2011年09月26日

メモ帳をいくつか使った感想と、初心者向け万年筆について

Pop is dead.
Pop is dead.【追記】
・2012年1月24日時点で、初心者向け万年筆について一定の考えをまとめた記事はこちら。
初心者向け万年筆って?(現時点での考え): 他人の不幸は蜜の味

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・いろいろと腹の立つことが多いが、季節も良くなってきたし各駅停車+散歩の旅でもすれば楽しかろう。
・適当に散歩して、そこら辺に座って屋外で読書したり、喫茶店でメモ書いたり、そういう事をする。そうじゃないと休日、家で呑むだけだから。
・文庫本1冊と、メモ帳と万年筆を持って出かける。ただ強迫観念の強い僕であるから、万年筆にトラブルがあった時を想定してボールペンも持ってゆく。
・持ってゆく万年筆はいつもペリカンのデモンストレータである。小さいから、という理由だけでこれを持ってゆく。しかし、こいつは所有の万年筆の中でも一番の問題児であって、まだまだ書き味がこなれない。
・デモンストレータの長さはキャップを閉めた状態で124mmとの事であるから、これより短い万年筆で廉い物があれば携帯用に持っていてもいい。そうなるとPILOTプレラの色彩逢い(いろあい、と読む)というのが浮上してくる。
・家で使う分にはあまり関係ないんだけど、持ち歩くことを考えると長さは重要になってくる。それに好みが出るのが太さだと思うので、万年筆の通販サイトなんかでは、長さ順・太さ順のソート機能も欲しい(通常の通販サイトでは、価格順ではソートできるけど、長さ/太さ順のソート機能がないのです)

・そげなわけで、プレラ色彩逢いを1本購入。

・さすがパイロットという滑らかな書き味。滑らかすぎて万年筆らしくないし、正直言って素直すぎるので愛情は感じにくい。しかしこれなら持ち歩くのにもちょうど良い。非常に安定しているので冗長化のためのボールペンを持ち歩かなくていいし、外出先で万が一壊れても価格的にダメージも少ない。
・ペン先はM(中字)だけれど、ペリカンのF(細字)と同じくらいか。ペン先が堅いので、ペリカンFの方が太く感じる程。
・そういうわけで、今後はこいつと散歩に行くことになる。

・そういえばメモ帳を色々買ってレビューしていなかったので、今のところの感想を。

・現在、一番良く使っているのはペンギンの絵が描いてあるPenco(ペンコ)のA7フールスキャップノート。これは旅に出る前にアメ村のスタンダード・ブックストアに立ち寄った際、ツバメのメモ帳がなかったため妥協して購入したもの。
・不満としては、まずミシン目がついていないこと。ピッと破ることができない。あと目一杯広げて書く時に素直に開かない、言うなれば「綴じ圧が高い」感じ。あと、ページによって、一部だけ妙にインクがにじむ所があった。
・ただ、サイズ的にはA7はちょうど良い。また、後述するツバメノートのメモ帳のような方眼ではなく、罫線引きなので文章は書きやすい。

・職場に常備しているのはThinking Power Project(ツバメノート)のサーキット。これはiPhoneと同じサイズで、重ねて置いておくと収まりがいい。
・A7サイズと比較して、横幅が狭く、縦に長い。大して変わらないんだけど、この狭い横幅が実は結構使いにくくて、文章を書くのには向かない。単語の羅列、例えば買い物メモとかにはちょうどいい。僕は、出先で「帰ったらiTunesのこのアーティストの曲を聴き直してレイティングする」とかいうメモに使っている。
・縦に使うと使いにくいので、じゃあ横に開いて使うか、ですが、そうすると横に長すぎてどう使おうか戸惑う。いずれにせよ、このサイズはちょっと使いにくい。
・ツバメのこのシリーズの良い点は、ミシン目が付いているので切り取れるということ。逆に気に入らないのは、罫線じゃなくて5mm方眼なのね。つまり縦にも横にも使える、という事なんだろうけど、個人的には罫線がいい。それも5mmじゃなくて7mm以上の。

・あとは同じくツバメのナイトアンドデイ・ディンプル。これはフリスクと同じサイズで、フリスクとこれと、新しく出たPHSと重ねて持つと面白そう。
・これはミシン目はあるけど方眼なし。異様に小さいので、もちろん文章書きには向かない。ほとんどPostItのような使い方。買い物メモして財布に入れておくとか、テープでどっかに貼っておくとか、完全に付箋として使用

・使い勝手としてはツバメがいいんだけど、主に出先で日記とか文章を書いている僕にとって、サイズはA7の方が使いやすいので、ツバメから出ているA7サイズの「トランプ」というのを発注した。

・紙質についてはPencoがちょっとにじんだくらいで、そんなに違いはない。ツバメの普通のノート(B5)も買ったんだけど、万年筆を使う場合、紙の両面には書けない。インクが裏面ににじみ出るということはないが、表面に書いた字が裏面からもうっすらとは見えるので、両面使いには適さない。
・ただし、職場で使っているLAMYサファリxLAMYカートリッジインクだと、裏面への透過は非常に少ない。これだと両面使いも可能だと思う。

・なお、コピー用紙に万年筆で字を書くと、ひどくにじむことがある。これはインクによって違うので注意が必要。例えばLAMYのカートリッジインクの場合はほとんどにじまない。湿度が高い日には多少にじむが、普段使う分にはほぼ気にならない。
・しかし、僕が使った中ではモンブランの黒インクは、コピー用紙に使うとひどくにじむ。これはペンによるインク流量の差にもよるのだろうが。

・インクのことを書くと、最近初めてモンブランの黒を使ったんだけど非常に力強い。他に黒はLAMYのカートリッジのものを普段使ってるんだけど、モンブランの黒はそれとは一味違う。この濃い黒と、国産万年筆(PILOT)の細字との取り合わせが気に入った。細く、しかししっかりした線が出る。しかも、この黒は乾燥すると一層黒々と落ち着いてくるのです。
・ただ、仕事で使う際、若干筆記スピードが上がると、この黒も力が弱くなるのでもったいない。その点、LAMYのサファリなんかは書く紙を選ばず、筆記スピードも選ばない。どんなときでも一定のパフォーマンスを発揮してくれる、とても優秀な万年筆だと思う。

・あーそうだ、メモ帳と言えば、ロディアとモレスキンだけど、両方とも使わない。何でかというと、ロディアは方眼の印刷色が嫌いだから。モレスキンは「モレスキン使ってる人=趣味が悪い」という固定概念があるから。言い換えれば、いろんな所で紹介されている「モレスキン愛用者」に、尊敬できるセンスの持ち主がいないから。気取ってるだけじゃねえか、という。
・これは雑誌「大人の文房具」読んだ時も同じような感想を抱いたんだけど、文房具マニアでかっこいい事例がないのね。沼田元気くらいでした、好きなのは。あとは何だったかな、人間科学の研究してる人のはかっこよかったけど、それくらい。つまり、文房具っていう題材とタイアップってのが合わないんだと思うんだよね、雑誌というのはタイアップの媒体だから、そもそも文房具をあつかうと失敗するんだと思う。少なくとも、高級万年筆とか狙ってる層の好みとは合わないだろ、とか感じた。
・その点「趣味の文具箱」って雑誌は良かったように思うんだけど、あれは高くて1500円くらいするのね。つまりタイアップの広告料のかわりに、単価高くしてますという意味と認識する。まあ、そっちの方が魅力的だな。

・で、そういう雑誌を眺めて、初心者向け万年筆って何が良いんだろう、と思うんだけど、ほんとのところ、何が良いのかよく分からない。僕は万年筆使い出して7年目、つまりついさっき、モンブランの書き味に驚愕して、自分が万年筆好きだと確信したわけです。あの書き味は悪魔的だ。だから、極端な話、モンブランの最低価格ラインを最初に買ってしまうというのも、アリだと思うんですよね。でも5万くらいするわけだ。たしかにそれは踏ん切りが付かない、というのも理解できる。
・じゃあお決まり通り、LAMYサファリだ、PILOTプレラだ、となるのか。3000円から4000円のラインですね、それで良いのかというと、それもちょっと分からない。確かに、実用的な筆記具として、ボールペンやサインペンの代替としてね、良いんです。でも、万年筆ならではの、もうほとんど性的快楽みたいなあの書き味は体験できないわけですよ。インクを変えて書いたりっていう楽しみはあるんだけどね。
・で、2〜3万円の万年筆でって考えるとねえ、ここがやはり微妙な価格帯で、ここら辺は「慣らし筆記」がどうしても必要になる。育てなきゃいけない。育ち上がるまでは紙に引っかかったり、やっかいである。それだけに愛着も湧くんだけど、そういう点で、高くも廉くもないこの価格帯こそが「上級者向け」なんじゃないか、という気もするわけです。
・PILOTのB(太字)って使ったことないんだけど、14Kのペン先でPILOTのBの書き味がよろしいのであれば、例えばカスタムヘリテイジ92のペン先Bあたりが初心者向けということになるんだろうか。使ったことないんで分からんけど。
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 文房具 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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