2019年06月08日

トランスジェンダー系のポルノについて記憶を振り返る。

Pop is dead. 昔、黒ギャルAVの歴史について自分が観測した範囲の記憶を記録として残したことがある。
 それに倣って、というか先日、ものすごいクオリティの女装男子を見て衝撃を受けたこともあって「シーメール、女装ものAVの歴史」について、覚えていることを書く。

 前提として、僕は子供の頃から宝塚を見たり、中学に上がる前後から歌舞伎を見たりしていたので、ジェンダーに関して禁欲的ではなかったというか「女が演じる男をかっこいいと思う」とか「男が演じる女を可愛いと思う」というのは、感覚として普通の話だった。当時で言えば、歌舞伎役者の中村時蔵なんかが、かなり可愛い女方だったように思う。今はダントツで中村米吉ね。30年以上歌舞伎を見てきて、その中では図抜けている。

 さて、そういう系統のポルノ作品に私が初めて触れたのは、恐らく1990年代初頭、または80年代末だったと思う。当時、エロ雑誌「熱烈投稿」に石野卓球が連載枠を持っていて、そこで両性具有もののエロ漫画を紹介していた。私自身はそれよりもいくらか前に、そういう二次元作品に触れていたのではないかと思う(ここら辺、記憶が曖昧なんだけど)
 今ではそういうジャンルのエロ漫画は「ふたなりもの」と呼称されるが(※1)当時はその呼称は一般的ではなく、卓球は「アンドロギュヌスもの」と呼んでいたと記憶している。

※1:もちろん「ふたなり」という言葉は昔からあるもので、ただ両性具有もののポルノ作品をそう呼称する慣習がなかった、ということです。

 そこら辺の時期に僕が好んでいたのは、水ようかん、あるいはTWILIGHTという作者のエロ漫画。当時すでにThe Amanoja9は居ただろうか。居たようにも思う。
 ただ、やっぱり当時はまだかなりニッチな市場だったので、作品数は多くなかったと思う。当時はヘテロものしか描いてなくて、後にふたなりものが市場を形成した後にそっちを書き始めた人もいて、東・京都なんかもそうだと思う。

 いずれにせよ、当時はふたなりものというのは「二次元の世界のもの」だった。リアルの世界にも、豊胸手術をしたいわゆる「シーメール」と言われるポルノ女優も居たけれど、こう言っては大変失礼だが女には見えなかった。

 ただ、2000年代に入ってちょっと潮流が変わってきた。個人的には月野姫という人の出現が、一つの節目だったと思う。この人は、黙って座っていたら女にしか見えない感じだった。
 ただ、当時のメイクアップの流行もあるんだろうけど、ギャル風のかなり強めのメイクで、髪も金髪だったし「普通の女の子」には見えない、というのはあった。
 その後に出てきた人でも、姫咲アゲハという子はかなり可愛かった。しかし彼女についてもギャル系のかなり強めのメイクだった。「この子だったら全然いけるな」と思ったが、なんというかそれは飽くまでも「遊び」としていけるな、ということであって、まあなんというか日常世界とは違うところでの話だ。

 そういえば黒ギャルに関しても、僕が魅力を感じるのは「非日常性」であり、言い方はかなり悪いが「異形のもの」に惹かれるというようなことだ。その当時までのシーメール界隈というのは、そういう感じだったように思う。

 で、その当時(2000年代)にも女装ものポルノっていうのはあった。ただこれについては、はっきり言って「見られたものじゃない」という感じだった。ニッチな作品を扱っているビデオ屋には一応「女装もの」のコーナーがあったけれど、本当に「普通のおじさんが、口紅をひきカツラをかぶって女の服を着ているだけ」のジャケ写で、いくら好事家の私でもそれらには手を出さなかった。私が買わなかったってくらいだから相当なものです。

 ただ、今やシーメールよりも女装子(ジョソコと言うらしいが私はジョソウコと読んでいる)の方が世の中を席巻している。ポルノにかかわらず。
 単純に言ってしまうとエントリーリスクが低いからなんだろうけど、シーメールのクオリティがかなり高くなってきてからの女装子の追い上げが凄かったという印象

 ここら辺の追い上げ、特に「強いメイクに頼らない女装勢」の存在感を意識したのは、館林みはるの登場くらいからか。
 あそこら辺から「普通に女の子に見える男の娘」という方向性というのがはっきりしてきたような気がする。それが大体5年くらい前だろうか。今ではシーメール系AVでトップ女優となっている橘芹那(※2)も、たしかに普通に可愛い感じだけど、顔の系統としてギャル系なので、本格的な男の娘時代到来より以前の雰囲気が少し出ている。

※2:この人はもともとは女装子で、しかし今では豊胸しているっぽいのでシーメールというくくりになるのだろう。

 しかし今に至っても、そういう、普通に可愛い子はごく少ない。やはりまだまだメイクが強すぎて「素人には見えない」という人は多いし、画像加工アプリや、あるいは「奇跡のアングル」によってきれいに見えても実際はどうなのか、という問題は残る。

 というわけで、かなりレベルは上がったものの、今現在も「本当に普通に女の子にしか見えない」というクオリティの男の娘というのは、まだまだ奇跡のような存在だったりする。
 なので、これからもこの世界は進化し続けるんだろうなあ、とか思うわけです。おわり。
posted by LSTY | Comment(0) | アレな話 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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