2008年12月25日

補足日記(当世新宿事情・M-1など)

Pop is dead.
Pop is dead.・12/20-22日記の補足、および12/23-24日記。
・補足のつもりが、ずいぶん長くなってしまったが。

■12/20
・doggylifeさんと飲んだ店は、まず「くらわんか」。ここはいわゆる「高級おじさんたちの居酒屋」という趣き。店内はこぎれいで、店員の目も行き届いている。ただ照明は明るめで、内装も極端にモダンではなく「ダイニング」というよりも「居酒屋」である。
・金回りの良い中高年が、普段の店として使うような店である。というのは、値段が高い。私の中での相場と比べて、1.5〜2倍の値段が付いている。私のような低所得者としては、ちょっと安心して飲めない感じ。
・ちなみに「くらわんか」というのは「くらわんか船」からきているとのことで、これは少しうれしかった。

・その後新宿三丁目へ移動し、末広亭の真ん前にある店へ。名前は忘れたが、喫茶店のようでもありグリルのようでもある、古い店構えの飲み屋。
・店内は比較的狭いが、1階と2階があり50人以上は入るだろうと思う。そして驚くべき事に、料理人は二人しかいないようだ。しかもそのうち火を使っているのはたった一人の模様。一人で何か焼いたりスパゲティーを茹でたりしている。
・店内はほぼ満員なので次々と注文が入るが、どんどん料理ができてくる。いか焼きやら焼きそばやらが、いつの間にかできて客に運ばれてゆく。これは見ていると魔法のようだった。
・客席係の一人に、どこかで見たことのある顔がいた。「時効警察」で、緒川たまきの旦那役をやっていた俳優、あの人に似ている。

・その後、なぜかタワーレコードへ行く。買うつもりはなかったが、視聴した二枚が偶然良かったので購入。
・The Five Corners Quintetというグループの「ホット・コーナー」と、ニコラ・コンテの「リチュアルズ」。特に前者はジャケも素晴らしい。ニコラ・コンテのCDを買うのは初めて。

■12/21
・昼、歌舞伎町をぐるぐる巡って風俗店の看板を撮る。意匠としては、いわゆる「萌え絵」が増えている印象。萌え絵シャンドン。
・ここ5〜6年の歌舞伎町の変化は激しく、5年程前にはDVD店が一掃された。今になってDVD店は復活しているが、以前よりは多少少なくなった印象。その代わり、路上での客引きが多い。
・さくら通りあたりを歩いていると、何度も「DVDいかがですか」と声をかけられる。しつこい客引きはいないが、鬱陶しい。
・いかにも浮浪者らしいおじいさんに声をかけられた。彼は「にいちゃん」と言った後、おでこの前あたりで両手の親指と人差し指をくっつけて、何かをかたどるような仕草をする。「お札」の意味だろうか。しかし札を無心する乞食というのはあまり聞かない。この人は神座の前あたりにいた。

・業態の変化としては、店舗型風俗の激減というのが大きい。正規な形で営業しているのは5店舗前後なのではないか。その代わりに台頭しているのがホテヘルという業態で、これはレンタルルームに女の子が来るタイプ。ホテヘルとデリヘルの違いは、自宅に派遣可能かという点と、車移動か徒歩移動かの違いらしい。また、店舗型のヘルスのことは「ハコヘル」と呼ぶとのことだった。そういえばマンヘル(マンションヘルス)というのがあったけれど、今ではないのだろうか。これは、ワンルームマンションを風俗の個室として使用している業態。基本的には通常の店舗型ヘルスと変わらない。一時期、大阪の大国町あたりの店はほとんどホテヘルだったらしい。
・話のついでに書いておくと、20年程前にはマントル・ホテトルという言葉があったが、これはマンショントルコ・ホテルトルコの事。
・そして歌舞伎町周辺には、このホテヘル用のレンタルルームが数多くある模様。これらには一応「ホテル」と名は付いているが、ラブホテルのような部屋ではなく、廉普請のビジネスホテルのような施設。
・しかしホテヘルよりも全盛なのはやはりデリヘルだろう。ただしデリヘルに関しては新宿よりも池袋などの方が本場のようである。自宅に派遣するための地の利というのも関係するのだろう。また以前は陰に隠れていた五反田や鶯谷などのエリアも、勢力を増している模様。
・お上としては、風俗店は歌舞伎町に集約してしまった方が都合が良いのではないかとも思えるのだが、暴力団の資金力を弱めるという視点に立つと、そうでもないのだろうか。

・飲み会で15年ぶりくらいに会ったY氏の、高校時代の口癖は「うんぬんかんぬん」だった、そして彼は今も「うんぬんかんぬん」と言っている。こういうのは何とも懐かしい。
・同じく15年ぶりくらいのW君は、一番年下ということもあってか礼儀正しく、一段の中でもいかにも「マトモ」であるが、実はこの中でもっともディープなおたくのようである。こういうのは面白い。
・帰り道、S氏から「ゆがんだはしごさんとは、会ったことあるの?」と訊かれる。ああ、やっぱりフォローしてたんだ、と思う。

・夜、非常に暖かい。深夜2時頃出歩くが、Tシャツの上に厚手のシャツを一枚羽織っただけで十分である。これが12月の気候かと思う。

■12/22
・紀伊国屋の帝都無線へ。落語CDの聖地。喬太郎2枚、米朝師匠1枚、吉朝1枚購入。その他、小沢昭一の説法CD。小沢昭一の公演はもっとリリースされて良い。市場は小さいだろうが。

・初めて岩本町で降りるが、ああここは秋葉原か。秋葉原から日本橋というのはこんなに近い物かと驚く。普段は電車でしか移動しないので、実感がないのだ。
・上野・神田・秋葉原・日本橋・銀座・新橋・汐留という町は、ほとんど北から南へ一直線につながっている。秋葉原を北上すると上野に至るわけだ。電車に乗っているために距離感がつかめず、さらに「山手線は丸い」という印象から方向感覚がおかしくなるが、そういう配置になっている。そんな事を今まで知らなかったということにも少しショックを覚える。
・上野から汐留まで歩いても6キロ弱、東京は意外と狭いのだ。また、江戸の西の端というとまあせいぜい今の神楽坂や四谷あたりだったろうと思う。そこを超えたら田畑が広がっていたのではないか。そう考えると隅田川からの距離は4キロ程。徒歩移動の時代に当然といえば当然だが、ずいぶん小さな町だったのだ。
・ここら辺はまた切絵図でも見ながら確認しよう。

・夜、雨。昨日とはうってかわって寒い。

■12/23
・夜、録画していたM-1見る。
・昨年に引き続き、ずいぶん小さくまとまってしまったという印象。フットボールアワーやブラックマヨネーズが優勝した年のような、ああいうトキメキはもうない。
・個人的にツボだったのはザ・パンチ。なんでこのコンビ決勝に残ってるんだよ、と思ったけど個人的にはすごく好き。ダイアンも、モンスターエンジンも、U字工事も「え、この程度で決勝に残れるの」という感じ。どうも「精鋭」という感じがしない。
・ネタとして面白かったのはダイアン。終盤で急にはしごを外すような展開にぞくぞくした。ただし笑いどころはほとんどない。
・モンスターエンジンはR-1に出ろと思う。仁鶴の歌マネとか良いよなあ、と思う。
・U字工事は、良くも悪くも「しょっぱい芸人」。M-1ではなく笑点で見たらすごく好きになっていそうな芸風。
・笑い飯はもうダメなのだろうか。僕は事前に、いいかげん笑い飯を優勝させて終わるだろうと予想していたがこのネタではダメだ。「思てたんと違う!」というのは、こっちの台詞だと思う。
・ナイツは、まあ良いんじゃないですか、好きじゃないけど。あれって単なる駄洒落の羅列だからね。無難ではあるが面白いとは思わない。
・キングコングは痛々しい。あの必死さでは人を笑わせることはできないと思う。
・オードリーが面白くて驚いた。僕の中ではオードリーがトップだった。笑いどころも多いし、工夫が見られるし、キャラクターも強い。「鬼瓦」には引いたが、それ以外は良かった。
・ノン・スタイルが優勝ということで、去年に引き続き「M-1はもう若手演芸大賞なんだなあ」と思う。非常にオーソドックスな漫才で、どうも落としどころとしてつまらない。悪いコンビではないと思うけれど、彼らが優勝してしまうことに閉塞感を覚える。

■12/24
・嫁によるクリスマス料理。
・鶏の丸焼き、自家製のラザニア、サラダ。とても二人では食べきれないような量の料理を目の前にして、嫁はずいぶんと嬉しそうである。
・シャンパンを飲んだら、嫁は酔って寝てしまった。
・食器を片づけながら、いつもいつもありがとうございます、と思う。
HOT CORNERRituals
posted by LSTY | Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
次の日にそんなフィールドワークをやっていたとは。

緒川たまきの旦那役は田中哲司ですね。緒川たまきとは噂になっていたと思います。実はあの店、間違えて入ったようです。本当は「どん底」という店に行くつもりでした。
Posted by doggylife at 2008年12月25日 21:22
■doggylifeさん
 メガネかけたらあそこの店員でしょ。
 どん底って、内藤陳の店でしたっけ?
Posted by LSTY at 2008年12月29日 12:15
↑全く違いましたね。
Posted by LSTY at 2008年12月29日 12:16
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック