2009年06月08日

6月初旬日記(映画「ペリカン文書」・レストラン「厨花」感想)

Pop is dead.
Pop is dead.・GyaOで配信されている「ペリカン文書」を見る。わりと評判が良い作品だと思っていたのだが、くそつまんねー映画で驚いた。およそ「映画的」でない。盛り上がりもないし、スピードもない、美しい映像もないし、芸術性もない。なんだこれ。

・謎解きものの面白さもない。犯人の答えは最初から分かってて、途中で説明されるだけ。映像も演技もメリハリが全くなくダラダラと展開。そのくせ無駄な群衆シーンが多い。俯瞰シーンなど「どうだ!すごい数のエキストラだろう!金かかってんぞ!」と言わんばかりで、なんとも白ける。
・ジュリア・ロバーツも気に入らない。なんか生理的に受け入れられない女、という感じ。演技も過剰かつ単調。
・もうね、スティーブン・セガールの映画でも見てたほうが、よっぽど面白いよ。

・杉浦茂「へんなの」購入。35mmフィルム対応のHOLGA135購入。
・その他、長谷川留美子の旧版DVDなど買う。絶賛無駄遣い中。
・みうらじゅんの「ゼッタイに出る授業」がDVD化されていることを知り、注文。

・ユーザ登録しているwebサイトへの登録情報(メールアドレス・パスワード)を整理。
・僕は昔からリアル・webに限らずユーザ登録が嫌いで、できるだけ避けているつもりではあるが、それでも40以上のサイトに登録している。これ、多いのか少ないのか。

・西宮北口「西宮ガーデンズ」の中国料理店「厨花」にて食事。ちょっと驚く程ひどい店だった。店内はきれいだし、雰囲気も良い。しかし、自動演奏ピアノが置いてある時点でちょっと怪しいなあ、という気はした。あの、MIDI録音で鍵盤が動くタイプのピアノね。僕が嫌いな趣味だ。
・テーブルクロスは不織布を使用している。不織布のテーブルクロスというのは使い捨てが基本だと思うが、明らかに交換していない。汚れが染みついている。
・夕食の最も軽いコースを頼んだ。前菜2品・スープ・メイン・ご飯・デザートの6品で3150円。
・前菜一品目はサラダの揚げ春巻包みに魚介のカルパッチョ。海老の薄切りが並べられていたが、この海老がブヨブヨとしてうまくない。いっそのこと、野菜だけにすればいいのに。
・スープから本格的に雲行きが怪しくなってきた。冬瓜のスープということで期待していたのだが、冬瓜もうまくないし、第一、スープが全く中華風でない。コンソメスープの素を溶かしただけのような味だ。「ヌーベル・シノワですから」と言われてしまえばそれまでだが、せめてスープの取り方くらいは中国風にいってほしい。
・メインにも難があったが、ひどかったのがご飯物として選んだ中華粥。帆立貝柱のだしということだったが、これが実に生臭い。そして驚異的な「ぬるさ」。言っておきますがお粥ですよ。日なた湯みたいなぬるさなのです、これが。僕は「とにかく熱ければ上手いだろう、とむやみに熱くした料理」が嫌いなのですが、それでもこのお粥の温さには仰天した。
・嫁はお粥ではなく麺を頼んだのだが、これがなんと「キムチ入りラーメン」なんですよ。曲がりなりにも中国料理店なのに。何をどう考えればキムチを入れるという発想に至るのだろうか。金龍ラーメンのベンチマークか。麺も、中国料理店ではまず見ない太めのちぢれ麺で、市販の麺玉をそのまま使っている感じだった。そして全く茹でられておらず、芯がそのまま残っている。
・気づくと、ピアノの自動演奏が終わり、人が演奏していたがこれが下手で閉口した。時々変な音が混ざる。あるいはピアノの調律がまずいのだろうか。
・いや、なかなかひどい店でした。3000円という値段はずいぶん廉いが、品数を減らしてでも少しは「まともな物」を出して欲しい。
・これではそこら辺の中華屋かバーミヤンの方がよっぽど良かろう。

・父入院の報。癌も末期に至る由。

・別冊太陽「地下本の世界」、新藤兼人「『断腸亭日乗』を読む」買う。

新藤兼人「『断腸亭日乗』を読む」
『断腸亭日乗』を読む (岩波現代文庫)

地下本の世界-発禁本2(別冊太陽)
地下本の世界―発禁本 2 (別冊太陽)
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