・これはちょっと古くさかった。アシッド・ジャズ華やかなりし頃の音。
・ただ200円は不当な廉さだよなあ。アシッド・ジャズといえばジャミロクアイ、インコグニート、ヤング・ディサイプルズ、ガリアーノ、ここら辺は超メジャーどころで、いくら15年の歳月が流れたからといって200円はないだろう。
・アシッド・ジャズつながりで、車ではガリアーノの「The Plot Thickens」を聴いている。このアルバムはちょっと変だ。ガリアーノらしさとかアシッドジャズらしさっていうのが薄い。わりとおとなしめの、普通のポップソングにも聞こえる。
・悪くはないのだけれど、強いインパクトのないアルバムだ。ただ逆に言えば、アシッドジャズ臭が弱い分、古臭さもないわけだけれど。
■9/6
・両親と嫁と4人で神戸・第一楼という中華料理屋へ。
・前菜がおいしい。
・ただデザートの品数が多い。料理でお腹が一杯になりつつあるところに、あんまん・大学芋・中華風プリン・果物と4品立て続けに出てくる。こんなに食べられません。
■9/7
・嫁が録画していた探偵ナイトスクープを見る。ニューハーフの自宅拝見シリーズってのをやってたんだけど、きれいな人がいるよねー。
・あれなら全然いける。と思って見ていると、化粧をしてないと全然ダメなんですよ、もうこれはガッカリ。
・しかし
・HTBドラマ「歓喜の歌」見る。まずまずの出来。
・そもそも僕は、この立川志の輔の落語が嫌いだ。原作はもっと偽善っぽいんですよ、志の輔がやるから余計そう見える。志の輔の作品というのはもっとシニカルであるべきだ、と僕は思う。
・しかしこのドラマではわりとそれが中和され、決して悪くはなかった。大泉洋の好演ぶりのお蔭でもあるだろう。大泉洋は演技、うまくなったなあ。
・しかしこれだけ良い役者を揃えて、悪いドラマになろうはずもない。田中裕子、大滝秀治、根岸季衣、あき竹城、上田耕一。台詞は少なかったが白川和子の存在感、そして若松孝二とはなかなか渋いところをついてくる。
・何度も繰り返し見るドラマではないが、及第点ではあった。
・合唱の練習をしている建物は「パコダテ人」でも出てこなかったか?
・HASYMOの新曲「the city of light」をLast.fmで試聴する。これは良いなあ。あえてHASYMO名義でやらなくても、スケッチ・ショウでいいじゃない、とも思うけど。
・ただシングルを買う気はないので、アルバム出たら購入検討。
■9/8
・最近、DVDレンタル屋にいっては市川雷蔵「眠狂四郎」、勝新太郎「座頭市」、あるいはクレイジーキャッツあたりのコーナーをウロウロする。ここら辺、見たいなあ、と思って何枚か手にとるんだけど、シリーズの作品が多すぎて、どれを見たらいいのか分からないわけです。
・DVD裏面の解説を熟読するんだけど、どのDVDにも「傑作」とか「名作」とか書いてあるので、どれを選ぼうか、と考えた時の参考には全くならない。
・「これは本当に名作」とか「これはつまらないけどマニアなら必見」、「これは見なくて良いです、コレクター向け」とか、ホンネの解説が書いてあればいいんだけど、そんなわけはないので、結局選べない。
・「売りたい!」というリリース元の欲望が、逆に入門者を減らしているわけです。馬鹿者が。
・勝新の座頭市はシリーズ最初の「座頭市物語」見たけど良かった。カラー版になってからの、確か「新・座頭市物語」も見たけどそっちはダメだった。
・同じような映画に黒澤映画があるんだろうなあ。レンタル屋に行くと名作コーナーにずらっと並んでて、どれから見ればいいのかよく分からない。
・というわけで以前にも何度か書いたけど、黒澤映画の入門版を考えてみた。
・まずね、いきなり「七人の侍」いっちゃダメでしょう、あれ長すぎるよ、やっぱり。あと「羅生門」も微妙だなあ、やっぱり黒澤の神髄といえばチャンバラと馬。そういう意味で「侍が出てくる映画」に興味が無い人には薦めにくい。
・そこらへん前提にすると、
・「乱」→「用心棒」→(椿三十郎)→「七人の侍」→「隠し砦の三悪人」かなあ。
・「乱」はカラーなので見やすいし、予算もかかってる、美術も素晴らしいんで初心者向きなんですよ。個人的に、黒澤の侍モノでは一番好き。
・モノクロに拒否反応が無い人はいきなり「用心棒」にいっても良いと思います。この映画はジャパニーズ・サムライ・ヒーロー物の金字塔でしょうな。「椿三十郎」は、用心棒と似たテイストの作品なので一旦保留しても良いかな、と。
・そして「七人の侍」だ。もうこれはね、死ぬまでに一度は見ておいて良い映画じゃないですか。志村喬登場のシーンでやられるなあ。この映画にしても「用心棒」にしても、傷つくヒーローっていうのが大きなポイントですね。
・で、まあ「隠し砦の三悪人」はその後かなあ、と。面白いんだけど、長さのわりに見せ場がないんで、中盤だれる。面白いことは面白いんだけど、「スターウォーズの元ネタだって」とか思っていきなり見ると、ちょっとくたびれちゃうんじゃないかと思う。
・あと、侍モノに興味が無い人であれば「天国と地獄」、これはサスペンス好きにお薦め。
・そして僕が一番好きなのが「まあだだよ」。この映画、評判悪いんだけどねえ、定年退職した「先生」と教え子達との交流を描いた映画です。ってこう書くだけでつまらなそうなんだけど、例えば市川準とか森田芳光の映画とか好きな人、そういう人には合うんじゃないかなあ。静かで無邪気な映画。
・「まあだだよ」を見て以来、僕は内田百間ファンになった。
・逆に、僕が見た中で「これは見なくて良いだろう」というのは「影武者」「夢」「どん底」「虎の尾を踏む男たち」「生きる」あたり。「姿三四郎」とか「蜘蛛巣城」も、あえて見なくても良いのかなあ、という気はする。「八月の狂詩曲」は途中で見るのをやめた。
・「生きる」挙げてる時点で怒られそうだけど、私はまったく感動しなかった。年取ってから見るとまた違うのかも、とは思う。
・Amazonで買い物。スチール・ドラム作品など。
眠狂四郎シリーズは第四作まで見たけど、第三作目の『円月斬り』がボクは一番好きでしたね。第四作でその後のパターンが読めちゃって後は見ていない。
名作と言われているのは第二作目の『勝負』だと巷では言われているけど。映画としては確かに悪くないんですけどね、ヒロインがボクの趣味じゃない。あのシリーズはやっぱりヒロインが重要なんだと思うんです。
侍モノだったら『十三人の刺客』もいいっすよ。流れとしたら『七人の侍』の後に観るといいんじゃないかなぁ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%88%BA%E5%AE%A2
志の輔は、役所側の主任(でしたっけ)をうまく描けてなかったような気がします。ああいうの、志の輔は得意なはずなんですが。で、そこがうまくなかった所為で、その後の話の展開がチープに感じられる。
ドラマでは大泉洋が好演してたんで、そこらへんはずいぶん改善されてました。
眠狂四郎情報ありがとうございます。
昨日20代の女の子と話してたら「モノクロ映画は見たことがない」と言っていて、ショックというか「ああ、そうなんだろうなあ」と思いました。
と思ったら市川雷蔵の眠狂四郎はカラーなんですね。
>『十三人の刺客』
13人は多すぎるような…オリエント急行殺人事件みたいですな。
早速、借りてきて見たんですが、どうもいまいちでした。片岡千恵蔵と西村晃、里見浩太郎以外以外、キャラが立ってない感じでした。
あと音楽が良くないですね。やっぱり黒澤は偉大だなあ、とか思ってしまいました。
「円月斬り」も借りたんで、近日中に見る予定。