・南京町というのは神戸の中心街・元町にある中華街で、そのエリアでも毎日行列ができているのがこの店。
・僕は常日頃、行列に並ぶのが大嫌いで、特に飲食店で並ぶのは戦後の配給みたいでヤだなあ、と思うのですが、老祥記だけは並んでしまう。
・さて、例えば横浜中華街の肉まんというと、大ぶりでフカフカしていているものが上とされるが、老祥記派の私としては全くピンと来ない。
・老祥記の、小さくで、生地のみちっとした豚まんが好きだ。
・ただ、東京に住んでいると老祥記の豚まん、入手する機会がない。
・なのでたまに、自分で再現して食べる。
・そのレシピを公開します。
・ポイントは以下の3点です。
・生地は強力粉で作る(薄力粉・中力粉を混ぜても構いませんが、メインは強力粉)
・生地に中華スープを練り込む。
・あんはシンプルに
・原材料(2人前、10〜12個分)
A.生地
強力粉 200g
ドライイースト 3gくらい(用意しやすい分量)
中華スープの素 小さじ1/2くらい(鶏ガラ系の一般的なもの)
ぬるま湯 100ml
サラダ油 少々
B.あん
豚ひき肉 150gくらい(できれば粗挽き肉)
ねぎ 1/3~1/2本
中華スープの素 小さじ1/2くらい
醤油 小さじ1/2くらい
C.その他
薄力粉 少々(打ち粉用)
・その他必要なもの
蒸し器 or せいろ
麵棒(なくてもOK)
1.ボウルに強力粉・ドライイースト・中華スープの素を入れて軽く混ぜ、ぬるま湯を3〜4回に分けて入れながらこねる。
べたべたしない程度にまとまったらOK。べたべたする場合は強力粉を加えて調整する。
2.まとめた生地の表面にサラダ油をうすく塗って、ボウルにラップをし、室温で30分ほど置いて発酵させる。
3.別のボウルにひき肉、粗みじんにしたねぎ、中華スープの素・醤油を入れて、粘りが出るまで練る。
生地の発酵が終わるまで冷蔵庫に置いておく。
<ここら辺のタイミングで蒸し器のお湯を沸かし始める>
4.生地を12等分する。
やり方はお任せします。
打ち粉をしたまな板の上で生地をいったん棒状にしてから、ちぎって4等分し、それをさらにちぎって3等分するとか。
5.あんを生地で包む。
ちぎった生地をいったん丸め、それを麵棒で伸ばして円形にしてからあんを乗せ、包む。
麵棒がなければ手のひらで伸ばしてください。
あんは気持ち少なめにした方が包みやすいです。
出来上がりのサイズは理想は直径5cmくらいですが、小さく包むのは難しいです。できれば6cm以内くらいになるように包んでください。
6.蒸し器orせいろで15分蒸す。
蒸しているとふくらむので、豚まんは間隔をあけて置いてください。
・以上です。醤油と和からしで食べてください。普通のからしよりも「和からし」がおすすめです。練りからしならなお良し。
・みちっとした生地、そしてその生地自体に味がある、あの豚まんが出来ます。
・難を言えば、12個ぐらいならすぐに食べてしまうこと。一応2人前と書きましたが、二人で食べると取り合いになると思います。
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・と、1年ぶりのブログ記事である。
・何故いきなりこんな記事を上げたのかというと、巷のレシピサイトに書いてある「老祥記の豚まん再現レシピ」が嘘っぱちだらけだからです。
・怒り心頭に発して一気呵成に書きました。