2018年12月03日

えびそば・グラントリノ・ミシマ・ソウル市民

Pop is dead.・海老そばを作った。
1.使ったのは冷凍むきえび。室温で解凍した後、酒と少しだけの醤油をかけ、片栗粉をまぶしておく(解凍した後、酒と醤油を振って軽く混ぜてから、解凍時に出た水分と一緒に2.の鍋に入れ、その後に片栗粉をまぶした方が正解かも)
2.500ml(二人分)のお湯を沸かし、中華スープの素スープ1杯分+ほたて貝柱スープの素スープ1杯分、都合スープ2杯分、それに葱油を入れる。
3.お湯が沸いたら1.を入れて軽く茹で、海老をすくいだして葱と混ぜておく(葱は市販のきざみねぎを使用)
4.麺(細麺)を茹で、ゆであがったら沸かしておいたスープをかけて3.の具をのせる。
・冷凍海老、スープの素、市販のねぎを使う手抜き料理だが、これがそれなりの味になってしまう。海老を茹でたお湯をスープに使う事がポイントだと思う。あとスープの素については、帆立の方の比重を多めにした方が良いような気がする。
・手に入れば、くわいの水煮缶詰なんかを入れても良いかもしれない。

・Amazonプライムでクリント・イーストウッドの「グラントリノ」を見てしびれた。あーアメリカ人ってこういう精神を持ってるんだ、と思い、イーストウッドがトランプを支持している理由もなんとなく分かった。その後「イコライザー」という映画も見て、これも似ていると言えば似たモチーフの映画なんだけど、イーストウッドの格好良さとは比べものにならない。
・あと見た映画。「帰って来たヒトラー」正直、面白い映画とは言えないけど今日的な問題をよく投影した作品だとは思う。日本やアメリカだけではなく、どの国もナショナリズムに偏ってるんだなあ、と再認識。
・松たか子主演の「告白」も見た。話のチープさ以上に、クライマックスの爆破シーン、あのCGのお粗末さに脱力した。
・あとは「ニキータ」「愛のむきだし」「みんなの家」「刑法第39条」「ファーゴ」「疑惑」など一部部分的に再見
・クライテリオン版「MISHIMA」を流し見。それなりに面白い作品ではあった。しかし作品の内容よりもキャスティングに目が行く。佐藤浩市、八十助(三津五郎)、三上博史(!)、沢田研二、左幸子、横尾忠則、勉強しまっせ引っ越しのサカイのおじさん、映画「おこげ」に出てきた役者が森田必勝役、とか。
・その流れで「憂国」を拾い見して「あんたも好きねぇ」と思う。綺麗事以前に「好き」なんだよ、あれは。最近Webで自殺ゲームみたいなのが流行ってるらしいけど、ある部分で彼は自分のゲームにはまっちゃっただけだろう。多分に意識的なので、はまったと言い切るのは失礼かも知れないけど。

・青年団(平田オリザ作・演出)の「ソウル市民」「ソウル市民1919」を見る。以前「冒険者たち」を見て面白かったので期待していたのだが、そうでもなかった。というか「1919」の方はかなりひどい芝居だった。

・オリジナルの「ソウル市民」は日本に併合される直前(1909年夏)の朝鮮・ソウルに住む日本人商家の話。「1919」の方もそうだけど「自意識のない民族差別」が大きなテーマの一つだと思う。あとは主人x女中、男x女、日本人x朝鮮人という「支配者と被支配者」という構図。
・そこそこ面白いんだけど、戦前の話だから妙に秩序立っているというか、舞台上に混沌としたものが存在しない。最終盤、マジシャンの助手が出てきてからは少し面白かったけど。
・「1919」は1919年、3.1独立運動当日の同商家での話。基本同じような話だけど被支配層である朝鮮人の描写(表情や台詞には出さないが、強く存在する意志)は興味深かった。

・ただ、この戯曲(1919)の最大の瑕疵は「相撲取り」である。全く無駄なイベント(相撲取りが商家を訪問する件)が、芝居の調子を狂わせる。一連のイベントはコメディタッチで描かれるが、恐らく平田オリザには笑いのセンスが欠如しているのだろう、まったく笑えない。
・オリジナル「ソウル市民」でのマジシャンもかなり無駄な存在だったが「1919」の相撲取りはあまりに無駄、邪魔である。平田オリザがああいうシーンを無理矢理挿入した意図が知りたい。

・良かった役者は山内健司という人。女優では荻野友里という人が綺麗だし上手かった。しかし、いつも生で新劇を見ると「女(女優)の凄味」を感じるんだけど、今回はそういう体験はなかった。女が凄いのは、女が自由な存在だからであって、しかしこの芝居では女は「被支配層」として描かれるために自由さ=凄味が出ないという事だろうか。

・以下余談「1919」に出てくる「目玉の松ちゃん」「イントレランス」は解説なしに分かったけど「ソウル市民」に出てきた「しゃっくりのような名前の作家」が分からない。内田百間(ヒャッケン)だと思ってたんだけど、1909年当時百間先生はまだ学生だったはずなので、作家としての知名度はあるまい(百間のケンは、正しくは門がまえの中に月) ※正解は北原白秋(ハクシュウ)かな?
・さらに余談。今まで気付かなかったけれど、新劇の客というのは随分お行儀が良い。歌舞伎の客質が加速度的に悪くなっている一方で、新劇の客というのは公演中しゃべることもほとんど無く、実にマナーがよろしいと思う。まあ新劇っていうのは左寄りの「意識高い系」の人が見に来るってのもあるんだろう。

・前々関係ない蛇足。歩行者信号が立命館大学陸上部のユニフォームに見える。
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