2021年01月30日

肉体の美しさ≠エロティシズムという不健全さ

Pop is dead.
 「スポーツをエロ目線で見るな!」という圧力が強くなってきて、いろいろ公式な動きがあるようだ。

 スポーツという極めて肉体的な営みを、エロティシズムから完全に離して考える、というのはあまりに不自然なのではないか。
 
 女性で言えば、男子体操選手の太い腕や、水泳選手の熱い胸板を見てセクシャルな魅力を抱くのではないか。
 男の側からしてみれば、短距離走の女性ランナーや、体操選手の大臀筋や大腿筋の、鍛えられながらも柔らかな曲線に美しさを見るのはごく自然なのではないか。

 そういう「健全・自然な性的魅力」を規制する一方で(まがいものを含む)児童ポルノなんかが野放しにされているから日本人は変態呼ばわりされるのだ。

 だいたい、ビーチバレーなんかはセクシーさをアピールするために競技ユニフォームの規程(現在は改訂)を作ったりもしていたじゃないか。そのお蔭で、今のようなメジャーな競技になり得たという側面もあろう。

 個人的な経験で言うと、体操競技というのはそういう「下心(いや、健全なエロ目線)」から見始めて徐々に「うわ、この技すごい」「おっ完璧な着地」とか競技そのものの面白さが見えてきた。

 私自身、変態を自認するものだが、しかし「肉体的な営みに、性的魅力を持ち込むな」という考え方は、あまりにストイックで、言ってしまえば不健全な考え方ではないだろうか。
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2021年01月26日

「ちょっと違和感」どこじゃない。

Pop is dead.
・毎日新聞の日曜版だか土曜版だかに、キッチュこと松尾貴史が「ちょっと違和感」という連載を持っていて、主に政治批判を行っている。
・政治以外の話題が取り上げられることもあるが、この「悪夢のような自民党政治」の下では、いきおいその話題が多くなる。

・しかしもう「ちょっと違和感」どころではなくなっている。
・自民党政権は、COVID-19という天災のドサクサに乗じて、自らの保身や利権確保のための「政策」や立法を無理やり推し進め、感染拡大が深刻化してゆく中でもまだ「GoToナントカ」なる、感染拡大と利権のためのバラマキを企んでいる。
・いくらなんでも「ちょっと」では済まないだろう。

・これは「為政者による日本国の破壊行為」だと言っていい。

・こんなtweetを見かけた。
菅首相らが25日、通常国会で初めての予算委員会に臨みます。
・なぜ「GoToトラベル」に1兆円を追加計上するのか
・罰則での私権制限は有効なのか
冒頭の質問に「国民の皆さんの理解が大事だ」と答弁した首相はどう説明するのか。タイムラインで速報します。
#国会のあり方

・新聞記者によるこのtweetに、私は「ちょっと違和感」を抱いた。
冒頭の質問に「国民の皆さんの理解が大事だ」と答弁した首相はどう説明するのか。
・しごく真っ当な疑問である。ただ私はその真っ当さに対して「まだ真面目に取り合おうとしているのか」と思ったわけだ。

・既にいくつかの新聞等が指摘している通り、第二次安倍内閣からの政権は、正に「言語を弄するだけの政権」いや「民主主義における議論の大切さを無視し、言語を極めて不適切に使いながら国民を愚弄する政権」になっている。

・「募集というのは、広く募ることではない」という時空が歪んだごとき言語解釈
・少なくとも安倍昭恵夫人の関与が明白になったが「大臣も議員も辞め」ない発言軽視(なかったことにする!)

・安部・麻生・菅といった為政者と「言語を通じて議論する」というのは、いわば「アマラとカマラと議論する」ことや「詐欺師を相手に腹を割って話す」ことと同様、不可能に近くさらに利を生まない不毛な行為だと考える。

・話を戻すと「『国民の皆さんの理解が大事だ』と答弁した首相はどう説明するのか。」という文章は「菅首相から、何らかの説得性を持った説明がなされる」という前提に立っている。

・すべての有権者に言いたいのは「いかに愚者であろうとも、少なくとも経験からは学ぼう」ということだ。

・安部政権・菅政権は今まで何かを「説明」したことがあっただろうか?論理的整合性があり、国民が納得するような「説明」をしてきたか?

・私の答えは「否」である。

説明、議論、国民の理解、しっかりと、真摯に、慎重に、反省、責任、痛感 etc. etc.
・為政者が放つこれらの言葉には、何ら効力がない、いわば「虚無としての言葉」であり、これらを弄した発言には耳を傾ける価値がない。

・つまりそれらは「『我々にとっては』内容を伴わない発言」なのだが、実は「『為政者にとっては』非常に重要な発言」になってしまっている。どういうことか。

・引用したtweetにある菅総理の「国民の皆さんの理解が大事だ」という発言をどう捉えるか
 A.通常の人:予算委員会において、国民に理解される説明がなされるのだろう。
 B.菅総理の脳内:「国民の皆さんの理解が大事だ」と発言した時点、その瞬間に国民の理解は得られている。

・冗談のようだが、安倍内閣時代から実際に「そういうことになってきた」のだ。

・「国会においてしっかりと議論し」と言った時点で「国会でしっかり議論した」ことになる。
・「責任を痛感している」と言った時点で「責任を取った」ことになる。

・万事その様になってきた。そして今後も彼らは同じ手を使い続けるだろう、選挙に落ちない限り。
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