2009年03月31日

3/30日記(ヒッチコック「鳥」・車市場育成の方法)

Pop is dead.
Pop is dead.・ヒッチコック監督「鳥」見る。
・思えばヒッチコック作品はほとんど見ていない。「裏窓」「めまい」「サイコ」くらい。「鳥」に関しては、誰でも筋を知ってるじゃないですか。鳥が凶暴化して人を襲う話。そこが分かってるから、見てもつまらないんだろうなあ、と思っていた。
・しかしこれが結構面白かった。

・なにしろ恐いのですよ。予備知識として「鳥の大群が登場する」ってことは分かっている。しかし、実際に見ると結構衝撃ですね、特に暖炉から飛び出る雀、ジャングルジムの烏、ラストシーンのかもめなど、圧巻。ジャングルジムのシーンは有名で見たこともあるはずなんだけど、嫁と「うわー」と声を出すほど恐い。恐いというか不気味。
・人間関係のぎこちなさの描写とかも秀逸ですね、鳥の襲撃とは直接関係ないんだけど。登場人物にとって共通の驚異である鳥に立ち向かわなければいけないんだけど、元の人間関係がおかしいので、何か「奥歯に物が挟まった」ような妙なバランスがあり、それが不安感につながる。食堂でメラニーがなじられるシーンなんかもすごく良い。
・最終的に、鳥による人間襲撃の理由についてはわからない、という結末には疑問。理由について断定せずとも、観客が「ああ、こういう事なのかな」と思える程度の仮説提示をしても良かったのではないか。これについては、前述の食堂のシーンで処理できたんじゃないかなあ、と思う。住民による襲撃理由の仮説は「伝染病・鳥による戦争・終末論」というようなものだけど、それぞれに少しもっともらしさを付け加えた方が良かったんではないかなあ、と僕は思う。

・今回見たのは、ユニバーサルから2002年に出たレンタル専用版だったが、字幕がひどい。台詞から筋が分からないのです。主役であるメラニーは、物語の序盤で常に嘘をついている。そういう、虚言癖というか自分を見せないようなニュアンスを、台詞の中で表現しなければ成立しないんです。字幕では、成立していない。
・特典映像にも字幕が付いていないし、ちょっとこれは日本語版作成に当たってズサンすぎる。

・あと蛇足ですが、子供がたくさん出てくるんだけど、これがみんな可愛くない。だから子供が襲われても「助けてあげなくちゃ!」というような感情移入が出来ない。

・結論として「パニック映画好きなら良いんじゃないんですか」という感じ。少なくとも以前テレビで見た「ボルケーノ」とかよりはずっと恐かった。

・見た後、「映画術」を読む。なるほどなあ、と思ったのは「観客は粗筋を知ってから映画館に来る」というような部分。つまり、僕もそうだったけれど見る方は「鳥が人間を襲う映画なんだな」と知っているんだから、つまりそれを知っていてなお楽しめなければいけない。
・wikipediaにあるこんな記述にもなるほど。
自分の作品のどこかにほんの一瞬だけ必ず姿を出すことで知られる(中略)しかし後年はこの「お遊び」があまりに有名になってしまったため、観客が映画に集中できるよう、ヒッチコックはなるべく映画の冒頭に近いところで顔を見せるように心がけていた。

・また車の話で申し訳ないが、コペンの長所の一つに「ドアを閉めた時の音」がある。「ボフッ」というのですね。普通の軽自動車や多くの小型乗用車の場合「バカッ」です。この「ボフッ」はちょっと気持ちいい。
・周囲の人に話を聞くと、50歳前後の人がコペン良いなあ、と言うのですよ。特にBBSのホイール、ビルシュタインのショックアブソーバー(サスペンション)、MOMOのハンドルなんかが良いらしい。若い頃あこがれだったと。なるほど、団塊世代の一世代後あたり、子供がそろそろ高校を卒業する位の年代も、この車のターゲットなのだろう。

・「一家に2台以上車を持っている家の場合、2代目は二人乗りでも良いじゃないか」というのが従来の僕の考え方で、一つの家に何台も4人乗り5人乗りの車は要らない。状況に応じて、夫婦が車を使い分ければいいのです。そう考えると、車生活・車選びというのは格段に楽しくなりますよ。
・しかし、実際問題として田舎では、夫=ワンボックスかステーションワゴン、妻=5ドア軽というのが多いんじゃないですかね。いや、車に対して好みやこだわりがないのならそれで結構。しかし、田舎の人というのは男女ともに「車好き」が多い。だったらもう少し工夫すべきでしょうと思うわけです。好きなんだけど制約に縛られる、というのは不幸なことですよ。
・で、まあ夫と妻で車を交換しながら乗れば、そうした不幸はある程度免れると思うのだけど、どうなんでしょうか。
・そしてそのためには、ある条件がある。結論から言ってしまうと「パワーシート(電動シート)」です。
・1台の車を2人以上で使う場合、ドライビングポジション(座席位置)の調整がとても面倒なのです。そして、座席位置調整というのは神経を使う、骨の折れる作業です。早く車を出したい、という気持ちがあり、しかし座席やミラーを念入りに細かく調整しなければいけない。
・パワーシートがあれば、それがほぼ解決するではないですか。運転する人それぞれのドライビングポジションを記憶させておけば良いのですから。
・パワーシートというのは今はクラウンなんかの高級車にしか搭載されていませんが、ああいうのは大衆車にこそ欲しい機能だと思いますね。ダイハツのムーヴ・コンテには付いてるらしいです(一部グレードのみ)。これは素晴らしい挑戦だと感じました。

・車メーカーも「若者の車離れ」を嘆く前にですね、そういう事を考えて「車好きを育てられるようなラインアップ作り」をするべきだと思います。

定本 映画術―ヒッチコック・トリュフォー
定本 映画術―ヒッチコック・トリュフォー
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
初めまして。
「鳥」という映画は、ヒッチコック監督の代表作の1つですが、CGの無い時代によくこれだけのシーンが撮れたものと、作り手の苦労と熱意が伝わります(ヒロインを演じた女優さんの迫真の演技の裏話には脱帽:汗)。
この映画の中では、鳥が暴れ回るシーンでは鳴き声や羽音で賑やかですが、劇中でBGMが使われていないだけに、余計にこの映画の不気味さ、陰湿さが引き立ってますね。
鳥に蹂躙され命を落とす人々の描写は痛いですけど、逃げ込んだレストランでヒロインが地元の奥さんに事件を起こした元凶であるかのように罵倒される場面が一番悲痛ですね。罵倒されたヒロインは奥さんを平手打ちしますが、私だって彼女と同じ立場だったらそうするでしょう。自分だって被害者なんですから・・・。
責任転嫁、八つ当たり、部外者に排他的な村社会では特に多いと思いますが、そういう態度にこそ卑屈にならず毅然と対処する必要がありますね。

思えば私達人類は、生活を営むという上で自然環境を破壊し、多くの生き物の食糧や生活の場を奪っています。これからも地球上の生き物達と共存していく為にも、私達は自然環境を維持いていく事を心掛けないといけませんね。
Posted by A-chan at 2010年12月03日 22:15
■A-chanさま
 ヒッチコックの映画で面白いのは、人間の精神の不均衡というか、バランスを崩してゆく様の描写ですね。
 昔「サイコ」を見て、ホラー・サスペンス映画としては全く面白く感じなかったのですが、視点を変えて見ると面白いのかも知れません。
 機会があれば再見してみようと思います。
Posted by LSTY at 2010年12月06日 17:52
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