でも、とにかくおでんが食べたいっ!て欲望が高まってくる。そんなわけで、同僚を誘って久しぶりに行ってきた。地元には珍しい、関西風の店で、コロも入った「ちゃんとしたおでん屋」です。正直、以前より味が落ちたような気がする、というか、やはり大阪の店には及ばないが、しかし地元でこのレベルは素晴らしい。
連れてった女の子はガツガツ食ってる。まあまあ良い店に、若い子を連れてくってのは、往々にして「無駄なこと」ではありますね、もったいないというか。若い子は、食べるのも飲むのも、原則「量優先」だったりするから。
そういえば、例のキャバ嬢をあるバーに連れてくと「カルアを使った、出来る限り強い酒が飲みたい」なんて言う。この子は、強い酒を強く志向する。じゃあ、というのでブラックルシアンをスピリタスで作ってもらったりするわけだ。彼女はその後、さらにスピリタスのショットなんかをいく。当然ベロベロになるわけだけど、それを横目に僕はギネスなんかをチビチビ飲んでるわけです。
かようなまでに、若者が求める物っていうのは直線的ですね。「量」とか「酒の強さ」とか。その先の「味」に心が至るのは30歳くらいか。そしてさらに「味を探す」までいくと、これは50代以降かと思う。日本料理の神髄は、やはり「味を探す」って部分にある。素材を重視する、過度な味付けをしないというのはそこです。西洋料理および中国料理はプッシュ型で、日本料理はプル型である、というのが分かりやすいかも知れない。
ところで。
最近、なんとなく「ハチミツ香料入り」とかいうリップクリームを買った。これ塗ってると「しじゅう女の子とキスしてるような感覚になる」のですね。だって、今までこんな味と香りがあるリップクリームなんて使ったことないから。
「いやー、ずっとキスしてるような感じだよ」とか後輩に言うと「バカじゃないんですか?」的に言われるわけだが。