でも、アクターとしての、コメディエンヌとしての、ラッパーとしてのせいこうさんは大好き。
てなわけで、ビルマがらみのCDと、クチロロ(口ロロ)のCD買った。
結論。前者は青臭すぎる。かっこいいけどさ、この人もう50近いだろ。その年齢でこの青さっていうのは、僕ぁ罪だと思います。もっと経済的な視点を持つべきだと。というか分かってやってるんだろうけど、今や大衆といえども、経済を無視した政治的主張には乗らないし、それに乗るような大衆は、いざとなると役に立たないでしょう、とか。
同意できる部分はあるんだけど、いや、それは無理だよせいこうさん、と思う。うん、個人的には同調できるんだけど。
で、後者。クチロロの新譜。何がやりたいのか、分かるようで分からない。率直に言ってしまうと、音楽として、というか音として、サウンドとしてかっこよくない。せっかくせいこうさんが加入したんだから、もっと硬派なラップでガツンガツン行ってよ、と思う。
中途半端にヤン富田をリスペクトしつつ、スチャダラパーっぽさを加えてみました、というような日和見っぽいイメージ。
まだちゃんと全部聴いていないけど、どうもダメっぽい。
そんな感じで、イマイチだった。でも、好きですよ、基本的には、この人のこと。
そうなんですけど、春風亭小朝が昔、吉本新喜劇の役者を指して「コメディエンヌ」と言っていたのに倣いました。