2009年06月03日

5月下旬日記(下母澤寛「味覚極楽」・Vivitar)

Pop is dead.
Pop is dead.・最近は下母澤寛の「味覚極楽」を読んでいる。言うまでもなく伊丹十三の影響。
・食べ物に関する随筆としてはかなり有名な作品だろうが、どうもしっくり来ない部分がある。

1.著者は北海道生まれで、後に上京している。つまり「関東の舌」の持ち主であり、文中でも関東風の味付けに肩入れしている。
2.公爵、伯爵といった貴族(殿様)による食べ物談義が多く収録されているが、そもそも殿様が料理の方法について詳しいということ自体が「下品」なのではないか。
3.情報の羅列が多く、読んでいて「おいしそう」と感じられない。いわゆる「シズル感」に欠ける。
4.「昔は良かった」「今はもうあの味は味わえない」という内容が多い。昭和30年くらいで既にそうだったのなら、さらに50年後を生きている我々に、どうしろと言うのか!?

・そんな感じ。私は関東の食文化というものに偏見を持っているので、どうも関東人の語る「美食」というのはなあ、と思ってしまう。
・料理屋の名前、それぞれの食材の名産地紹介などが多いが、今となってはほとんど参考になるまい。
・この本で触れられている「昔は良かった」の「昔」は、おそらく100年ほど前の話だろう。そんな情報には記録としての価値しかない。逆に言えば、記録としての価値は大いにあると思う。

・とはいえ、書物としてはそれなりに楽しい。聞き書き+下母澤による評という構成も面白い。「この人はこう言ってるけど、大して旨くねえよ」式の本音など。
・また「米飯は冷や飯の方が旨い」など、試してみたくなる話もちらほら。

・四国へ旅行。VivitarとDemekinを持ってゆく。Holgaはかさばるので持ってゆかず。
・金比羅さんに初めて登ったが、あれはいかん。参拝者の心臓や膝に負担がかかる。健康に悪い。
・階段の途中にある土産物屋も、同じような物ばかり売っていて魅力に欠ける。
・寂れた観光地特有の魅力はあったが、まあその程度のもの。

・今回、Vivitarを初めて使ったが、やはりカメラのレンズは歪んでナンボだと思った。普通に写るカメラは携帯のデジカメで十分。

・ビデオレンタル店でみうらじゅんの「DS」というDVDの存在を知り、借りてくるがどうもうまくない。鬱屈が全く表現されておらず、とても青春ノイローゼを超えるものではない。

Demekin デメキンカメラ 110フィルム
Demekin デメキンカメラ 110 フィルム トイカメラ-superheadz

Vivitar Ultra Wide&Slim (ブラック)
Vivitar Ultra Wide&Slim (ブラック)
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