2018年12月06日

何年かぶりでM-1グランプリを純粋に楽しめた。

Pop is dead.・今年のM-1は面白かった。

・審査員については色々言われているけど、大御所(男女2名)、上方漫才/東日本の漫才(それぞれオーソドックス派と、どちらかと言えば前衛派各1名)、ジャンル外(落語立川流)と比較的バランスの取れた構成だったと思う。

・特にあーだこーだ言われている志らくについても、コメントは的確だったと思うし、談志の弟子として「(漫才という)ジャンルにとどまらずお笑いという大きな土俵の中で見て興味深いかどうか」というポイントを押さえていたと感じる。
・上沼恵美子による評では、確かに「好き嫌い」をまず言ってしまう違和感ってのはあるんだけど、コメディアンに限らず役者も含めて舞台に上がる人間にとって「観客に好かれるか否か」は最重要だと思うので、ある意味とても正しいというか必要な切り口なんですよあれは。

・で、決勝戦に出てきたコンビもそれぞれ特徴があって番組にリズムがあり、久しぶりに「見ていて普通に楽しめる」感じだった。
・今回特に面白かったのはジャルジャル。今までこの二人は典型的な「松本人志をこじらせた芸人」で、なんとか松本的な価値観のネタで松本人志に認められたい、みたいな窮屈でつまらないコンビに見えていた。それが今回は一皮むけたというか突き抜けた感じで、見ていて愉快だった。もしかしたら初めてリズムネタで笑ってしまったかも知れない。
・以前見てつまらないと思っていたコメディアンが面白くなって飛び込んでくると「やられたー」と思って痛快です。

・対してミキ、かまいたち、和牛は今までと比べて低調。しかしこの3組は十分面白いので、賞レースに出なくても良いと思う(後で書くけど、僕の中ではM-1で優勝する=面白い、ではなくなってきてる)スーパーマラドーナは今まで見たネタと比べても面白かったが最終決戦に残れなかったのは残念
・トムブラウンは冷静に考えると全然面白くないんだけど、なんとも異質で志らくのコメント通り「なんだこれは!」というパワーを感じた。ネタ後のコメント「中島が揃わないこともある」というのは上岡龍太郎の弟子テントの「人間パチンコ」や「蜘蛛の決闘」が元ネタだろうか?
・ギャロップは超保守的なネタだが今回のM-1の中ではそれだけに異質。あれでは絶対に優勝できないが、ああいうコンビが一つあってもいい。おしるこにおける塩昆布だね。
・ゆにばーすは嫌いなので何とも。嫌いだからつまらないのか、つまらないから嫌いなのか分からなくなってきた。それくらい嫌いで、面白くない。
・見取り図は、申し訳ないけど印象に残ってない。つまらなくはなかったと思うんだけど。

・霜降り明星は、僕は面白いと思わない。ボケがひたすらぼけ、ツッコミがひたすら突っ込む、ボケは突っ込みを受けずにさらにぼけ続けるという構成はオジンオズボーンと似ているが、オジンオズボーンの方がずっと面白い。何でそう思うのかと言えば、霜降り明星のネタには「間」がないからだろうと思う。制限時間内一杯にボケと説明を詰め込みすぎている。
・しかしこれも志らくのコメントの通り、今の時代には霜降り明星くらいが「ちょうど良い(程がいい)」んだろうというのも、分かる。
・というわけで優勝コンビには疑問符が残ったけど、笑い飯が優勝して以来、M-1の決勝結果には重きを置いていないのでそれは別に良い。先述した通り、今回は久しぶりに、見て単純に楽しめる番組だったと思う。
・ただ、なんだか無駄に格闘家が出てきて番組のリズムを乱すのにはウンザリした。お笑いと関係ないだろ。

・一部の芸人が上沼恵美子を罵倒していた件については極楽とんぼ山本のコメントが全てだと思う。
・悪口を言うのは全く構わないが、それを公開するというのは大変なおごりだ。とろサーモン久保田は「250人」と視聴人数を確認した上で、つまり公開されていることを十分意識しながら暴言を吐いていて「俺には見方が250人いる」という思い上がりが見える。
・こういうの、本当に下品だし醜い。
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