2008年11月12日

11/11頃日記(圓生「蕎麦の殿様」)

Pop is dead.
Pop is dead.・また思い出したように三遊亭圓生「圓生百席」を少し買い足す。
・やはり圓生師匠の神髄は人情噺や怪談であって、一般に話されるような軽いものは、もう一つである。

・「山崎屋」は彦六師匠の方が良い、「湯屋番」は小三治、「鰻の幇間」は志ん朝師匠という具合で、圓生師匠の高座は立派であるものの、乱暴な言い方をすればキャラが立っていないというか、クセが弱い。

・「蕎麦の殿様」という珍しい噺を聴いたが、これは失敗作と言える。殿様が見よう見まねで蕎麦を作って失敗する、というもので、「茶の湯」と「目黒のさんま」あたりを掛け合わせたような噺。
・この噺で圓生師匠は、ほとんどいきなり殿様に蕎麦を打たせてしまう。いや、違うでしょう、まずおいしい蕎麦のイメージを客に持たせて、それから殿様が不味い蕎麦を作る、そこに噺の楽しみがあるわけでしょう。
・だから、まず殿様がおいしい蕎麦を感心しながら味わうシーンを描かなければいけない。

・例えば「時そば」なんていうのも、最初の登場人物がうまい蕎麦を食べる、あのシーンこそが重要なわけです。客が「あー、うまそうだなあ、食べたいなあ」と思う、そうやって引きつけておいてから、笑い話に入ってゆく、という構造になっている。
・「笑い」に直接は影響しないが、客を魅了し、引き入れる上で重要な部分です。

・そんな事、圓生師匠はよく分かってるはずなのになんで「殿様がうまそうに蕎麦を食べるシーン」を描かなかったんだろう、と考えると、多分わざと避けたんじゃないかなあ、とも思うが、よく分からない。
・時そばといえば、先日、さん喬がNHKでやっていて、これが良かった。さん喬という噺家は実に陰気な人で、どう考えても人気は出ないし話に花がない。しかし今の東京では相当いい落語家だと思います。ちなみに喬太郎の師匠です。
・だいいち、時そばのような辛気くさい話はこの人に合っていると思う。

・最近またシティボーイズの昔のDVDを見ているが「暗闇坂のオルガン教室」はシチュエーションコントの傑作だと思う。
・「あなたも一週間でオルガンがひける」という謳い文句につられて教室に集まった4人の男、しかしそこは、生徒を軟禁し、スパルタでオルガンを教える恐怖のオルガン教室だった!そういうくだらない話。
・三木聡参加のシティボーイズ公演には、そのような珠玉のコントがいくつもある。

・そういえば思い出した話。先日見た昔のドリフ映画で驚いたのは、いかりや長介の「歯並びの良さ」だった。嫁は「入れ歯なんじゃないの?」と言っていたが、当時彼はまだ40歳、前歯が総入れ歯なんて事はあるのだろうか?

・長らく迷っていた「間宮兄弟」のDVDを、いよいよ買おうと思う。

・今年の秋は過ごしやすい陽気が続いたが、ようやく、しかし急に寒くなってきた。

圓生百席(26)千両幟/蕎麦の殿様/大名房五郎
圓生百席(26)千両幟/蕎麦の殿様/大名房五郎
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
 このブログに触発されて落語を見に行くことにしました。
http://blogs.yahoo.co.jp/tampa_bay_downs/17471007.html
 このメンバーはどうなのでしょうか?
Posted by ひげめがね at 2008年11月19日 20:29
 聞いてみなけりゃ分かりませんが、私の経験では「東京の落語家で、名前を知らない人」の話が面白かったことはないです。
 上方落語の場合は、とりあえず笑えるんですが。
 ま、談志の良さも理解できない私の評なので、当てにならないと言えばならないんでしょうが。
Posted by LSTY at 2008年11月20日 01:42
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