2008年12月02日

エド・ウッド監督「プラン9」「グレンとグレンダ」感想

Pop is dead.
Pop is dead. 最低映画館で、エド・ウッド関連作品の評を読んでたらおかしくておかしくて、DVDを買いそうになる。
 映画「エド・ウッド」に出てくる彼の初期三作品はていねいにもDVDボックスになっている。現在Amazonでは13,000円…DVD三枚入のボックスとしては、高すぎない価格ではある。しかし、収録されている三作品がクズ映画だということは既に分かっているわけで、クズ映画三本に13,000円出すかというと微妙なところ。
 嫁に買おうか悩んでいると話すと「ええー?」と言う。彼女は私の買い物にほとんど全く文句を言わないので、さすがに躊躇する。やっぱりこれは無駄遣いか。だいいち、私はこの冬「シャーロックホームズの冒険 全24枚組、6万円也」の購入を画策している。クズDVDを買っている場合ではない。

 で、webで検索していたら三作のうち二作が、Googleビデオで公開されていた。公開時期はともに50年以上前なので、著作権保護期間は過ぎているのだろうか、よく理解していないが。

プラン9・フロム・アウタースペース
グレンとグレンダ

 「プラン9」は「史上最低の映画」として知られる名作である。どれだけひどいんだろうと思って見てみたが…

 これって、別にアリじゃない?

 たしかに低予算の香りはプンプンするものの、そういう映画として見れば問題ない。「アタック・オブ・ザ・キラー・トマト」に耐えられる人なら、十分いける映画。昔見た「ヴェガス・イン・スペース」よりも面白いような気がする。
 たしかにツッコミどころが多いので愛嬌はあるけど、それも含めて楽しめるので「クズ映画」というほどではないかなあ、と思った。B級カルト映画という予備知識があれば楽しめる、テキトーな怪奇SFもの。
 「バットマン・オリジナル・ムービー」とか「バーバレラ」とかのバカ映画が好きな人なら、見ておいてもいい映画。ただし買ってまで見るかは微妙。

 その点では「グレンとグレンダ」の方がクズ映画で、それゆえに「買う価値」があるんじゃないか。字幕なしなので詳しい筋はわからないが、それ以上によく分からない映画だ。
 映画のテーマ・監督のテーマ・映像・役者が見事にミスマッチ。もともとミスマッチなものをつなぎ合わせようという努力もない。つなぎがなくてブチブチ切れる「素人が打った十割り蕎麦のような映画」。何がなんだかよく分からないうちに時間が過ぎ去り、奇っ怪な映像が挿入される。
 特に、後半に出てきたSMショーみたいな映像、あれは何なんだ?しかもこれが延々続く。5分くらいはあったか?監督自らの女装シーンといい、個人的趣味をつなぎ合わせたような映画。

 なんかこういうのを見ると、実相寺昭雄や石井輝男なんか生ぬるいなあ、と思えてくる。観客なんか放っておいて、監督がただ自分のためだけに映画を撮るというこの姿勢はすごい。
 わき上がる(自分勝手な)創作意欲!
 爆発する(チープな)表現力!
 暴走する(場当たり的な)実行力!

 カルト映画とされる作品は過去にいくつか見てきたけど、その中ではかなり好きな映画かも知れない。
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック