2019年02月03日

東京でやり残した4つのミッション(赤坂・室町砂場)

Pop is dead.■2/1
・初めて新幹線乗車システムのスマートEXというものを使う。田舎に住んでいると新幹線の前売り切符を買うために「人の居る大きなJR駅」にわざわざ行かなければならず、かといって当日買うなんてのは私のような強迫観念の強い人間にとってかなりのストレスになるのだ。
・これ、料金はほとんど廉くならないんだけど(※1)EX-ICカードみたいにカードをたくさん持つ必要もないし便利なもんですね(※2)
※1 例えば東京駅からJR在来線に乗り継ぐような場合、むしろリアルに切符を買うよりも高くなるケースが想定される。僕は地下鉄派なのであまり関係ないんだけど。
※2 今まで知らなかったんだけど、EX-ICは新規にクレジットカードを作らなくても、手持ちのカードを使って利用できるようなので、後日申し込んだ。ただ、ICカードは増えてしまうのでそれがイヤな人にはスマートEXの方が推奨か。

・というわけで田舎を脱出して夜遅く門前仲町・BigHornへ。今回は、前回奥さんと東京に来た時に「せっかく東京に来たのに出来なかった」ことを消化する旅。その一つが半年ぶりのBigHorn行き。久しぶりに行ったらクラフトビールの樽生が6種類も飲めるサーバが置いてあった。
・調子に乗って一杯目「インドの青鬼」というインディアン・ペール・エールを飲んでフィッシュ&チップスなんか食べたもんだから、お腹いっぱいになってしまう。グラタンが食べたかったのだけどお腹に入る気がせず、ピクルスなど食べて退散
・そういえばこの店、今までずっとクレジットカードが使えなかったんだけど遂に受け入れたみたい。「ジャー、イーデース!」って言いたかったんだけど。

・最近は加湿に凝っているので(凝っているというか、湿度が低いと喘息の症状が出るのだ)ホテルの風呂桶にお湯を張って寝る。

■2/2
・加湿の所為で結露しているが、窓ガラスだけでなく壁面にも水滴がついている。

・ホテルにて朝食後、グダグダしてからチェックアウト。薬局でハンドクリームを買って、門前仲町から茅場町経由で東銀座へ。
・東西線に乗っていると、大手町から日本橋、日本橋から茅場町まではすぐだが茅場町・門前仲町間が随分長い。僕はこの理由について最近まで知らなかったんだけど、隅田川を挟むからですね。川の下、相当深くまで下がり、また上がってくるから距離が必要なのだ。考えればすぐ思い当たることだけど、ぼーっと生きてるので今まで考えたことがなかったのです。

・歌舞伎座の上の売店で先月の舞台写真、中村米吉分を買い占める。これがいわば二つ目のやりたかったこと。舞台写真が手に入る中日以降に来たかったんだけど、仕事の都合で叶わなかったのだ。
・帰宅後、前回の初菊と比較したけど米吉、あの時より痩せたな。
・東銀座から日比谷経由で赤坂へ。

・三つ目の「せっかく東京に来たのに出来なかった」こと、蕎麦屋行き、しかも赤坂・室町砂場行きである。結構混んでいたが、小上がりに通してもらえる。以前来た時に内田裕也が座ってた席
・とりあえず燗酒一合に、はしらわさびを誂える。はしらわさびは以前「時価」となっていた気がするが、今は3,000円と明記されている。随分な値段だが、冬の砂場に来たら食べたい品。溜息が出るようなうまさ。そして今日の突き出しは浅蜊。うーん、良いねえ。
・先日「自分が一番幸せになれた飲食店」はどこかと考えていたが、思い当たったのが二軒。ここ赤坂の室町砂場と、神保町のスイートポーズ(スヰートポーヅ)である。全く毛色の違う店だが、僕にとってはそうなのだ。

・はしら山葵に恍惚とした後、追加で天ぷら(海老二本、椎茸、小海老と小柱のかき揚げ)
・「廉価で旨い天ぷらが食べたければ、一流の蕎麦屋へ行け」が私の主張だが、やっぱり岐阜の河村さんが言う通り、天ぷらは天ぷら屋だねえ。ここ砂場の天ぷらはカラッと揚がっていて胡麻油の香りが香ばしく、これはこれで旨いのだが。
・つまり「胡麻油の香りが香ばしく」っていうのが、もう一流の天ぷらとは違うんですね。第一級の天ぷらには、油のにおいがついていないのです。
・海老も心持ち大きい。そりゃ「天ぷらそば」の種として考えた場合、高級天ぷら店の「才巻」と呼ばれる小さな車海老では用を足さないだろうと感じる。だから蕎麦屋というものは、蕎麦を中心にものを考えているわけですよ、当然ですが。

・といったわけで、これはこれで旨い天ぷらではあるが、天ぷら専門店と比べるべきではないのだ、そもそも。
・ただ言っておくが「天ぷら専門店」を名乗りながら、こういった蕎麦屋の天ぷらの足下にも及ばない品を出してる店は、そりゃ腐るほどありますからね。

・で、私が思う「世界でもっとも美しい蕎麦」であるところの、ざるを一枚食べて店を出る。

・ところで、隣席の女が天ざるを食べていた。この店の天ざるは言わば「観光客むけの品」であり、決してお勧めはしないが、まあ食べたきゃ食べればいい。しかし許せないのがこの女、蕎麦が来てからずっと写真を撮っている。まあ、あれだ、「食べログ馬鹿」だ。それもアングルを替えたりしてずっと撮ってるんです。全体、蕎麦オンリー、つけ汁オンリー、とか様々な画、アングルを作っては延々撮影タイムですよ。
・僕もさすがに「あの、お姉さん、いいですか。蕎麦は出てすぐに食べないと、職人に対して失礼ですよ」と言おうと思った。
・言おうと思った矢先に、もうあんまり時間がかかってるんで、この女の席に蕎麦湯が出てきたんですね、蕎麦に口を付ける前に、蕎麦湯が出てきた。これ普通、蕎麦屋ではあまりないことなんですが。
・と、この女はここぞとばかりに「天ぷらそばと湯桶込み」のアングルを作って、また新しい写真を撮ってるわけですよ。チャーリーブラウン風に言えば「ヤレヤレ(Sigh!)」です。
・その他、小上がりにジャージを着た男女など、なんというか勘弁してほしい。芝居にしてもそうだけど、ちゃんとした芸、ちゃんとした職人というのは日本にまだ残っているものの、客の品質低下は本当に目に余る。ほんと、いい加減にしていただきたい。

・帰路、砂場の外壁など見るが、とても数年前に改築されたようには見えない。ヨゴシかなんか入れてるのかね。ここら辺、並木の藪なんかも美しいけど、本当にきれいな存在だなあ、と感心する。
・そういえば改築中の仮店舗には石田さんと来たんだった。蕎麦が一食しか残ってなかったんで、こういう機会じゃないと食べないだろうと思い、うどんを食べた記憶がある。

・赤坂から明治神宮前を経由して副都心線で池袋へ。副都心線って初めて乗ったかもしれない。

・時間が余ったのでヴェローチェで野田秀樹「人類への胃散」を読みながら時間を潰す。
・ここ数日、諸般の事情でタンパク質多めの食事だったため便秘気味だが、最悪なことにこのヴェローチェのトイレはウォシュレットじゃないのだ!硬いトイレットペーパーで執拗に尻を拭き、一発で痔になる。
・その後、四つ目の目的を一応完遂してから帰路に就く。帰路、歩いているだけでお尻がヒリヒリと痛くてたまらず「サービスエリアを歩く安田顕」のような状態だった。まあ、これはバチでしょ。
・途上、奥さんと合流して食事

赤坂・室町砂場における冬の名物「はしらわさび」
(他人様に文句を言いながら私も珍しく写真を撮ったのです)
posted by LSTY | Comment(0) | 酒・酒肴・食べ物 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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