「POLAR BEAR BLOG: 検索と遊び心」にほぼ同意。特に後半。web検索は今まで、そして今も「目的に、ピンポイントで行き着くこと」をその使命としてきた。そこがweb検索の素晴らしさであり、また限界でもある。上記記事にある日立製作所の「直感的検索エンジン」は、予想するに「連想ゲーム」みたいな物だろうと思う。関連情報は出会いの機会を増やす。
でもそこに、例えば「ぶらぶらと買い物に出かけて偶然見付けた面白い店」的な出会いはないだろう。
実生活で買い物に行く、目的となる店に到達するまでに、色々な無関係な情報(本来目的としない店)の前を通る。関係する情報ではなく、無関係な情報。検索エンジンで言えば「ノイズ」だ。そこに、偶然が生じる事だって、多々あるのだった。そのような、素晴らしい偶然を求めてwebを徘徊する、「目的を持って情報にアクセスする」ことが基本となっている以上、それは難しい。
いや、そのような出会いはいつもある。ただ、webという世界では「偶然の出会い」に気付きにくいのかも知れない。目的を持って情報にアクセスする事、そこに意識が行って、脇見をしないだけなのかも。結局それを解決するのは検索エンジンではなくて、ユーザーの意識や、情報に対する視力、感受性だったりするんだろう。
と、ありきたりな結論に至ってしまいました。
私は、ある目的を持って検索したのに
そもそも何を調べていたのかも忘れ、
全然、違う情報について熱心に調べてしまうことも
しばしばです。
常にネット迷子状態。
それより、最近、気がついたのは
ネットには結局「情報」しかないということ。
関係でも無関係でもいいので、単なる「情報」じゃない
何かを見つけたいと思うのは私だけですか？
「青い鳥」とか「黄色いハンカチ」とか…
情報から、それ以上の物を紡ぎ出せる人もいますね。でもそういう人は多くない。
で、それ以前に、情報からそれ以上の物を得られるかどうか、というのは情報の発信者ではなくて、受け手の問題なのだろうと思います。