
・毎年変わる。例えば去年の学生は暗くて全然ダメだったけど、今年は楽しんで就職活動をしている雰囲気。
・さらに同じ年でも、場所によって違う。今年の印象では、名古屋の学生が良くて、大阪がダメだった。
・ああいう雰囲気の違いって、何によって決まるんだろうか?
・で、いつも思うんですが学生さんの自己アピールは本当にダメですね。
・「サークルでリーダーを」とか「アルバイト先で仕事に工夫を」とかね、正直言ってちゃんちゃらおかしいんですよ。
・10人中、まず9人はそういうことを履歴書に書き、話しますね。何を考えてるんだろうか?と思いますよ。
・就職活動というのは、基本的に「他者より秀でた自分をアピールする活動」なんです。そういう場において、他者と同じ話をしている人間というのは、トロく眠たい存在だと思う。
・で、会社によって色々な考えがあるでしょうけど、なんとなく僕が考える「こんな履歴書の書き方が良いかな・こんな面接の受け方が良いかな」というようなものを書いておきます。
(企業によっても、個人によっても採用については様々な考え方があるので、一概には言えないのですが。)
■学生時代に力を入れたこと
・サークルやアルバイト等、ありきたりな記述は避ける。
・やむを得ず上記のような記述をする際には「詳細を書く」「成果を数値化して書く」こと。
・詳細を書く→問題を発見する能力・問題を解決する能力・協調性・独自のアイデアが出せたか・結果どうだったか・エピソードを添える、など。
・成果を数値化して書く→成果とは「今までと比べてどうなったのか」である。例えば「リーダーをしていたサークルの団体競技で県大会8位になった」は、成果だろうか?僕はそれでは不十分だと感じる。「昨年までは7年連続12位止まりだったのが、私がリーダーをしていた期間中、8位にまで食い込んだ」というのが、理想的な書き方だと思う。
<例文>
×アルバイト先のコンビニでは接客に気を遣い、売上アップに貢献しました。
○セブンイレブンでアルバイトをしていたのですが、お客様に挨拶をしても無視されることが多く、マニュアル通りの挨拶ではいけないと感じました。そこでオーナーと相談した上、お客さんと目があった時に挨拶をする、よく来て頂くお客さんには「いつもありがとうございます」というなど、マニュアルを超えた声掛けをするようにしました。その結果、常連さんには「今日も頑張ってるね」などと返してもらえるようになり、レジ前での売上(追加購買)もアップしました。オーナーによると、店全体の客単価も昨年対比で10%程度上がったということで、感謝して頂きました。
■趣味・特技
・ありきたりなことは書かない。→「音楽鑑賞」とか「スポーツ観戦」とかはダメ
・キーワードを作る。→一般名詞だけではなく、なるべく固有名詞(細部に迫る言葉)を使う。
・物語性を持たせる。→羅列ではなく「流れ」を作る。一つ一つの自己PR文に起承転結を持たせてみるのも良いと思います。
・基本的には「学生時代に力を入れたこと」と同じです。具体的な記述をするというのは、つまり「面接官にツッコミどころを提供する」ということです。話を聞くとっかかりを見せる。
<例えば>
×お菓子を作るのが好きです→具体的にどんな物を作ったのか、得意なお菓子は何か。
×サッカー観戦が好きです→他のスポーツと比べて好きな所、どこの国のチームが好きか、そのチームのプレーにはどのような特徴があるから好きなのか。
×読書が好きです→今まで感銘を受けた本・作家は?どれくらいの量を読むのか。(ベストセラーしか挙げていないと逆効果だと思います)
■大学での研究課題
・面接官に知識がなくても、大体何をやっているのか想像が付くように書いた方が良いと思います。
■志望動機
・その会社の商品のユーザーであるなら、なるべく「個人的」な思い入れを書いた方が良いと思います。
・使い古された言葉、一般的すぎる言葉で志望動機を書くと、面接官は「だったらうちじゃなくても良いじゃん」と思います。
・「ああ、この学生はうちを心から志望してるんだな」と思いこませるような文章を書きましょう。
■そして、面接に参加する前に
・とりあえず、ホームページくらいは見てから来いよ。
・一般向け商品を扱っている会社であれば、買うなり、見るなり、さわるなり、一度は商品と接触を持ってから面接に臨んでください。
・正直、予備知識を持たずになんとなく面接に来る学生が多すぎます。勘弁してください。
・面接官は、履歴書を見ながら質問してきます。面接参加前にもう一度履歴書を見直し、どんな質問が来るか予想し、どう答えるかを考えておきましょう。
・あと、面接・質疑応答でのマニュアル通りの質問は減点対象です。「御社の強みと弱みを教えてください」なんて質問する学生はバカに見えてしまいます。
そんな感じでしょうか。個人的には「少し変わった学生」が好きなんで、面白い履歴書が好みです。先述しましたが会社によっては「従順さ・協調性」を重視する所もあるだろうし、まあ色々なわけです。
一つの考え方として読んで頂ければと思います。
■参考:finalventの日記 - 履歴書のこと
一応、反論として書かれた記事ですが、「そうだよな、それもあるよな」と思った記事なのでリンク貼っておきます。僕の記事は基本編で、finalventさんの記事は応用編かも。この記事と僕の記事を読んでもらって「じゃあ自分ならどっちで行くか」を考えてもらうのが一番良いかな、とも思いますよ。
自己PRについて書かれていることは、おっしゃるとおりだなぁと思います。確かに、「ツッコミどころ」といいますか、会話の糸口のねたになりそうなものをできるだけこちらから提供するのは大事ですよね。
そして、同時に本当に毎日朝から晩までサークルしかやってこなかった自分としては頭痛の種ではあります。(笑)しかも、オーケストラと言うなかなか世間一般にイメージし辛い活動なので、面接官の方と対話に持ち込むのがなかなか難しい…う〜む。
でも、こうやって採用に関わっている側のお話をお伺いすると、やっぱりたいへんなんだろうな大変なんだろうなということを改めて思います。
企業側と学生、双方の時間と労力を節約しつつ相思相愛のベストマッチングを実現する方法はないのかなぁと、就職活動をしつついつも考えています。もっといい方法はないものでしょうか?
「思われるためには、まず思うことだ」という原則が分かってない学生が多いんじゃないですかね。
自分が、その企業(面接官)に好かれたければ、まずその企業を好きにならなければいけない。
厳密には好きにならなくても良いけど、そのように見せなければいけない。
>もっといい方法はないものでしょうか?
ないから面白い、とも言えますよ(笑)
会社にはいると色々変わる。というか、変わらなければいけない。で、20代のうちに色々変わる体験はとても大事なのではないかと思います。
本文中にも書いてますが、これは飽くまでも「僕が考える」ですからね。これで落ちても責任は負えません(笑)
題名:ちんこさんの漢の就職相談室
http://hubinippou.seesaa.net/article/15451099.html
正直、他人と比べて秀でた技能、経験を持っている大学生がこの世に何人居るんだ?
といいたくなるくらい、皆平均化、平坦化した学生生活を送っている印象を受けますが、
それでも表現のしよう、主張のしようでアピールは出来るものですよね。
正直ここに書かれている内容自体が
「ありきたり」に思えてしかたがないのですが・・・
このレベルの履歴書を書くときのポイントはいわゆる就活本にも書いてあるはずですからね。
私が活動したのはもう5,6年前になるのでちょっと記憶が曖昧ですが
・ツッコミどころを提供
・成果を数値化
・具体的なエピソードを記載
なんかは明確に書いてあったことを覚えています。
ただし、売れている就活本には履歴書のテンプレ化を避けるためか、上で書かれているような例文がほとんど載っていないんですよね。
なので(10人中9人までが同じということは)就活本で得た履歴書・面接の知識を自分のケースにまで落とし込めていない人が実はそれだけ多いのかもしれませんね(売り手市場傾向による質の低下があるのかも)
どうも最近、TBが不調なようです。すいません。って僕の所為じゃないんだけど。
■あきさま
大した経験なんてあるわけはない、と思います。大体みんなそんな物だろうと。その少しの経験を、自分自身がどう感じ、どう表現するかっていうのが大事なのかなあということです。
■とれさま
随分とありきたりなツッコミをありがとうございます。
良く覚えてないんですが、ほぼ全敗でしたねえ。何も分かってなかったなあ、という感じです。なんというか、客観性がみじんもない学生でしたね。当時の友人は、僕が会社勤めすると知って驚いていましたから。
これからまだきっと履歴書書かなくてはいかんのです涙。
転職・再就職だと、また変わってくるようにも思うので適宜工夫してください。
先日、昔もらった手紙が出てきましたよ。
訳ないです。
中学高卒業したらアルバイトしたくて
高校には行かないです
何の仕事をするのかにもよると思うのですが、20年くらいの期間で見た場合、中学卒業で働き始めるというのはマイナス要素が多いと思います。
統計を見ると高校への進学率というのは約98%(http://www.miraikan.go.jp/toukei/002/statistics/huhyo035.html)になっています。あえて98%の外の2%になる、というのにはかなりなリスクがあると思います。
これは個人的な考えですが、高校や大学に行って、何もしなくても良い、授業中にぼーっとしているだけでも良い、と僕は思っています。10代から20代の初めに、そういう無駄な時間を過ごすということに意味があるのではないか、という。
社会人としての履歴書の書き方が当サイトの読者にも参考になると思い、記事中に貴サイトのリンクを貼らせていただきました。
下記URLからご確認ください。
http://puchi-tan.seesaa.net/
今後調査サイド側からみた履歴書の書き方も配信予定です。
今後とも宜しくお願いします。
了解しました。リンクはフリーですので、通知も不要です。
そういえば、学生の頃ありきたりな履歴書では勝てないと思い、「時間外に来られたお客様(おじいちゃん)をたった数分でお断りするのは申し訳なく、店長に許可いただいて飲食していただいたところ、感謝されて投げキッスされた」話を書いたらかなり履歴書のヒット率と内定率高かったです。
その後、就職課の方にコレはマズイといわれ、普通の文章に直したところかなり履歴書通過率が下がりました・・・
関係ないかもしれませんが、読む方からすると見てみたい気にはなられたのかもしれないですね・・・。
参考になりました。転職の履歴書もあってみたいと思われるネタ考えます。
年齢にもよると思いますが、転職に関しては記事最後にリンクを入っているfinalventさんの記事が参考になると思います。
職務経歴書の書き方っていうのがポイントなんじゃないかと思います。
勉強になりましたので、書き込みで足跡を残します。
大変参考になりました!『個人的には「少し変わった学生」が好き』ってところに惹かれてしまいました。
私も個人的に少し変わった方が好きなんですけれど履歴書や面接で少し変わった感を出すのって難しいですよね。
他の記事も読ませて頂いてなかなか興味深かったのでまた覗かせて頂きます。
転職であれば、文末にリンクしたfinalventさんの記事の方が参考になるかも知れません。
「縁」というのは曖昧な言葉で好きではないですけど、でも採用というのは縁というかタイミングと運が大事だとか思います。
とても面白く、参考になりました。
一言御礼だけ申し上げたかったので、足跡残させていただきます。
また遊びにきます。
ありがとうございます。