2009年02月02日
浅野祥雲のコンクリ十二神将

先日、タモリ倶楽部にて浅野祥雲の特集が組まれた。全国各地にチープなコンクリ増が点在することは知っていたが、祥雲の名は初めて知った。
見ながら思い出したのは、数年前熱海で見たコンクリ十二神将のことだ。あれは祥雲の作品に違いなかろう、と。
その像は熱海の観光施設「熱海城」の駐車場にひっそりと存在するが、そのひっそり具合とインパクトのギャップたるや、ちょっと想像を絶するものがある。あれ、まだあるのかな、と。
番組内でも、祥雲が熱海城の建設に関わったという紹介があったので、あの十二神将が浅野祥雲作だってのはもう確定でしょう。うーん、まだあるのなら、写真を撮っておこう。
というわけで、熱海城に行ってきた。そして駐車場で撮ってきたのが上の写真です。今は既に立ち入り禁止区域になっている感じで、ロープが張ってあったんだけど、作業しているおじさんに「写真とっていいですか?」と訊いたら無問題な感じだったので撮らせて頂きました。
撮ってみて気づいたけど、これ、十二神将なのに十一体しかないのですね。最初から十一体しかなかったのか、壊れたのか盗まれたのかはわからない。どれが何神将なのか調べようかと思ったけど、そういう解釈はどうも一定していない感じだったので、それもあきらめた。
※新薬師寺の写真を見ながら、どうもこれはこれっぽいなという感じで探り当てました。なんとバサラが抜けてるっぽい。バサラが無いというのは、別の場所に保管してあるか、盗まれたんじゃないかと思う。各大将の漢字表記はWikipediaにならいました(アニラは文字化けするためカタカナ表記。アは安に頁、ニはイに尓)
で、まあとりあえず画像を立体曼荼羅っぽく並べてみたのでお楽しみください。本来はこの真ん中に薬師如来が鎮座する、ということになります。
・参考:■新薬師寺 公式ホームページ■新薬師寺の建物
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アツ苦しさ、堪りませんねェ。
実は夫の祖父(故人)もコンクリ彫刻家でして、実家の庭には鶴とか亀とか、コンクリ灯籠なんかが配されております。
重厚なのにチープな感じ。そんな台無し感が良いです。
暑苦しいようでいて、寂しいんですよ。本当に忘れ去られて、隅っこにひっそりあるんで、悲しいんですね、これ傑作なのに。
僕としては3番目のショウトラ大将と思われる人の尋常じゃない髪型が気になります。
>実は夫の祖父(故人)もコンクリ彫刻家でして
なんか、すごい確率ですけど、他人にはあまり言わない方が良いような家系ですね。
新薬師寺のメキラ像はスーパーサイヤ人っぽくてかっこいいですよね。ムック「美仏巡礼」にてCGで再現されてた彩色有りのメキラは更にかっこいい。
バサラは以前から無いようです。新薬師寺の中では一番人気のはずなんで、とうの昔に盗まれたのか、あるいは別の場所に大事に保管してあるんじゃないかと思います。
しかしキングコング対ゴジラでは、なんで熱海城が壊されたんですかね。富士山の麓にはほかに壊すべき建築物がなかったって事でしょうか?