2011年02月16日

2月中旬日記(温かいそばにおける「そば湯」を考える)

Pop is dead.
 歌舞伎「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」見る。古畑任三郎が「歌舞伎のタイトルだけは読めませんね〜」と言った芝居。やっぱり面白いなあ。三遊亭圓朝と鶴屋南北は日本の宝だと思う。
 主人公は、赤貧洗うがごとき生活をしている浪人で、せっかく手に入れた百両を芸者に巻き上げられるのだ。この騙されっぷり、そして騙されたことを知った後の豹変ぶりってのは「籠釣瓶花街酔醒」のそれと対をなす感じ。特に南北の芝居って荒唐無稽な印象があるんだけど、実は人間の心の機微をちゃんと描いてる。
 で、この主人公を以前は吉右衛門がやったらしいのね。吉右衛門の「籠釣瓶」良いもんね。でも今回は孝夫(仁左右衛門)。色男には向かない役所のようでいて、しかしこれはこれでハマっていた。人の良いやさ男が人格を変えて人を殺す、という「女殺油地獄」のかたちですね。
 「古畑〜」で出てきた、主人公が人を殺した後に茶漬けを食べるというシーンは、うーん、茶漬けというか、普通に御飯食べてたんじゃないのかな、あの演出では。お茶かけてなかったように見えた。
 しかしこういう面白い芝居をですね、ちゃんと通しでやれるようになってきたというのは喜ばしいことですよ。従来の歌舞伎座なんかの公演というのは大半が「有名な芝居の、有名な幕だけちょこっちょこやる」ってスタイルで、やっぱりこれじゃあ面白くない。通しといえば国立に見に行くもの、と思っていたんだけど、最近ちょっと変わってきたみたい。

 あと気になったのは「素敵」という言葉が頻出したこと。6回くらい出てきたか。当時流行った言葉なんだろうか。

 さて、冬なんで蕎麦屋で鴨南蛮など食べたりするわけだ。で、店によっては「あたたかいおそば」にも、蕎麦湯が出てくる場合がある。それは良いのだけれど、問題はその出方だ。つまり、蕎麦湯だけ出てくるケースがあるのね。これ、そういうつもりかと。
 店としては「つゆを9割方飲んで、どんぶりに少し残ったつゆに蕎麦湯を加えて飲め」という事なんでしょう。しかしなあ、私を含めて相当の人は、蕎麦つゆを全部は飲まないでしょう。僕はほとんど残す。こうなると、蕎麦湯もらってもどうしようもないのね。
 だから、温かい蕎麦に蕎麦湯を出す場合、れんげのようなものと、蕎麦猪口を出すべきでしょう。その程度の心遣いがない蕎麦屋というのは、どうもなあ、と思う。だったら蕎麦湯なんか出さなければいい。
 さらに店によっては、新しいもりつゆを添えて出して来たりするんですが、僕に言わせればこれは「やりすぎ」、過剰サービスというものです。だいいち、もりつゆがもったいない。
 で、蕎麦湯だけれど、僕はここに、山葵や、葱+七味などを入れるのが好きですね。僕は、蕎麦に葱は合わないと思っていて、山葵も原則的には使わない。だから蕎麦湯に入れるわけですが、こうすると蕎麦湯が「残り物処理班」ではなく、一つの品目として自立するような気がする。

 車谷長吉「贋世捨人」読む。この人は女に執着する人なんだなあ、と思った。それも童貞的というかストーカー的な執着の仕方であって、というか既にストーカーそのものじゃねえのか、という。尾行したり、住所を他人から聞き出して自宅へ行ったり。毎日ラブレター出したりもしてる。「自分が他人からどう見えているのか」を捨ててるんですよね、だからああいう小説が書ける。
 車谷長吉を読んだ後で漫画「悪の華」を読んで、通ずるものというか、なんか「あー分かるなあ」と感じる。思春期の男子が持つ性的な欲望と、それと真逆にあるプラトニックな愛情への憧れや美化、女性への幻想。
 ただ2巻の終わりあたりから、ちょっと「あれ?」という感じが出てきて、

 本を何冊か買う。先述の「悪の華」に加え、花輪和一の初期作品集、丸尾末広「芋虫」「戦後エロマンガ史」「再編・建築写真文庫」、その他杉浦日向子の随筆、古今亭志ん生「なめくじ艦隊」。
 「建築写真文庫」は5000円もするのでカラーかと思ったらモノクロだった。だまされた!と思った。花輪和一は「御伽草子」と「刑務所の中」しか読んでいなかったが、初期の絵柄の方がずっと良い。古い美少年漫画なんかの真似といえば真似なのだが。丸尾君の「芋虫」は未読だけど、この人、芋虫を原作にした漫画を以前も書いてたよね。
 CDもいくつか。JB's関連と「ウゴウゴルーガのピチカートファイブ」、DVDはひなのりくの尻フェチもの(Black Gal's Hip Maniaだったか?)。これは以前からジャケットのエロさが気になっていたため購入。
 その他、Yahoo!オークションでいろいろゴソゴソと購入。10年以上使っていて、ようやく落札のコツが分かってきた。
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