「クリックされるタイトル」とは、どういうものなのか。何度かニュースサイトに取り上げられた経験、そして自分自身もはてなブックマークで色々なタイトルをクリックしている、そんな経験から、僕は一定の考えを持っているわけですが。
とりあえず、僕の記事タイトルについて言及して頂いた記事の引用。
とりあえずリンク先を見ずに、どちらの記事を読みたくなっただろうか。全くおっしゃる通りだと思う。一応負け惜しみを言っておくと、この時の僕は特にこの記事に注目して欲しいとは思っていなかったし、結局「つまらんことを長く難しく書くやつは馬鹿だ」って愚痴だったので、タイトルに気なんか使わなかったのだ。
・他人の不幸は蜜の味: 長文と修辞
・三行で書けよ、そんなことは
自分は後者の方を読みたいと思った。前者はどうってことはない。
しかし、実際はどちらも同じブログ記事だったりするのだ。
(中略)
結論をタイトルにするのは有効なテクニックではなかろうか。
まあ、そんなのは負け惜しみに過ぎない。
うえぽんさんの指摘はその通りだと思う。
「結論をタイトルにするのは有効なテクニック」というのも、それはそうだと思う。
ただ、気をつけておかなければいけないのは、世のブログ記事の99%には「当たり前のこと」しか書かれていないと言うことだ。結論が、「誰でも考えつくこと・みんなが思ってること」だった場合、そんなつまらんことをタイトルにしたって、誰もクリックしちゃあくれないのです。
例えば、こんなタイトルの記事、クリックしますか?
・浅田真央ちゃんがんばれ!
・ブラックマヨネーズおもしろかった!
・メリークリスマス!
僕なら絶対クリックしない。だから「結論をタイトルにするのは有効なテクニック」は、正しくはあるんだけど、万能ではない。というか、それだけでは結局、つまらないことを書いてることがみんなにばれちゃうだけなのです。
じゃあ、本当にクリックされるタイトルとはどんなのか?
一言で言うと、それは「脊髄反射されるタイトル」だと、僕は思います。
つまり、タイトルを見た人が「なんだとコノヤロー!」「こいつ、ナニ言ってんの?」「そんなわけねーだろ!」と思っちゃうようなタイトル。
僕の記事で例を挙げると、
・「こんなブログは読みたくもない」
今考えると、あからさまに喧嘩を売ったタイトルです。少なくともブロガーであれば、怖いもの見たさでクリックしてしまうと思います。おかげさまで「うちのことかー!」と思いこんだ方からたくさんの反発を頂きました。
・「livedoorという会社が本当にスゴいと思う点」
2005年、このブログで最も読まれた記事。ユーザーにとっては、livedoorが「ユーザーにとってダメな会社」であることは、これはもう周知の事実なわけです。いや、良い部分は沢山あるんだけど、クレーム対応が下手すぎて顧客不満足度のすごく高い企業だと思う。
そこに、このタイトルが出てきて「はぁ?livedoorがスゴいわけねーだろ!こいつ、ナニ言ってんの?」となったんでしょうね。
それで、アクセスが多かったんだろうと思います。
こういう、あからさまに喧嘩を売るようなタイトルや、世論や読者の真逆を狙ったタイトルが有効だと思うのです。つまり、
1.ケンカ系
2.世論の逆
この二つが、脊髄反射クリックを誘発する。
記事の内容がつまらなくてもね、タイトルなんていくらでもひねれるんですよ。タイトルだけ過激にネガティブにしておいて、中身はポジティブに書くなんて事もできるわけですよ。
例えば、先に挙げたタイトルを加工すれば、
・浅田真央は何故ダメなのか?:年齢制限でオリンピックに出られないことを書く。
・ブラックマヨネーズはつまらない!:って友達が言ってたけど、面白いよねー!
・クリスマスを祝ってはいけない!:HappyHolidaysのことを書く。
そんな風に、当たり障りのない内容でも、クリック誘発をすることは可能です。
ただ、そんな風に、タイトルと内容がかみ合わないような記事(=タイトルばかりが大げさな記事)ばかり書いていても、固定読者はつきませんけどね。
大原則は、面白い記事を書くこと、有用な記事を書くこと。テクニックとして、そういうタイトルの付け方がありますよ、ということです。
まあ、ケンカを売りすぎて炎上しても知らないですけどね。
http://www.otsune.com/diary/
http://d.hatena.ne.jp/otsune/
ただ、題名を読んだら、全部読んだ気分になる事も多いし、記事本文が題名よりも短い事も多いのが難。
ほとんどSBMじゃないっすか、それじゃあ。
ブログ・SBM・SNSの使い分けとか、複数のブログの使い分けについて、ちょっと考えてますが、考えるよりもやってみる中で道ができるものだからなあ、こういうのって。
わざわざ本文を読まなくても済むと言う副次的なメリットもあります。
どれだけ脊髄反射の面白いタイトルで読者にクリックさせても、内容が伴ってない限りはリピーターにならない、むしろ羊頭狗肉だと逆効果になって二度と読みにきてくれない場合も考えられますよね。
一度ある程度の数の読者の方々の信頼を得てしまえば、その後はそんなにタイトル自体の良し悪しは関係なくなるというか、リピーターの、そのエントリーのテーマに対する興味のあるなしで読まれる読まれないが決まるような気がするんですが・・・
(勿論タイトルへの工夫が必要ないってことではなく、順序的にはやっぱ内容の充実の方が先でしょう、ってだけです。自分はできてませんけどね(汗))
えっけんさんの「良いブログを作るために、自分の文章の欠点を知っておく」というエントリーから「良いブログを作るために、こんな逆説を知っておくべきではないのか」にもたどり着いたのですが、自分のブログがかなり当てはまって……orz
けど、「いいんだもーん」と開き直ったりして。
挨拶が遅くなって申し訳ありません。
たしかに、つまらないブログなのにタイトルを結論にしたら、つまらないタイトルにしかなりませんね。
肝心なことを失念していました。
でも、だからといって、内容とタイトルが食い違うのもどうかと思います。
思うところが色々あったので、それをブログ記事にしてみました。
http://shinshu.fm/MHz/14.30/archives/0000097612.html
こんにちは。
「要旨」が先に書いてあって、詳細はその後に書いてあるようなものですね。要旨だけで事足りる人はそこだけ読めばいいし、もっと掘り下げたい人は次も読めばいい。
それが、読者に対して最も親切な書き方なのかも知れません。
その通りですね。実は、上に書いたブラックマヨネーズのタイトル例には手本があるんです。
以前はてなブックマークで見かけた「はてななんて一体どこが楽しいの?」とかいうタイトル。(よく覚えていないのですが、はてなを否定したようなタイトルでした)その記事がずいぶん注目されていたのです。
中身を読むと「そういう風に周囲に言われるけど、楽しいよ」てな記事だったんです。
それを読んで僕は「こんないやらしい技を使う奴のブログは読みたくないな」と思ったものです(笑)
>一度ある程度の数の読者の方々の信頼を得てしまえば、
ここら辺にも同意です。但し僕の場合、読者が硬直化してしまっても面白くないと思うので、たまには新しい読者を獲得するべく、積極的に打って出てみたいな、とか思います。
コメントありがとうございます。
実は僕が書いているブログ論みたいなものも、その大半が「当たり前のこと」だったりするんですが。
>「良いブログを作るために、こんな逆説を知っておくべきではないのか」
あれは飽くまでも「逆説」ですからね。「区言うことも考えられますよ」ぐらいに思って頂いた方が良いです。
>「いいんだもーん」と開き直ったりして。
それが結構大事なことだと思います。一番悪いのは、僕のようなものが書いたブログ論に縛られて、身動き取れなくなってつまらなくなってしまうブロガー(笑)
自分が面白いとさえ思っていれば、基本的にそれが一番良いと思うのですよ。
記事読ませて頂きました。正にその通りで、記事を書く際の王道ですね。
でも、あれですよ、そこまでできる人ってほとんどいないんですよ。あそこまで考えて記事を書き、タイトルをひねり出せる人なんてほとんどいない。うえぽんさんが言うような記事の書き方ができる人が、もっと増えると楽しいんですけどね。
ところで、関係ないんですがHNの由来はいしかわじゅんの「うえぽん」でしょうか?僕の好きな漫画です。
いしかわじゅんの「うえぽん」が好きな人に、名付けられました。こういうのは由来しているといえるのかな?
コミックの方は、最初の3ページしか読んでません。好きな漫画なのにごめんなさい。
(笑)なんか逆に面白かった。
それもそうかもとか思うが、blogでやると噛み付く人が居ますよね。
vipに帰れ>俺
僕には姉も妹もいないし、おっぱいもないので、どうしょうもないです。
そっかぁ。 ぢぁあ今度、妹ネタを書いてみようかな? タイトルには「妹」の文字を含めずに。 でも、たぶんツマンナイから噛み付かないでね♪
でわでわ。
タイトルに「おっぱいのない妹」って書いて「小野妹子」について論じてください。
他人にないユニークなものをタイトルに据えるのが良いのかもしれませんね。
あと機会があったら漫画の「うえぽん」を読んでみようと思います。
の一行がまことにツボでした。
座布団二枚進呈いたします。
読まなくても良いけど(笑)2巻あたりがオススメです。
書いてる本人、意外と真面目だったりします。「タイトルについて考えるなんてくだらないよなー」などと思いつつも。