2020年12月29日

年末に向けての近況

Pop is dead.
 12/28、ようやく年賀はがきを投函す。先の正月は、鬱病で療養中という事もあり、年賀状は欠礼(というか自粛)
 毎年、判じ物のような年賀状を出しているのだが、2021年の意匠についてどうも良い案が浮かばず。突然「アンディ・ウォーホル」に関するアイデアが降ってきたので、奥さんに描画を依頼。今までにも増して「分かる人にしか分からない」というか「分かろうとする人にしか分からない」年賀状となった。
 先述した通り、私の年賀状は毎年「判じ物」である。常に「十二支」にまつわる絵を描いているが、動物そのものは描かない。ただ「ヒント」は添えている。添えられたキーワードを検索すれば「何故、この干支でこの絵なのか」は分かる。しかし受け取った人のうち、一人も調べようとはしないだろう。
 世の中は「分かろうとしない人々」であふれ返っている。

 とまれ、この一年を総括する時期だ。色々なことがあったが、今現在の私は幸福の真っ只中にいる。昨年後半に職を辞する決断をした事は、正しかったと感じる。
 感染症が蔓延するこのような世情で、独立・出店の計画は遅れそうではあるが「なんとかなるだろう」と楽観的でいる。

 今年の半分ほどは、困窮した友人のサポートを優先して考えていた。極めて厭世的だった彼が、少しずつだが考えを変えているようで、それが今年の、私にとっての幸せだった。

 富田正樹牧師の YouTube 動画を観たことをきっかけに、徳島北教会を訪れたのも今年か。仏教を棄て「自称キリスト教信者」になった。敢えて「自称」というのは、洗礼を受けていないからである。しかし神、というか Something Great の存在は感じているし、イエスの慈愛に少しでも近付ければと思っている。

 奥さんと二人で、富士山の見える部屋に住み、毎日ほぼ平穏に過ごしている。
 彼女は在宅勤務で、私は無職。それでも彼女は私と一緒に居ることが嬉しいらしく、幸せそうにしてくれる。 
 クリスマスイブに参鶏湯を作って、残ったスープでラーメン。スープがおごっているから、当然うまい。深夜に夫婦でラーメンを食べる。こういうのがまあ、幸福というものでしょう。

 話は変わるが休職前の体重が53kg、鬱で43kgまで減ったが、最近、自分にとってのベスト体重である48kgに近づいてきた。脂肪を増やしてなるものかと、毎週1~2回はプールに行き、最低1kmは泳ぐようにしている。
 腹筋が割れたりはしていないけれど、なんとかデブ化はせずにいる。当面の目標は「クロールで1km泳ぐ」ことだろうか(今は100mどまり)

 トルカリのカウンターに立ったのも良い経験だった。とにかく今年は「いやなこと」がほとんどなく、安寧であり幸せな一年だったように思う。
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2020年12月18日

政治家用語

Pop is dead.
 政治や行政の用語で「善処する」「前向きに検討する」という言葉の意味は「何もしません(放置します)」である、というのは一般常識なわけですが。

 これは、今世紀における日本の政治家に特有なことではないかも知れない。しかし、余りにも露骨で不誠実極まりないので、メモしとく。

・「国会において慎重に議論を重ねた上で決めたい」
 →こう言った時点で「慎重な議論」は、すでに完了したことになる。
  端的に言うと「与党で決めますから」というのが本来の意味

・「国民の皆様に御納得いただけるよう、丁寧に説明してゆく」
 →上に同じく、為政者がこの言葉を発した瞬間に「丁寧な説明」がなされたことになり、当然のことながら国民の皆様(臣民ら)は全員納得していることになる。

 つまり「これから〜をします」という発言が「もう〜し尽くしましたので、勝手に決めます」という意味になっている。

 ついでに言うと、現閣僚が「COV-ID9」の感染拡大について「5人以上での会食ではリスクが高まる」という厚労相の発表について「Evidence(証跡・証拠)がない」と発言した。
 分科会、有識者からの提言をないがしろにし、厚労相の正式アナウンスとの齟齬を厭わない発言は、閣僚にあるまじきものだ。

https://corona.go.jp/proposal/

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000697918.pdf

 そんな感じで、国会におけるテキトーな答弁、そして閣僚による虚偽と疑われる発言が多すぎる。
 多くの新聞社は権力におもねっているため「米国、トランプ大統領によるフェイクニュース」ばかり報じるが、むしろ日本国内の方がひどいことになっている。

 怒りが収まらないのでもう一つ

 安倍政権時代、数カ月前か。菅内閣官房長官は記者会見の席で、某新聞記者の質問に対して「あなたに答える必要はありません」と言った。それだけでも大変な失言で、大問題だ。
 しかし私がもっとショックを受けたのは、そこに居合わせた他紙記者たちの反応である。彼らは、官房長官の発言を聞いて「笑った」のだ。記者の質問に理由なく返答を拒む政治家を攻撃するどころか、政治家に物申した記者のことを嘲笑したのだ。

 この国は醜い。

 よく「韓国政府は自国内での反発が大きくなると、反日キャンペーンを張って国民の目を逸らす」とか言われる。それはそれで否定しない。
 しかし日本の政府、いや本来権力に対峙するべき新聞社が、こぞって「日本の政治家による不正と『虚構の自由』に立脚したともいえる発言」に加担しているという現実は、みじめ過ぎる。

 この国はみじめだ。

 自分自身がみじめなので「大和民族」というフレーズを拠り所にして、自分のみじめさを慰撫している人間が多い。これも哀れなほどにみじめだ。

 「産経新聞よりも、しんぶん赤旗の方が有用な情報を提供する」とか「自民党より公明党の方が正論を言ってる」と思う日が来るとは、20年前には想像だにしなかった。

 この時期、中高年で良かった。本格的ディストピアの完成前には死ねるだろう。
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2020年12月16日

快楽亭ブラック師匠を相手取った損害賠償訴訟について

Pop is dead.
 一応立場をはっきりさせておきます。
(結論だけ知りたい方は下の方へスクロールをどうぞ)

 私はもう10年来の快楽亭ブラック師匠(現在は「被告福田」という芸名で活動)ファンです。その破天荒な生き方にも魅力を感じましたし、何より古典しかも人情噺に関しては相当の力量を持った噺家だと見込んで、大須演芸場に通っていました。

 付け加えると、芸歴が長いだけあって顔が広く、落語会のプロデュース能力がすごい。師匠の会で見られた芸人と言えば、月亭可朝師匠、立川左談次師匠、桂雀三郎師匠、立川談之介師匠、鈴々舎馬るこ師匠、それにテントさん、元気いいぞうさん、鳥肌実氏、大本営八俵さん、坂本頼光先生
 すでに鬼籍に入られた方も居ますが、素晴らしい芸に接することが出来たのはブラック師匠の人脈のお蔭だと思っています。
 亡くなった月亭可朝師匠の高座を見た人ってどれくらいいるんでしょうか?最初は下世話な話から入りながらも、落語自体は洗練されつくし、枯淡の極みといった風情でした。

 というわけで、ブラック師匠の芸に関しては相当リスペクトしています。先日聴いた「牡丹燈籠・栗橋宿」も良かった。本人評価はまだまだ、という事でしたが、私は素直に良い高座だと感じました。

 こっから本題

 今回、ブラック師匠が名誉棄損およびそれに基づく損害賠償の罪で訴えられました。

 原告は元弟子(現在は廃業)快楽亭ブラ坊の交際相手(彼女)です。巷では「元弟子が師匠を訴えた」という言説が飛び交っていますが、そうではなく、一般人が芸人を相手取って訴訟を提起した、ということになります。

 経緯は要約すると「快楽亭ブラック師匠が、YouTube配信している高座の中で、ブラ坊の彼女について性的な侮辱発言をした」という事です。その内容は、クローズドな場所で、ブラ坊自身が某女性芸人に漏らした一言ですが、ブラック師匠がそれを不特定多数に対して喧伝したことが訴訟の発端です。

 ここからは私の推測ですが、YouTubeを見ていたブラ坊の彼女(原告)が、ブラ坊自身に詰問、彼は謝罪したが、原告は特定少数しか知り得ない侮辱的発言をYouTube(無料配信)上で不特定多数が閲覧可能な状態にしたブラック師匠にも直接謝罪を求めた。恐らくブラ坊は止めたと思うんです。が、原告を止められなかった。そこでブラ坊からブラック師匠に電話をしたところ「俺は関係ねえ、そっちで処理しろ」と切られた。
 ここまでは確かに、元ブラ坊の不徳の致すところ、としか言いようがないと思うわけです。
 彼の罪または過失は三つ

1.ブラック師匠の耳に入るような場所で原告のプライバシーに関わる発言をした。
2.YouTube配信動画の適切な編集が出来なかった(実際の編集・配信はブラック師匠の指示の下、榎園京介氏が行っていると思われるが、その両名を説得できなかった)
3.原告を止められなかった。「落語家(しかも快楽亭一門)の彼女ないしは妻になる」ということについて、彼女に十分な説明・説得が出来なかった。

 以上です。それらによって起こると想定されることは、それぞれ

1.ブラック師匠が知り得た以上、高座でいじられるのは当然の帰結である。
2.動画の高座映像ではなく「解説映像」さえ削除できなかったため、原告に対する名誉棄損が歴然となった。
3.噺家であれば身内で処理するべき内容を師匠にまで持ち込んだため、原告・被告の関係性を悪化させた。

 ただし、原告と元ブラ坊の間ではすでに示談成立済みと聞きます(詳細な内容は不明)

 で、だ。
 そういう
イ.元ブラ坊の失態があったといえども、
ロ.また「芸人の世界で師匠を弟子(の交際相手)を訴えるなど言語道断」という考えがあったとしてもですよ、

 イ.については原告と元ブラ坊の間で解決済み
 ロ.はイデオロギーの問題であり、法的根拠を持たない。

 という以上、結果として快楽亭ブラック師匠の敗訴は既に確定している、と私は見ています。

 芸人の世界に通じている某氏から「師匠が元弟子に屈服するなどあり得ない」という意見を頂いたものの、法律の俎上に載せられた時点で、それは「感情」や「慣例」に過ぎない、効力の極めて弱い発言にしかならないでしょう。

 なので、ブラック師匠敗訴の前提でいます。で、初公判前日に、ブラック師匠へ以下のようなメッセージを送りました。

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(前略)
ところで、明日からの件ですが「芸人が舞台で喋ったことが名誉棄損の対象になり得る、という『判例』」が出来れば、師匠個人の問題ではなく、落語界全体にとって悪い結果しか生みません。
(後略)
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 師匠から返信を頂いたが、私の真意は理解して頂けなかったようで。
 というか、この件について「業界の常識であっても、法の下では通用しない」と師匠に諫言したところ、師匠は私を「敵方(原告側の人間)」と思い込んでおられるらしく、以降ほとんど連絡は取っておらず、私の「常識的な意見」など黙殺にしか値しない、という事か、と残念な気持ちになった訳です。

 そんなこんなで、私の立場は、

A.法律的には原告(ブラ坊の彼女)が正しい。
B.証言や証拠品の提出に関しては、可能な限り原告・被告双方に協力する。

 という「中立」を保ちたいと思っています。


 快楽亭ブラックファンの間では「元・ブラ坊が一方的に悪い」という事になっているようですが、法に照らすとそうではない。
 個人的には、こういった問題を示談にせず法廷にまで持って行ったブラック師匠の罪の方が重いように感じます(前出メッセージの通り)

 ただ、いずれの肩を持つわけでもない。ブラック師匠が気合を入れた高座はすごく良いし、そこに対する敬意は大きい。
 しかし私は「快楽亭ブラック信者」ではない。師匠が言うことを盲目的に全て是とはしない。

 飛躍するけれども、この件は「国家権力による言論統制」につながる一本の細い糸だと思っている。
 そしてそこに深い懸念を抱いてはいる。

2020年12月12日

近況

Pop is dead.
Pop is dead.・10月末でトルカリでのモクテル提供を終え、11月は特に何もせずダラダラしていた。
・そば屋に行くペースも多少落ちてきた。

・困窮している友人の家に行って料理作って食わせたり。彼は極度の面倒くさがりかつ偏食家なので、放っておくとロクなものを食べずにいる。だからたまに行って料理を作る。で、そのまま帰るという「無料ケータリング」をしているわけだけれど、たまに「俺、何やってるんだろう?」という気分になる。

・家では主夫業、というか料理係
・ほぼ毎朝、土鍋でご飯を炊いて、魚を焼き、汁物を用意する。材料と余裕があれば、もう一品、ぬか漬けかお浸しを添える。
・汁物については、出来るだけ「椀種・つま・吸い口」で構成するように考えてはいるが、つまについては省略することもある。ただ、吸い口だけは何らか考えるようにはしている。奥さんはそれに気づいているのだろうか。
・その他にも蓮根や蕪のすり流し、海老真丈など、料理は趣味なのでいろいろ遊んでいる。

・そういえば前出の友人の家に行った際、何年ぶりになるかオムレツを作って大失敗したのがショックで、自宅の朝食で再挑戦した。和食なので「だし巻き玉子のオムレツ版」を作ったわけだけれど、問題なく作ることが出来てホッとした。

・あーあとラーメン作ったり。圧力鍋さえあれば、鶏がらスープなんてものは簡単に作れる。
・最寄りのスーパーにスープ用のガラ(というか手羽先)が常備されているのでいつでも作れる。ちなみに丸鶏も売られている。

・そこで、だ。今年のクリスマスは丸鶏を料理ることにした。しかしローステッド・チキンでは面白くないので「サムゲタン」だ。しかしクコの実、松の実は簡単に入手できるものの、棗(なつめ)それに朝鮮人参をどうするか。
・そこで新大久保へ行ってみた。韓国食材の結構大きいスーパーがあって、棗はあったものの、朝鮮人参がない。訊ねてみると「今は生の朝鮮人参はないが、乾燥のものがあり、サムゲタンへも使用可能」ということで、奥から持ってきてくれた。
・「いくらですか?」と聞くと、平然と「30本分で13,000円」だと!「一本当たり400円くらい。6年物なので質は良い」と言われるが、いや、使うのは2〜3本だしなあ、と思って断念

・韓流アイドルに関するショップがいくつもあるが、男性アイドルはBTS一色といった感じ。B1A4しかもBaroに関するグッズは見当たらなかった。

・日常は家でダラダラ。しかし体重が徐々に戻りだして「これはマズい」と感じる。運動しないと、ジーンズが履けなくなる!
・というわけで週1回はプールで1kmは泳ぐことにしている。プールまで徒歩で往復1時間弱、長くて1.5kmくらい泳いで帰る。せっかく鬱病でやせたのだから、いままでの体脂肪分を筋肉に置き換えなければ。


・あー、年賀状を書かないとなあ。
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