勢である。
・ただ辛味大根が全く辛くないのは一体どういうわけなんだろう。紫色の大根だったが、普通の大根おろしと比べてもまったく辛みを感じなかった。
・熱海で蕎麦が食べたくなったら、ちょっと寄ってみても良い店。と言いたいところだが、とんでもない混雑店なのでお薦めできない。大みそかだったせいもあろうが、駐車場にも入れない状況。熱海で蕎麦が食べたくて仕方なくなり、あまりの蕎麦欲に悶死しそうになったら行ってみても良いかもしれない。

・この年末年始は、食べ物に関してはおおむね低調。
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