2019年05月12日

マルクスは、自分こそが「鬼っ子」になると予想してたのか?

Pop is dead.
Pop is dead.・書庫から資本論(中央公論新社 世界の名著54)を出してきたけど、本当にひどいね。

・「資本論」というのは本来「資本主義の構造」を説明する「説明文」でしょう。それが完全に「文学風のもの」になってるんだよ。「読み物」でもなく「文学風のもの」っていうことで、邪魔な要素だらけだ。
・しかも難解なので、後世誰も要約できていない。

・うわー。厄介だ。
・今、一応「いま生きる資本論」読んでる途中だけど、多分この本に書いてあることって「原文読め」ってことでしょ。

・マルクスがさあ、変な自己顕示欲とか修辞を除いて「AはBだからCなんだ」式に物を、シンプルに書いてくれていたら、資本主義というのは変わっていたんじゃないのか?
・彼がヘタクソな、というか自己顕示欲丸出しの「詩的な」文章を書いたことによって、失われた歴史というものがあるんじゃなかろうか?ということを思う。

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ブログ考:全文表示 or 続きを読む

Pop is dead.
Pop is dead.・久しぶりに、ブログ論みたいなものを書く。
・ブログ論というほどのことでもないんだけど、15年もやってきて、なんでこんなことに気付かなかったんだ?という感じだったので、記録しておく。

・テーマは単純で、
1.トップページなりに各記事の「全文」を表示するか、
2.内容はたたんで「続きを読む」にしておくか。


・僕は長年、2.を採ってきたわけです。最近の記事だけ全文表示しておいて、原則2番目以降の記事は冒頭の数行だけ表示して「続きを読む」にしてた。
・理由は「その方がトップページがすっきりするから」です。適度な間隔、リズムで記事が整然と並ぶ感じが好きだから。
・で、今ちょっと考え直してる。

・というのも私、最近狂ったように記事を書き飛ばしているので、いちいち過去記事を本文と追記に分ける作業がめんどくさくなってきたわけです。
(Seesaaでは「続きを読む」で表示される部分を「追記」と言うのです)

・で、いい加減にきれいにしようか、とか思ってトップページを眺めていて、ふと思った。
・「見ている人にとっては、どっちがいいんだろう?」と。この視点、完全に欠けてた。いかんいかん。あぶないあぶない(by 福田和子)

・これ、自分がブログを読む立場だったら、1.の方が良いよな、多分。と思ったのです。
・だって、1.だとトップページに表示されてる記事を全部スクロールダウンだけで読めるわけですよ。つまり「Page Down」か、あるいはマウスホイール回転で読める。
・対して2.だと、トップページで記事の「続きを読む」クリック、次の記事を読むためにはトップページに戻って、スクロールダウン、再度次の記事の「続きを読む」クリックって、これかなりめんどくさい作業ですよ。

・でですね。なんで今まで僕が2.を続けて来たかというと、見た目がシンプルになるからというのもありながら「最初の記事だけ見えてればいいだろ」と思ってたんですよ。
・で、これってどういうことかというと「トップページに来た人は、最初の記事しか読まないだろう」と思ってたという事ですよ。
・で、さらにこれってどういうことかというと「2番目以降の記事は、もう読んでるだろう」ってことですよ。つまり、このブログを読んでる人は、最新記事を毎回バキッとチェックしてるはずだ、という。
・まあ、なんという思い上がりでしょう。少しばかり反省しました。
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怪談「車にかかってきた電話」

Pop is dead.
Pop is dead.・最近の車はつくづく怖い。

・何が怖いって、あの自動車電話ってやつですよ。自動車電話というか、スマートフォンと連携して、着信があったら電話が取れるでしょう。あれ、こわいですねえ。

・いや、便利なんだよ。一人で乗ってる分には。

・しかしねえ、僕の車(MAZDA)の場合、着信があるとその人の名前が出て、あまつさえiPhoneに登録してるプロフィール写真まで表示するんですよ。
・なにその仕様。

・いや便利なんだよ。

・しかし考えてみてくださいよ、奥さんと二人で車に乗ってて着信、車のモニタに「アケミちゃん」と表示、明らかにキャバ嬢だろ、みたいな女の写真表示、とかいう可能性が考えられるわけじゃないですか。

・いや、私の話をしてるんじゃありませんよ。でも、まあそういう類の事態が起きる可能性があるわけでしょう。怖いなあ。

・「機能切っとけばいいじゃん」って?そんな事したら余計怪しいじゃないですか。
・「電話したのに」「車乗ってた」「え、車でも取れるじゃん」「いや、機能切ってる」って、それはそれで怪しい。
・ちなみに私は、切ってないですよ。だから俺の話じゃないって。

・というわけで、ロードスター(1,500cc・AT)に乗り始めて約半年
・何度も書くけど、やっぱりノーマルなモードで乗っていると非ッ常に凡庸な車。特に走り出しの鈍重さは、かなりのストレス。
・では、ずっとスポーツモードで走れば良いかというとそうでもない。スポーツモードでは70km/hくらいでようやく4速に入るので、一般道で出す50km/hくらいは3速。ここら辺がちょうど、エンジンにとっては不快な回転数なのか、ずっと欲求不満みたいな排気音を出し続ける。

・と、自動車税の通知が来た。34,500円、微妙に痛い金額だな。
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2019年05月11日

Re: 抵抗せよ

Pop is dead.
Pop is dead.・昨年の春までTwitter中心の生活を送っていたため、文章を書く力が完全に衰えており、長いリハビリ期間を経てようやく今年2月頃、ブログを書けるような調子になってきた。
・以来「俺はやっぱり『ブログを書く人』なんだ」と思うようになって、バカみたいに更新している。ちょっと更新しすぎの感もある。

・一方で「読む方も強化したいな」とは思ったのだけれど、ブログというのはいわゆる「終わったコンテンツ」なんですよ、残念ながら。
・だから、いいブログ、読みたいブログを見つけるのは難しくなっちゃってる。エロを含めた金儲けのためのブログや、バカが書いてるブログばかりで、その中から何かしらこれ、というのを見つけるのは難しい。
・あー、あと例えば料理ブログとか、テーマを固定したブログにも個人的には興味がない。「その人の人生自体」を開陳しているような所しか読みたくない。そうなると、これまた見つけるのが難しい。
・ただ、実はあるんだね「いいブログ」ってのが。

わなびねこ

・以前ブックマークだか言及されて存在を知ったんだけど、僕が好きな文章なんです。こういう重くて陰鬱な文章が好き。
・一段落が長いので僕には少し読みにくいんだけど、でもまあそれも含めて文体ですからねえ。

・で、まあ好きな文体だなあ、となんとなく思ってたんだけど、今日、これを読んだ。
いや、今やすべての記事にクソみたいなブコメがわいているじゃないか。あんた、それでいいのか。抵抗しようぜ。ネタやダジャレや互助会野郎にはもううんざりだ。誰に向けてでもない、純粋に自分が感じたことや思ったことをブコメに書き込もうぜ。俺はそれが読みたい。みんながバラバラに好き勝手に書いたメモ書きを俺は読みたい。スター目当てのクソみたいなブコメばかりが並ぶ中に、そうやって書いたあんたの言葉を見つけたい。
・呆然とした。そこには「魂」があった。比喩ではなく、本当に泣いてしまった。

・はてなブックマークだけじゃない。Twitterも、facebookも全部そうだ。僕がブログをちゃんとやり始めたのも、あいつらに対する抵抗だったのかなあ、と何となく思う。
・くっだらねえ文章に山のようにブックマークが付いて、一方でこんな凄い記事が埋もれていくのは間違っている。
・僕も抵抗するよ。
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「5行で書けよ」問題

Pop is dead.
Pop is dead.・いやあ、世の中分からないことだらけだ。
・なんでこんなものに500近いブックマークがつくのか、よく分からない。

文系の学問において資料の実在を証明するものとは何か
はてなブックマーク - 文系の学問において資料の実在を証明するものとは何か

・いや、最初に書いておくと「そんな記事書くなよ」とは全く思わないし、ある意味有用ではあろうと思う。
・ただ、半分読んで「これ5行で書けるだろ!」と思ったのね。あと「こんなこと、ダラダラ説明しなくても、普通に考えればすぐ分かることだろ!」とも思った。
・まあ、後者に関しては個人的な感想なので、これだけブックマークが付いてるって事は、そうでもないのかも知れない。

・で、半分読んでやめたんだけど、じゃあ本当に5行で書けるのか試してみる。

(ここから)
1.それぞれの分野の学問において、論文の「根拠」は異なる。
2.例えば理系の学問であれば、実験結果を記録した「実験ノート」が根拠になる。
3.歴史学(近現代史)の場合、論文の根拠は歴史的記録、時に公文書館に保存されている史料となる。
4.そのため論文中には、元史料へのアクセス方法を、注として記載しておくべきである。
5.またそういった元史料は原則的に持ち出し不可能なため、論文の根拠を示す際にはその「写し」を提出することとなる。
(ここまで)

・あ、僕の閲覧環境では6行になっちゃった。でも2.は省略可能なので、だと4つの文章で5行
・で、後半は読んでないけど要は「だから注は大事なんだ」ということでしょ、多分。いずれにせよ全部の内容を10行くらいあれば書けるように思うわけですよ、私は。

・いや、読み物としては確かにね、面白いのかも知れないけどさあ。僕は「説明文」として読み始めたので非常にいらついたわけですね。
・あと。中高校生なんかが「学問ってこういう事をするのか」と知るには非常に良い文章かも知れないんですけどね。ただ、はてなってそこまでユーザの年齢層低いのかな。
・なーんか、ああいうのをブックマークしてる人たちの中には「自分では一切考えることをせず『それっぽい=頭がいいっぽい』情報を賞揚することで自分を飾ろうとする人」が相当数いるような気がするんだよなあ。

・いや、匿名ダイアリー読むと本当に良いことないな。精神衛生上よろしくない。
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私は「ゴミ箱に捨てるための文章」を書きたくない。

Pop is dead.
Pop is dead.Twitterアカウント復活した。開けたり閉めたり、頭おかしいのか!

・今回アカウントを再開した理由は、ログインしていないとアクセスできない情報が増えて不便になったから。
・具体的に言うと、任意のユーザーがフォローしているメンバーが参照できなくなった(以前は見られたと思う。違ってたらごめんなさい)
・あと、やっぱり近況を確認するのにTwitterは便利ではあるんですよ。「あの人、最近はどこに出張してるんだろう」とか「あの店、連休中は休みかな」とか。こういうのチェックするために、当該アカウントをいちいちブックマークしておくのも面倒な話で、だったら自分のアカウント復活した方が早い。

・ただ、もうあそこには何も書かない。
・Twitterに物を書くのは、無駄だ。極端な言い方をすると、自分の書いた文章に対して少しでも愛情があれば、あんなところに物は書けないと思う。
・有名人で凄い数のフォロワーがいれば別だろうけど、私のような一般人(しかも嫌われ者)のtweetなんて、まあまず一顧だにされないわけですよ。あっというまに時間に流されてしまう。
・なのでさっき「tweetって、自分が書いた文章を丸めて、次々にゴミ箱に捨てていくようなものだな」と思った。

・やっぱりかわいそうだよ、文章が。だからもう何も書かないぞ。
(こっちはフォローしてる人の近況を覗くために彼らのtweetを読んでるわけだから、話が矛盾しているようだけど。まあ Read Only Member ってことだ)
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東京で行きたい店・再訪したい(うまかった)店

Pop is dead.
Pop is dead.・今後、東京で行きたい店のリスト。池袋周辺で良い店がないかと思ってるんだけど、どうも池袋や新宿って「うまい店」がある印象がない。
・と思ったら見つけた!

1.GRIP- 池袋・イタリアン
 Googleマップをなんとなく眺めていて店名を見つけ「GRIP」ってなんか聞き覚えがあるな、と思ったら4年ほど前に誰かがこの系列の横浜店をほめていたのだった。そういうことを覚えてる私は偉いって事ですよ。

2.七草 - 駒場東大前・和食
 ここは、ある雑誌に店内の写真が載っていて清潔な感じが良かったので気になっている。野菜中心の料理みたい。今度、奥さんと東京に行く機会があったら食べてみたい。

3.カナユニ - 外苑前・洋食
 小林のり一さん(三木のり平の息子さん)がほめてた記憶があってメモってた。

4.オステリア・ピノ・ジョーヴァネ - 都電雑司ヶ谷・イタリアン
 あ、ここも池袋から近いな。理由は分からないけど6年も前にメモってた。料理写真はあまりおいしそうに見えないけど、店は小洒落た感じだな。一応候補に入れておこう。

【番外】Casita - 表参道・フレンチ
 カシータは池袋にもあるんだけど、この系列の店には「サービスが凄い」というコメントが結構付いていて、興味がある。ただ、興味はあるんだけどそのサービスって、多分「俺の嫌いなタイプのサービス」なんじゃねえか?という怖さもある。まあ機会があったら確認してみよう、というレベル。

・以下は再訪したい店
・ということは「オレの東京グルメガイド」だよ!思えばこういうの、今まで書いてなかったな。

1.クルル - お茶の水・フレンチ
 以前、店頭の黒板メニューを見て「この店は絶対うまい」と確信し、先日やっと行けた。当然うまかった。季節のメニューが魅力的なので、シーズンごとに行きたい感じ。しかしこの店、料理一品が二人分なので一人では行きにくいというのが難点

2.梅香 - 神楽坂・四川料理
 幽玄の四川、墨絵の中国料理。最近行ってないので行きたい。

3.季織亭 - 代々木八幡・ラーメン
 以前、1,500円(税別)のラーメンを食べたんだけど、一度コースで食べてみたいので。

4.山の上Ginza - 天ぷら
 現在、山の上の本店がお休み中。ということはだ、しばらく六本木と銀座の店に本店の職人が分散することになる。つまり職人が充実するということであって、期待できる。多分、銀座の方が店格も上だろうし、近藤も近いし、こっちに力を入れるんじゃないのかなあ、という予感

5.ル・マルカッサン - 護国寺・フレンチ
 先日行ったばかりだし、頻繁にメニューが変わるわけではないのでしばらく良いんだけど、一応「都内でおすすめの店」という枠で。ここは廉いしうまいし店主が良い人だし、行った方が良いよ!

【番外】しろくま - 赤坂・ジンギスカン
 札幌の本店で食べて感心したので、以前赤坂の店に行ったんだけど、その時はあまり感心しなかった。しかしもう一度くらい行っても良いかな、と思っている。
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2019年05月10日

キリンがサカダチしたピアス

Pop is dead.
Pop is dead.・ティファニー製の「電話のダイアル回し」なんてものが、海外のオークションサイトなんかで手に入る。
・「 tiffany silver dialer 」あたりで検索すると、結構たくさんヒットする。

・もしも「オードリー・ヘプバーンが大好き」という女の子のことを好きになったらそれを入手して、どこかの店でペンダントにでもしてもらって、彼女にプレゼントしたいと思う。
・いや、もしもの話、というかそういう妄想をするのが好きなタチなんですよ、私は。

・で、もしもプレゼントしたときに彼女が
「は?これなに?」
・とでも言おうものなら「お前はヘプバーン好きを名乗っておきながら『ティファニーで朝食を』すら見てないのか!」と腹の中で激怒するのだ。

・というわけで、奥さんの誕生日プレゼントをなんとか決めたぞ、俺は。

・奥さんへのプレゼントで言えば、過去に何度か「え?なんでこれがここにあるの?」というサプライズを成し得たが、これ、毎年やるのは難しい。
・僕はややこしい男なので、奥さんが「〜が欲しい」と意思表明しているものはあげません。んなもな、自分で買え。
・言葉のハシバシから「こういうの欲しいんだろうな」とか思うものを考えて、プレゼントする。たまにヒットがある。

・今年はバントだ。すまん。
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極東 in ロシア語

Pop is dead.
Pop is dead.・ちょっとしたことだけど、はてなブックマークのコメントでは書ききれないので書き留めておく。

Дальний Восток - Wikipedia

・ロシア語で「極東」は「ダルニー・ヴォストーク ( Dalniy Vostok )」
・ヴォストークは「東」で良いんだけど、ダルニーというのは「大連」のこと
・ということは「大連より東の地域」イコール「極東」っていう意味か?と思っていたんだけど違った。

大連市 - 歴史 - Wikipedia
日清戦争後の1898年、三国干渉の代償として、清から関東州(大連、旅順など)を租借したロシアが、東清鉄道の終着駅を設け「ダルニー」(Дальний; 「遠い」)と名づけた。
大連市 - 歴史 - Wikipedia
・なんだもともとダルニーってのは「遠い」という意味なのか。単純に英語の「Far East」と同じ成り立ちの言葉語成なのかか。
・露和辞典調べたらすぐ分かることだけど、うちに露和辞典はないし、多くの家庭にもないような気がするので、極東の人たちに向けてメモ

■追記
・僕は「言葉の成り立ち」という意味で「語成」という言葉を使っていたけれど、辞書を調べてもそんな言葉はなかった(新明解になかったので「やっぱり広辞苑じゃないと」と思って調べ直したが、広辞苑にもなかった!)Webで調べても「言葉の成り立ち」という意味ではヒットしなかった。
・じゃあ、言葉の成り立ちって一言でなんて言うのか?
・混乱して「なのかか」になってしまった。
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2019年05月09日

告白と悋気と謝罪

Pop is dead.
Pop is dead.・奥さんにイケナイコトについての告白をした。

・少し前にも書いたけど、大学生の頃に、ものすごく好きだった、ものすごくかわいい子がいた。
・もう、彼女の姿を見ただけで卒倒するんじゃないか、というほどに好きな時期がかなりあった。
・あっさり振られて、何も進展はなかったんだけど。

・その子が、YouTubeのチャンネルを持ってると知ったわけです。
・たまにそこの動画を見ては「(さすがに歳は食ったけど)かわいいなあ、相変わらず」と楽しんでいる。

・で、さすがに気が咎めるので、奥さんに、大学生の頃にすごく好きな子がいたこと、その子のYouTubeチャンネルを見つけたことを話した。
・奥さん、どう言ったと思いますか。「よかったね、また会えるようになって」だって。
・これは「妻としての自信」か、強がりか。

・いやまあ確かに、彼女のことをどうこうしようという気は全くないけど。でもけっこう悋気持ちのうちの奥さんがそういうことを言うとは、予想してなかった。

・というわけで今夜も彼女の動画を見てました。ごめんなさい。
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二作目「人間のクマ」

Pop is dead.
Pop is dead.・タイトルだけ決めたけど書きようがないので適当に書き捨てた。
・ただ単に「人間のクマ」ってタイトルの文章が書きたかっただけ、という話です。

人間のクマ - 小説家になろう

・というか、これは小説ではない。ただのヨタ話だ!
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エクスペディアでホテル予約してキャンセルした話

Pop is dead.
Pop is dead.エクスペディアでの予約 - Yahoo!知恵袋

・私もこれでやられた。なんで税金が18%もかかるんだよ!と思ったら内10%がサービス料か。つーかサービス料を外出しにするなんて、ホテルの宿泊料金では初めて見た。
・さらに予約明細の下の方には「割引後の料金」と別の金額(税・サービス料抜き)が記載されていて、結局いくら払えば良いのか分からない。

・故意に他のサイトより廉く見せているような気がして、不信感を抱き、キャンセルした。

・というか一休で、もっとハイクラスの部屋で朝食も付いた別プランが同料金で出ていたのでそっちにした。
・一休の場合はサービス料込みの料金表示だし、検索結果画面に小さくだけど税込の金額も書いてあるので「結局いくら払えば良いのか」が最初から分かる。

・エクスペディアの場合、部屋を選択して「予約する」ボタンを押す画面では、税・サ別の料金が表示されていて、その後、予約確定画面に遷移した時に初めて、右側に小さめの文字で「本当のコミコミの料金(現地払いの合計金額)」が表示されるという、これは罠だよなあ。
・最後の最後の段階まで総額を表示しないってのは、さすがに悪意を感じる。
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2019年05月07日

自分のブログを書け、そして続けろ。消すな。

Pop is dead.
Pop is dead.・最近ものすごく思うのは、ブログというのは続けるべきものだなあ、ということ。
・というのはアクセス数を見ていて。アクセス数っていうものをあまり気にする方ではないんだけど、でも過去記事がかなり読まれているのを目の当たりにして、やっぱり凄いことだな、と思うわけです。
・4月のこのブログのページビューは40,000弱、ユニークアクセスは2,000強でした(このうち、人間がどの程度なのかはよく分からないんだけど)
・今まで15年にわたって1,200以上の記事を書き散らしてきたからこそ、これだけ読んでもらえてるのだなあ、と感じる。

・オチはありません、すみません。

・まあオチらしき事を書くなら「だから『はてな匿名ダイアリー』になんか書いてるなよ、もったいない」という事でしょうか。
・ちゃんとした理由があって完全匿名でしか書けないことじゃない限り「なんか広く読まれそうだから」なんて理由であそこに書くのは本当にもったいないと思う。
・自分を消耗してるだけだよ。

・あとブログ消すなよ、とかも思うなあ。更新やめたとしても、消すなよー。昔知り合いだったブロガーの場所を探しに行っても、死屍累々ですよ。ほんと悲しいよ。

・以上です。つまらない話でした。すみません。
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2019年05月05日

YouTube動画:ビットクラッシャー登場。

Pop is dead.
Pop is dead.・Micro-Bruteは電源入ってるけど使ってません。紛らわしいな。
・しかし volca-beats はどうも好きになれないな。いい音が出ない。使い方が悪いのか。


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2019年05月02日

すごい男の娘見つけた(男の娘AVの話)

Pop is dead.
Pop is dead.・マジか!これ、男か!
・これはやばいな。

最新のメディアツイート: あーちゃん (@aoi_rabbitbox)さん

・衝撃を受けたついでに男の娘AV(女装もの)について。

・私も男の娘もののポルノを多少たしなむのですが、その根底には「ポルノはファンタジーでなくてはいけない」という思想がある。思い描いても実現し得ないものでなくては、ポルノグラフとして成立しない、というような考え方
(これは高校生の頃にTWILIGHTというエロ漫画家が書いていたことを「そうだそうだ」と思いながら読み、未だに身に沁みついているポルノ哲学である)

・だからナンパものとかにしても、普通に男と女が出会って、なんの面白味もない普通のセックスをするようなエロDVDをポルノとは認められないわけです、私は。

・その点、男の娘AVっていうのは存在そのものが非日常であるので、そこにある時点で僕にとっての「ポルノとして必要条件」を備えているわけですよ。
・もちろん、その男の子っていうのは抜群に可愛くないといけませんよ、可愛くない女装野郎なんてファンタジーでも何でもないからね。

・最近あんまりエロビデオも見てないけど、そんなことを思い出したのでちょっと書いておく。
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処女小説「サボテンにクリーム」(解説付き)

Pop is dead.
Pop is dead.・できた!

サボテンにクリーム - 小説家になろう
「小説家になろう」の規約は結構厳しく、この作品がR18認定されたので上記からは削除、こちらに直接投稿することとしました。

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「あー、のどかわいた」
 彼女はシーツを跳ねのけてまっすぐ冷蔵庫まで歩き、ペットボトルに残っていたミネラルウォーターを飲み干す。
「あっつ!」
 多分、わざとらしく手のひらで顔をあおいでいるんだ。
「だったらクーラー入れればいいのに」
 僕はうつぶせになって、彼女の方を見ずにつぶやく。
「うるさいなー」
 シーツをはがされた僕は、ほかにすることもないので彼女に連れられてバスルームに入り、二人で冷水のシャワーを浴びる。
「つめたっ!」
 熱いの冷たいの、うるさい子だ。水なんだから当たり前じゃないか。
「きもちいいーねー」
 返事をする代わりに口で彼女の言葉をふさぐ。これで水音だけになった。水の音を聞いている時間が一番だ。

「砂漠でね」
 キスが終わった途端にまたおしゃべりが始まる。少し彼女の目を見る。セックスの最中以外で彼女の目を見るのは今日二度目だな、と思う。
「砂漠でさ」
「うん」
「ラバなんかに乗ってさ」
「ラクダじゃないの」
「そか、ラクダか。ラクダに乗って旅しててさ、飲み水がなくなって、ほんとに死んじゃいそうになった時、どうすればいいと思う?」
「スリー・アミーゴスの話?それともアラビアのロレンス?」
「なにそれ、知らない。だから、どうすればいいと思う?」
「うーん、オアシスを探すとか、そういうこと?」
「そんなの、探してる間に死んじゃうじゃん。違うよ、サボテンだよ」
「なに」
「サボテンをさ、食べるんだって」
「あー」
 なるほど、と思いながらもう一度、水音に耳を澄ます。水を出しっぱなしにしながら砂漠の話か、こういうの植民地主義って言うんだっけ、違うか。と考えていると彼女はキュッと栓を締めて、一人で部屋に戻ってしまう。
 僕も我に返ってバスタオルを取る。

 部屋に戻ると彼女はもう下着を着け終え、パンティストッキングの位置を調整している。
「ちょっと待ってね、すぐ済ますから」
 パンティストッキングというのは、ああいうふうに履かないと位置調整ができないものなのだろうか。だとしたら、どんなにきれいな女優やアイドルでも、パンティストッキングを履いていたら、それすなわち「ガニ股になっていた」と考えて差し支えないのだろうか。
 そういう事を考えながらテレビを見てたら興奮できるかな、などとつまらないことを考えながら身支度をし、ソファに座って彼女の後姿を眺める。

「だからね」
 ヘアスプレーをかけた髪の毛にブラシを入れながら、彼女が突然いう。
 僕は、ガラスのテーブルに頬杖を突いたまま黙っている。
「だから優しいんだよ、本当は」
 女の話には脈絡というものがない。ジャンキーが書いた小説のようだ。
 僕は少し腹を立てて、彼女に聞こえないように静かに息を吸い、溜息をつく。
「優しいでしょ」
「なにが?」
「だから、サボテン。聞いてた?」
 聞いてたよ、男は、女が思ってる以上にちゃんと話を聞いてるんだよ。サボテンかよ、さっきの話の続きかよ、だったら主語つけろよ。
 ちゃんと「だから『サボテンは』優しいんだよ、本当は」と喋れよ!
「トゲあるけど、ほんとは優しいんだよ」
「そういうの、優しいっていうのかね」
「優しいんだよ。てゆうか、トゲだらけなだけで、誰の役にも立たなかったら、存在価値なくない?はい、準備できたよ」
 僕は立ち上がって、なんとなく釈然としない気持ちで彼女に軽くキスをする。
 彼女は何かに納得したような表情を見せてから立ち上がる。

 ホテルを出て少し歩き、ビルに入る。この中にレストランがあるのか疑わしいような、愛想のないビルだ。
 最上階に向かうエレベーターの中で、彼女はすました顔をして僕と目も合わさない。怒ってるわけじゃない、いつものことだ。

「だって、その方が料理に集中できるじゃん」
 たしか、三回目にセックスをした後に彼女が言った。いや「たしか」じゃなく、三回目の時に言ったんだ。
 その日は神楽坂の小さな店でおそろしく旨い四川料理を食べた後、理科大の裏にある静かなホテルで夜と朝、二回セックスをした。ホテルに向かう道すがら、二人はずっと欲情していて、坂道や階段をキスしながら歩く危なさと楽しさをあの時、初めて知った。

 朝、起きてすぐに歯も磨かずしたあと、彼女が言ったんだ。
「食事した後にセックスするのって、めんどくさくない?」
「え、普通だと思うけど」
「そか。でもさ」
「うん」
「私たちが会う時って、セックスしたい時だよね」
「まあ」
「だったら、まずセックスしてから、なんか食べ行った方がよくない?」
「うーん」
「だって、食事するのが目的じゃないんだよ、セックスだよ目的は」
「……」
 悲しいような気もするし、しかし悪い気もしない。
「私はさ、『てんや』でいいんだよ、食べるだけだったら」
「『てんや』って……」
「いっつも美味しいとこ連れてってくれるけど、食べるだけだったら『てんや』でもいいってことだよ」
「でも『てんや』って……」
「うるさいな、てんや、てんやって」
 お前が言い出したんじゃないか、と、この時はじめて彼女に憤りを覚えた。
「てんや、てんや、てんや、てんや……」
 彼女が僕の口を強くふさぐ。寝起きの口が臭う。でも、どういう訳だか、今までのキスの中でいちばんおいしかった。彼女の味がした。

 エレベーターが止まる。
 僕が店の扉を開け、彼女が入る。
 窓側の、東京タワーが見える席に案内された。

 アミューズは、どういうわけかラムチョップ。
「おかしくない?」
 彼女が言う。
「まあ、たしかにおかしいね、アミューズにラムチョップは、おかしい」
「だっていきなり肉だよ?大腸がんになっちゃうよ」
 さすがの僕も小さな声で叱る。
「ならないよ!店の人に聞こえるよ!」

 次が、大葉と茗荷と、セロリのサラダ。少し甘みのあるコリアンダーのドレッシングがうまい。
 けど、彼女は青白い顔をしている。
「私、これ嫌い。苦い」
 わかった。野菜嫌いなのはわかってるから、僕が全部食べるよ。

「苦いでしょ、毒なんだよ」
 だから、店の人に聞こえるって。そんなこと言わなくていいよ、いちいち。
「だから、トゲのないのは食べちゃダメなんだよ」
 なんの話だよ。
「トゲのない奴の方が食べやすいじゃん」
「なに?」
 たまらず訊く。
「怒ってる?」
 怒ってはいないよ、でも怒ってるよ。
「怒ってないよ。なにトゲって」
「だから、トゲのない奴は危ないんだよ」
「だから、トゲって?」
「なに、聞いてなかったの?サボテンだよ」
「あー」
「聞いてなかった?」
「いや、聞いてた。わかった」
「だから、トゲのないサボテンがあるんだけど、それは食べちゃダメなんだって」
「なんで?」
「なんか、死んじゃうみたいよ、砂漠の真ん中で」
「なんで?」
「よくわかんないけど。でも、トゲのないのはニガいんだよ」
「苦いんだ」
「そう、見た目もまるっこくて可愛いの。それでトゲもないから食べやすいでしょ。でも食べちゃうとニガくて、あ、そうだ幻覚が見えるんだって」
「幻覚か」
「そう。で、砂漠の真ん中で頭がおかしくなって、死んじゃうんだってさ」 
「そうなんだ」
「だからニガいのは毒なんだよ。野菜もそうだよ」
 わかったよ、だから俺が食ってるじゃんか。 

 二人分の皿が下げられて、ムールが出る。
 ムール貝か。いまいち好きになれないな。

 両親の実家が漁師町にあったので、海辺でムール、というかカラス貝はよく見た。しかし食べた事はない。カラス貝というのはたいてい漁港のコンクリートに打ち捨てられているものだった。当時はあんなもの、誰も食べなかったのだ。
 今ではこじゃれたレストランでやたらとムールを出したがるが、僕にはどうも「どうせ捨てるものだろう」と思えてしまう。

 彼女も、つまらなそうな顔をしながら貝殻を使って身を取り出している。
 そう言えば、彼女も漁師町の出身だ。

 だからか、と気付く。

 漁港のある町には、潮風の具合によって海のにおいが充満することがある。様々な海の生物、ことにそれらの死骸から出るにおいの混ざった風が、静かな波音の中、滞留するのだ。
 その悪臭の中にあって、幼少期の僕は、妙な充足感を得ていた。腐敗臭の中に、子供ながらに「なまめかしさ」のようなものを感じ取っていたのだ。

 彼女も同じような子供だったに違いない。

 メインは赤身肉のグリル。
 血の滴る肉片を口に入れて、彼女はごく小さな声でささやく。
「うまい……」
 言葉遣いが乱れたことに気付き、少し口に手を当てたあと、僕に話しかける。
「やっぱり、400グラム1000円のステーキとはわけ違うね」
「400グラム?何の肉、それ」
「ギュウだよ、牛肉。秋葉原にあるの。あたし好きでたまに行くんだけど、やっぱり所詮B級ね。所詮ね」
 400グラムか、僕の歳では無理だな。その大量の肉を想像すると、胸が一杯になる。
 それでもなんとかミディアム・レアに焼かれたフィレ肉を胃の中に収め、一息つく。彼女はもうとっくに食べ終えて、パンなんかおかわりしている。

 デザートはキャラメルのアイスクリーム。彼女に二人分食べてもらい、僕は残ったブラン・ド・ブランを少しずつ飲む。

 店を出て、エレベーターの「閉」ボタンを押す。
 その瞬間、彼女がこっちを見て、ほんの少しだけ口を開ける。10階から1階につくまで、キャラメル味のキスをした。
 
 彼女を地下鉄の駅まで送り、一人でホテルに戻る。やっぱり二人で一本は多すぎたかな。彼女はほとんど飲まなかったので、僕は結構酔っている。ベッドに倒れ込み、しばらく天井を見ながら考えたあと、うつぶせになる。

 白いまくらから、彼女の臭いがする。大きく息を吸い込む。

「あたしも好きよ、あなたのにおい」
 僕が彼女に好意を告げたときに、彼女はそう応えた。そう言われて初めて気づいた。僕も彼女の「におい」に惹かれたのだ。
 初めて肌を合わせたときに感じた、コンデンスド・ミルクのような、あるいはクミンのような、そしてあの漁港を思わせるような、なまめかしいにおい。そこにごく弱く、柑橘系の香水が重なっている。混然一体となった、その「におい」に僕は陶然となっていた。

 何度か彼女に会ううちに、好きになっていった。その時には、彼女に恋する理由を自分で勝手に考え、無理やりに理屈立てようとした。
 可愛いから、体がきれいだから、歳が18歳も若いから、性格がさっぱりしているから、嘘のない性格だから……
 そうじゃないんだ。いや、そんな理由も確かに大事なのだけれど、まず第一に彼女の「におい」が好きだったんだ、僕は。

 その時にSNSの連絡先を交換して、次からは会うたびにホテルでセックスをするようになった。

 いつも、部屋に入るとすぐ行為になだれ込む。
 シャワーは相手のにおいを洗い流してしまうから以ての外だ、クーラーもにおいを弱めてしまうので、今の季節でもエアコンはつけない。
 おたがいのにおいを嗅ぎながらキスをし、からだ中を指と舌で愛撫してから、洗っていない相手のものの香りを確かめた上で、それらを舐め合う。
 挿入してから僕は、彼女の腋に鼻をうずめる。
 僕がいきそうになると、彼女は決まって「私を穢して」と、ささやくように言う。いつも僕は切ないような気持で、彼女の体に、あるいは口内に、穢れた液体を注ぐ。
 そして彼女は、そのクリームを飲み込むときに決まって一言「くさい」というのだ。それが好きなくせに。
 そのあと汗まみれの体を冷水で流して、二人で食事に出かける。

 まくらの臭いをかぎながら、今までの、そしてさっきのセックスを思い出す。彼女はまだ地下鉄に揺られている頃だろうか。

 セックスをしてから、シャワーを浴び、さらにその後に食事に行く。普通の恋人同士なら、順序が完全に逆なんじゃないか、と思う。でも、順番なんてどうでもよかった。

* * * * *

 その週末、配偶者に請われて園芸店に出かけることになった。ひどく暑い温室にいっぱいの観葉植物に囲まれながら「食べられない植物」に興味を持てない僕は、手持ちぶさたでぶらぶらするより他ない。
 ふと、多肉植物の群れが目に入る。サボテンか。
 そういえば、と思って探していると、すぐに見つかった。

 「表面が乾いた草団子」のようなそのサボテンには、たしかにトゲは一本もなかった。その代わり、ところどころから綿毛のようなものを吹き出している。
「なにそれ、かわいい」
 僕の肩越しに、奥さんが言う。
「でもこれ、観葉植物としてどうなの?成立してる?」
 なにか後ろめたい感じがして、買いたくない風を装う。
 実際、どうもこのサボテンには可愛げがない。
「成立してるよ。かわいいもん」
 早速一鉢取り上げて、カゴに入れてしまった。
 その日から、私と妻とサボテンの三人暮らしが始まった。家の中に彼女がいるような気がして、不穏な気持ちになる。

* * * * *

 なるべくサボテンと目を合わせないように生活している。あれ以来、彼女とは会っていない。
 それどころかそのうち、メッセージが来なくなった。彼女はまめな方では全くないけれど、それでも今までは、日に一度はメッセージを返してくれていた。
 いつからか、それがぱったり途絶えた。
 一日おきに「元気?」とか「大丈夫?」と送ってみるが、既読にはならない。

 嫌な予感がして、彼女が在籍している店のサイトを見てみると、そこから彼女のプロフィールが消えていた。

 初めて店で会ったときから、彼女は僕に色々なことを話してくれた。生い立ち、恋愛経験、家族のこと趣味のこと、それに住んでいる場所まで。風俗店で働いている女の子としては赤裸々すぎるんじゃないか、とこちらが心配になるほど、なんでも自分からしゃべってくれた。
 今思うと、彼女は自分の性癖と同じ「におい」を僕に感じ、だから心を開いてくれたのかも知れない。

 僕も自然とオープンになり、好意を持つようになった。

 その後も関係が続く中で、彼女のことなら何でも知っているような気持ちになっていた。
 しかし今、自分が彼女の電話番号すら知らないという事実に直面している。

 あまりに無防備で明け透けのように見えた彼女だけれど、その実、決して僕を「ある範囲」から近づけてはいなかった。
 ふと、最後に会ったときの会話を思い出す。サボテンか、もしかしたら、実はトゲだらけだったのだろうか。

 その日から、彼女のすべてが疑わしく思え始めた。彼女が話した彼女自身のことも、実はすべて嘘だったのかも知れない。いや、嘘だったに違いない。実に見事に虚構の人生を築き上げたものだ。

 そして、僕の心は硬くなった。
 
 ある日、何も手に付かないような気分になり、スマートフォンの画面を見ていた。SNSを立ち上げてみる。そこでは、時間が止まってしまっていた。
 すると突然、全ての僕のメッセージが既読になった。思わず目を見開く。

 すぐに彼女から、こんなメッセージが届いた。

「困惑してると思って一度だけメッセージ送ります。いろいろあって、もう会えなくなりました。ごめんね。あたしは大丈夫だから」

 慌てて平静を装い「いろいろあったのか」と返信したが、それが既読になる事はなかった。

 困惑か。たしかに困惑していた。しかし、こんなことなら困惑し続けていた方がよかった。
 彼女の肉体、声、言葉、そしてにおい。すべてが欲しい。今までずっと思っていたことをもう一度念じてみる。でももう、それらは僕の手のひらからこぼれ落ちてしまった。
 困惑の後に残ったのは、もう二度と手に入らないものに対する渇望だ。

 家に帰り、薄暗い部屋でしばらく考えた後、僕は傘をささずに近くのコンビニまで出かけた。キャラメルのアイスクリームと、ミネラルウォーターを買う。
 帰り道、雨が急に強くなって僕の眼鏡に打ち付いてくる。立ち止まり、眼鏡を胸ポケットに入れた後、たまらなくなってミネラルウォーターの蓋を開ける。
 半分ほどの量を一気に飲むが、喉はまだ渇いている。

 部屋に戻り、急いで服を着替えてから冷凍庫のタンカレーを取り出す。

 トゲのないサボテンを少し見つめた後、つかんで引き抜いた。あまりにあっさりと抜けてしまい、土が周囲に散らばる。
 その太い根っこをつかんで、かじりつく。

 苦い。彼女の言った通りだ。
 彼女は僕に嘘をついたことがない。彼女の言うことは、常に本当だった。
 だから僕は、トゲのないサボテンは苦い、という彼女の言葉を疑ったことはなかったし、確かに苦かった。

 味を中和させるためにアイスクリームを口に放り込む。最後のキスの味がする。

 サボテンとアイスクリームを食べ終わった後、バカラのショットグラスでタンカレーを三杯あおり、そのままベッドにもぐりこんだ。

 固く目を閉じる。僕にはもうなにも手に入らない、と思いながら。

 真っ暗な中で、雨の音が聞こえる。世界が洗い流されている音だ。
 そのまま、何時間たったのだろう。目をつぶっていても外が真っ暗になっていることが分かる。

 まぶたの裏側に、なにかが見える。幻覚ではない、もっとはっきりとした影だ。
 ピンク色のような、藍色のような、あるいはベージュのような強く明瞭な光が見えた。
 その光は、しっかりとゆらめき、ぼんやりとした閃光を放ったあとに、長い時間をかけて、ひどく明るいまま、あっという間に消え去っていった。

 あれは、確かに彼女だった。

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2019年05月01日

小説の作り方

Pop is dead.
Pop is dead.・小説というか、むりやり創作をしようという時に「片岡義男スタイル」というのは非常に有用だと思った。

・キーワードを一つか二つ並べるだけだ。

・例えば「人間のクマ」

・「人間」はちょっと広すぎるか。でも「くま」について何が書けるか。まあ、僕ぐらいのジジィになってるとなにかしら引き出しはある。イヨマンテでも良いし、あるいは「目の下のクマ」に関することでもいい。
・そういうことを、なんとなく組み合わせてゆけば、小説っぽいものが出来てしまう。

・質がどうかってのは別としてね。
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