・ビデオ屋に行くが、見たい映画がさっぱりない。先日の棚替えでテレビドラマと新作の棚が多くなってしまい、良い感じの日本映画がほとんど無くなった。・旧作といえばヤクザ映画といわゆる「名作もの」、黒澤明や溝口健二ばかりである。
・見たい物がないのでキッズビデオコーナーを覗き、ウルトラセブンを借りてくる。
・これが正解。ウルトラセブン、めちゃくちゃ面白い。
・まず第一に、怪獣(宇宙人)の造形が素晴らしい。デザインも良いし、動きもすごい。単純な着ぐるみではなく、今見ても「どうやって動かしてるんだ?」と思う不思議な動きをしたりする。
・特撮技術自体は貧弱だが、工夫にあふれている。特撮というのはそれだけで創造性を持つのだと感じさせる、見事な仕事。
・第二にウルトラ警備隊の、あまりにずさんな危機管理体制がおかしくて仕方ない。印象に残ったのだけ挙げると、
1.宇宙人に乗っ取られた科学者が施設を破壊するが、施設破壊の原因を調査せずに、なぜか隊員を叱責する責任者。
2.地球爆破を企てる宇宙人にだまされ、一瞬で信用してしまうアンヌとダン。かれらは宇宙人との接触を隊長に報告もしない。
3.さらにその宇宙人が逃げ出すが、追いかけることもせず放っておくウルトラ警備隊。
4.殺人鬼宇宙人が地球に侵入したことを住民に知らせず、警官を配備しただけで安心してしまうウルトラ警備隊。その後、その宇宙人は警官3人を殺し、一般家庭に忍び込む。
・もうね、無茶苦茶なんですよ。いくらなんでもこれはダメだろうと。失策をおかした時の反省もなにもない。テキトーにやりっぱなしの集団なのです、ウルトラ警備隊は。
・正直な話、企業の危機管理担当者は見た方が良いよ。やってはいけない事が目白押しだから。
・で、そこら辺に爆笑しながら見てると非常に楽しめる。ドラマ自体は結構おもしろいんですよ、テンポも良いし、着想もユニークなんですね、ただ細かい部分でツッコミどころがものすごく多い。
・一番笑ったのが、宇宙都市に無線で呼びかけるダン。隊長から呼びかけ役に指名されたダンは「わーい、やったー!」と有頂天になる。ガキか!?
・で、得意になって呼びかけ始めるが、宇宙都市からは返答がない。あせるダン、タイムリミットがせまる、必死になるダン、汗だくになって死にものぐるいで呼びかけるダン。
・さっきの「わーい、やったー!」は何だったんだと思えるこの落差、かつて「かざあなダウンタウン」の落語企画で、得意げに落語をはじめるが途中で内容を全部忘れてしまった山崎邦生、あれを思い出して爆笑。
・純粋にドラマとして、特撮としても面白く、また爆笑スポットも多いウルトラセブン、これはお薦めです。
・しかし本当、造形や特撮に関しては良いですよ。コンピュータグラフィックスによるHiFiなSFXを見慣れていても、こういうのはこういうので楽しめると思う。
・あと音楽というか音響効果がすごいね、これは後の実相寺作品にも生きてる。
・ほかティムバートンの「エドウッド」も借りるが未見。
・先日、金沢で買ってきた「ごりの佃煮」だが、固体によって非常に嫌な臭いを持つものがある。
・全体としてはおいしい。小さなパック一つで1000円近くするので随分高いようだが、毎日食べても1週間は持つ量だからそれほど贅沢というわけでもない。
・冬を迎えるに当たって、落語CDを少し購入。小さんの「うどん屋」と米朝師匠の「けんげしゃ茶屋」。
ウルトラセブン Vol.2 [DVD]
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・ビラ星人最高!
・伝説になっているメトロン星人とウルトラセブンの「茶の間対談」も収録。
