2006年04月14日

4/12-13日記(リリースを見極める能力)

Pop is dead.
CDS.jpg

・なんとなくCD棚にCDを並べて撮ってみました。

・昔のビデオ。明和電機の「コイビート」というリズムマシン。これこそが、今の音楽機材に不足している要素だと思う。
・コイビートを説明しているとき、「ナショナルのスイッチでリズムを刻むことを、ナショナリズムと言います」。
・このセリフに大爆笑。半端じゃなく爆笑。

・結構久しぶりにキングクリムゾンを聴く。4枚組「The 21st Century Guide To KingCrimzon(Vol.1)」は、「一回の購入でとりあえずクリムゾンのエッセンスを聴きたい」という人にお勧めできるボックスです。
・難点は、スタジオ録音とライブ録音が2枚ずつという構成。スタジオ録音の2枚だけで良いんだよなあ、正直言って。この2枚だけでクリムゾンの基本はバキッと押さえられるというような、素敵な選曲なんですよ。
・半額で2枚組だったら文句なしのおすすめなんです。
・あと、あーゆー変な形のボックスはやめてください。保存にも聴くのにも困るから。

・聴いて思うのは、「音楽とは譜面ではなく、空気の響きだ」ということ。
・今のハイファイな楽器や録音で、当時の譜面通りクリムゾンを演奏し録音したとしたら。それはとても味気ないはず。
・メロトロンの代わりにサンプラーを、当時のエフェクターの代わりに今のエフェクターを、テープ録音ではなく、ハードディスク録音で。そしてそれをラジカセで聴く。
・それはひどかろう。
・古代から、優れた音楽家というものは、アウトプット形態に即した音楽を作るものだと思う。
・20世紀というのは、音楽の記録メディア、再生機器が発達していった時期であって、だからこそ「この音はどう聞こえるのか」なんてことを考えられるプロが沢山いたのだろうな。
・今はどうなんでしょうか?

・補足すると、僕がクリムゾン入門編としておきたいのは「A Young Person's Guide To KingCrimson」なんです。
・稀代の名曲である「21世紀の精神異常者」が入っていないことを除けば、この2枚組は「お金のない若いプログレファン」にとても優しく、良いCDであろうと思う。最近のリリースはあからさまに「金集め」だからね。上記Amazonリンク先のレビュー欄なんかを見るとよく分かります。
・ただ「A Young Person's〜」は多分廃盤。多少高くても、現状のリリースの中で最良の物を買わなければいけない。

・つまり、レコードを買うためには、今までと違う能力が必要だってことだ。
・良い音楽を聞き分ける能力だけではダメ。「良いリリース」を見分ける能力がないと。
・しかし、良いリリースを見分ける能力なんて、それはセンスじゃなくて経験なわけで。
・更に音楽雑誌は「ミュージシャンの音楽の善し悪し」は論評しても、「レコード会社のリリースの善し悪し」なんてまず論評しない、そんなもんでしょう?

・つまり、「自身の音楽経験の少ない人間がクソをつかむ」わけだ。そう考えれば、音楽の世界でも格差拡大は増すわけですよ。
posted by LSTY | Comment(8) | TrackBack(0) | 日記 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
> 「レコード会社のリリースの善し悪し」

クリムゾンに至っては紙ジャケだけでも今回で3回目だけど
「善し」「悪し」ありますからね

> 「音楽とは譜面ではなく、空気の響きだ」

というか「音」ですね 今の洋邦の差はそこにつきると思う
個人的には『宮殿』の中音域ひっつまったEQは未だに馴染めないけど
Posted by TOM at 2006年04月15日 15:23
■TOMさま
 僕が持ってるのはEGのやつです。それこそ高校生の頃買ったやつ。
 「アースバウンド」と「Live in U.S.A.」は最近買いましたけど。

 やっぱり音に対する意識が、低いんでしょうかねえ、日本人。僕はYAMAHAの責任だと勝手に思ってるんですが(笑)
 たまに思うのが、機材に恵まれすぎてるという事です。シンセ1台買えば、とりあえずなんでもできちゃんじゃないですか、中途半端に。
 「今持ってる機材でなんとか音を出そう」という苦労をしなければ、「ハイファイ以上の何か」を得る事は出来ないんじゃないかと。
Posted by LSTY at 2006年04月17日 09:47
> 僕はYAMAHAの責任だと勝手に思ってる

俺はCBSソニーの責任だと思うぞ(笑)
特にプリプリ レベッカ ユニコーン辺りの時代で
「音の鳴りはどうでもいい」文化が確立された気がします
ちゃんとした「鳴り」を聴いたことがなければ
オールインワンのPCM音源でも満足いっちゃうだろうからね

> 機材に恵まれすぎてるという事

バカとオールインワン・シンセは使いようなのですよ
コンプとEQを使いこなせば「音を出す」以上の「鳴り」を
それなりに作ってくれるもんです
Posted by TOM at 2006年04月17日 10:30
>俺はCBSソニーの責任だと思うぞ(笑)

PSY・Sのベストの「サ行がかすれる感じ」は、あれ、いくらなんでもひどいですね。
(あまり関係ない)
Posted by LSTY at 2006年04月17日 10:48
あとは……
サンレコ的リスニング重視の文化を軽視する土壌を作ってきた
オリコン・RO一派まで含む音専誌の責任かと(失笑)
Posted by TOM at 2006年04月17日 11:32
>サンレコ的リスニング重視の文化を軽視する土壌を作ってきた

 それは僕も結構軽蔑してますけど(笑)

 少し話が変わりますが、僕はサンボマスターの何がすごいって、あのオーバードライブのかけ方がすごい、と思うのです。ギターロックはほとんど聴かないけど、あんな素晴らしいギターの音って聴いた事がない。
 でも、それに触れた文章って見た事ないんですよ。それで「あー、みんな音になんか興味ないのかなあ」とか思ってました。

 あと、MIDIかなあ。GM音源の文化って僕は本当に貧しいと思っているのです。カラオケにしてもそうですけど、音じゃない音楽。譜面データとしての音楽ってあまり面白くないと思う。
Posted by LSTY at 2006年04月17日 11:56
Charaだけ!うちにもあります。
全然関係ないところにはっとしてつい…。
Posted by mk at 2006年04月19日 20:59
■mkさん
 このアルバムが一番好きなのは、多分思い出のせいだろうなあ、と思います。
Posted by LSTY at 2006年04月20日 10:01
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