2008年09月17日

9/16日記(豆腐でご飯・眠狂四郎円月斬り)

Pop is dead.
Pop is dead.・夕食に豆腐が出たが、豆腐1/8丁ほどをおかずにしてご飯を1杯食べる。
・落語「付き馬」にも、豆腐をおかずにご飯を食べる場面が出てくるが、これは確かになかなか乙なものです。

・NHK「知るを楽しむ」で伊丹十三特集。広く一般的に知られているのは監督としての伊丹十三、せいぜい知っていて大根役者としての伊丹十三。随筆家としての伊丹十三を知る人は少ないとは思うが、そこらへんにスポットを当てた好企画。
・随筆集「女たちよ!」から多くの文章が引用されていたが、最初に読むには「ヨーロッパ退屈日記」あたりがお薦めかと思う。
・豆知識好きの方には「日本世間噺大系」もお薦め。僕はこの本から「オムレツの作り方」を習った。イラスト無しでオムレツの作り方を教える、その文章力の見事さはすごい。
・来週は南伸坊による伊丹十三解説とのこと。早速録画予約。

・市川雷蔵「眠狂四郎 円月斬り」見る。
・筋としてはありがちなもので、侍が夜な夜な現れて名刀の試し切りのため、辻斬りを重ねる。被害者となった男の息子が、侍への復讐を誓う。そこに眠狂四郎が荷担して…というようなものです。使い古された筋。
・ただ眠狂四郎が面白いんですね、腕は良いが、女癖は悪いし、口の利き方もすこしざっかけないところがある。もっとニヒルでシュッとした役かと思っていたんだけど、そうでもない。
・浪人と一騎打ちをするシーンは格好良かった。出たー!円月殺法!って感じ。
・ただ、話としてはそう面白いわけでもないなあ。眠狂四郎はシリーズ化されてるけど、一本見れば十分ではないかと思う。
・ヒロインを演じている東京子という女の子の顔立ちが面白い。かなり現代的な顔。1960年代っぽくない。

・特典映像として大映フィルムニュースが収録されてるんだけど、これが良い。「市川雷蔵さんを囲む会」みたいなパーティーの様子が収録されてて、ここに出てくる市川雷蔵がすごいんですよ。
・ノーメイクで眼鏡かけてて、どこからどう見ても「いけてないサラリーマン」みたいな感じ。板東八十助を貧相にして、ピッチリ横わけにして黒縁眼鏡をかけさせたような感じ。
・いやー、衝撃でしたよ。

・涼しくなってきて、風呂が気持ちいいと思える時期になってきた。
・こういう時期は酒に迷う。ビールでもないし、お湯割りにはまだ早い。

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)日本世間噺大系 (新潮文庫)眠狂四郎円月斬り
posted by LSTY | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
眠狂四郎は一本見りゃ十分ですよ。ボクはボックスセットを買ってしまったんで4本見ましたが。

ボクは東京子ちょっと趣味です。
Posted by 赤枕十庵 at 2008年09月17日 18:19
■赤枕十庵さん
 北野武の「座頭市」って、時代劇として傑作だなあ、と思うんですよ。眠狂四郎や座頭市や用心棒の枠組みを利用して、21世紀に通用するシャープな作品を作ったという点で。ダンスシーンはカットするべきだと思いますけど。

 東京子は不思議な女の子ですね。あのあと数年で引退しているようですが。
Posted by LSTY at 2008年09月19日 13:34
はじめまして。
伊丹十三さんの随筆はいいですよね。いまさら読み返してみたくなりました。
Posted by ふる at 2008年09月27日 00:48
■ふるさま
 天性の文章力もあったんでしょうが、書くことに対してすごくストイックというか、緻密さがありますね。世間一般の随筆とは一線を画したものを感じます。
Posted by LSTY at 2008年09月29日 09:57
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