2006年09月05日

日無坂の写真

Pop is dead.
日無坂に至る道階段見える。階段にいたる頃にはまた景色が変わる。階段より下を臨む。

 先日、日無し坂を登った際の写真(その日の日記)。写真で再見して、この坂は見事に仕組まれた、うまく演出された坂だと思う。

 一番左の写真が、坂に至る道。右側の黄色い看板には「この先階段につき車の通りぬけできません」とある。このあたりから、「この先、もしや名坂か」という期待。
 階段見える。階段抜きに考えても、この狭さ、またこの街灯のたたずまいなど非常によい。そういった坂道の「素質」を高める、リズムとしての階段。
 階段にいたる頃にはまた景色が変わる。左側に緑色の壁が現れるのだ。隣家の壁に這ったつただろうか。この緑の暗さがとても趣深い。
 階段より下を臨む。階段の色合いと、絶妙なカーブ。名坂はワンショットでは撮影できない。なぜなら、歩いてゆくうちに一歩ごとに変わる景色、というのが名坂の一つの条件だからだ。
 そして、坂を登り切った時に現れる富士見坂。この坂自体は冗長で、道幅も比較的広く、なんというか個性に乏しい坂だ。しかし、日無坂を登り切った所でこの坂に、またこのY字路に出会うと、これは一種の感動。
 日無坂と富士見坂は、隣り合った裏と表、のように見える。
 喜んで写真を撮り続ける三十男二人を、不審そうに眺めながら通り過ぎる人がいた。

坂を登り切った時に現れる富士見坂。

・おまけ:GoogleMapで見る日無坂
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