2009年06月30日

6/29日記(日記として成立していない思い出話)

Pop is dead.
Pop is dead.・雨が降ると蛙が出てくる。
・あの小さい蛙、日本雨蛙という種類ですかね、あの蛙は可愛いなあ。蛙飼えたいなあ。

・そういえば僕は昔、いもりを飼っていました。ザリガニが食べたくてね。フランス料理で出るじゃないですか、ザリガニ。あれがうまかったという記憶があって、ザリガニ取ってこようと。アメリカザリガニでも同じような物だろうと思って取りに行ったんですよ。
・そうして嫁と車を飛ばして、田んぼに行ったわけです。そうするとザリガニがいないのね。何でか知らんが。かわりにいもりが結構居たわけですが、そういう事情でいもりを数匹飼っていた。
・水槽に石入れてね。ああいうのは良い物ですな。魚だと水替えないじゃないですか。でもいもりってすぐ臭くなるんじゃないかと思ってちゃんと手入れもするしね。良い感じだったんですが、いもりって逃げるんですね。金網で蓋をしてたんですが、数ヶ月飼ううちに結局全員逃げてしまいましてね。1匹はミイラ化して発見されました。

・そういえば当時住んでた家で、台風の時に換気扇飛んだんだ。家に帰ってみると、換気扇のユニットがですね、台所の真ん中に落ちてるわけですよ。外からの風で飛ばされたんでしょうなあ。家にいたら危なかったよ。
・ぼろい家で、給湯器とかないんですよ。冬に食器洗ってて、あまりに油汚れが落ちないんで瞬間湯沸かし器導入しましたね。お風呂はあるんだけど、点火する時にハンドル回してカツンカツンつって火打ち石方式でつけるやつでね。
・で、ああいう風呂釜って空焚き防止機能が付いてて、水流が少なくなると火が消えるのね。シャワーもついてるんだけど、なんか水流が弱すぎて、熱湯か水しか出ないわけですよ。だからシャワーが浴びられないのね。
・で、まあ当時の僕は収集癖から抜け出せずにいる頃だから、家は物で溢れてるわけですよ。足の踏み場もないほどビデオやエロ本や機材があって、ひどい状態です。嫁と結婚して、その家のごみを全部処分した時、廃棄代として7万か9万取られた。それくらいの量だったわけです。
・そういう中でですね、今も飲むけど、当時は今よりひどい酒飲みで、土日なんか朝起きて冷蔵庫にビールがないと、仕方ねーなという感じでウィスキーのロックとか飲むわけですな。とりあえず飲む。冬は白波のお湯割りばかり飲んでるから、台所に白波の一升瓶が林立しとる。
・これ、今思い出すと相当ひどい生活なんですが、当時は悲壮感とか全然なかったなあ。金がないからボロ屋に住んでるわけじゃなかったし。なんとなく、別に住めれば良いじゃんという感覚。結婚してまともな家に住むと、なんか大豪邸に住むような感覚ですよ。
・だから学生とかはね、ボロ屋に住むべきだと思いますね。初めての一人暮らしは敢えてひどい家に住む。その方が、年取って多少マシな家に引っ越した時、幸せ感が違いますよ。逆に、最初っから良い家に住んでると、ぼろい家には住めないでしょう、感覚的に。悲愴感も出てくるし。

・なんかこんなことを急に思い出した。

・で、結婚して良い家に住んだんだけどこれが幸せだったのかというとよく分からないね。幸せじゃなかったように思うんですね、当時は。嫁のことを大事に思ったり、良い夫になろうとかいう気持ちは毛ほどもなかったような気がするんですね。これは、言うと引かれると思うんで一度も書いてなかったし人にも言ってないことだけど、婚姻届も嫁が一人で持って行ったわけです。結婚が他人事のような感じで進んでいって。
・これはねえ、どっちに責任があるのか今となってはよく分からないんだけど、僕は嫁に必要とされてないんだなという、そういう事を結構強く感じていたわけですよ。それは実は違って、それを知るまでに大変な道があったわけですけどね。で、嫁を随分ひどい目に遭わせたし、その後何年か別居もした。
・今はまた一緒に住んでいますが、自分で言うのは何だが前よりは随分ましな夫になったとは思いますね。あの頃の僕は何だったんだろうね。いや、今もあの頃の僕というのは生きているが、ある程度バランスが取れるようになってきた。

・うちの家系というのがですね、祖父・父・私と「いらち」の家系なのです。いらちというか、常に不機嫌である。例えば私は祖父の笑い顔を見た記憶がない。これは血筋で仕方がないようにも思うのですけどね、しかし血は薄まってきていて、祖父や父と比べると、私の不機嫌さは随分マシだと思う。イライラは「たしなむ程度」にしておく、という生き方を身につけつつあります。

・こういう事はほとんどここに書かないけれど、書こうと思えば結構書けるな。

・最近ショックだったのはクレジットカードの請求書。
・先月あたり、Amazonとかで結構金を使ったわけです。衝動的に色々買った。糸目つけずに。
・で、請求書が来たわけです。いくら来るかなあ、とビクビクしてたわけですが、それがたったの6万5千円ですよ。あんなに使った気がしたのに、たった6万5千円かよ、と。なんか人間が小さくなってるのかなあ、とショックを受けた次第。

・永年ためた小銭貯金の満期間近。シャンパンのギフト用の缶っていうのがあるわけです。分かりやすく言うと、巨大な茶筒みたいな缶。シャンパンの瓶が入るくらいの大きさ。ここに毎日、家に帰ってきた時に、財布の小銭を入れるわけです。これ何年かで一杯になるのですね。すり切り一杯になった時点で「満期」ですな。
・これを両替する。今は両替が有料らしいので、一旦銀行に缶ごと預金するわけです。以前一杯になった時は10万円近くあったな。今回はその金で嫁と旅行に行くと宣言してしまったわけですね。さていくらあるかな。

・「奇想の系譜」ざっと斜め読み。先日、doggylifeさんにもらった文庫本。江戸期の絵師の紹介本として良いが、正直内容はそんなに面白くない。図版小さいのがちょっとまずい感じ。で、まあただの紹介本なんで「なんだこれ」とおもって後書きまで読んでみると、国芳とか若沖が評価されるきっかけになったのが、まさしくこの本ということだった。なんだ、じゃあ今読んでつまらないのは当たり前か。
・「かっこいい」とか「すごい」とかいう視点で日本画が見られるきっかけになった本、という事でしょうか。

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)
奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)
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