2011年11月10日

webやUIに関する最近の雑感

Pop is dead.
Pop is dead.・急にヒマになったり、かと思えば短時間でいろいろやらなくちゃいけなかったりという日々。

・仕事で、webにおける広報みたいな話が出て、ブログを使うかFacebookにするかTwitterがいいかって事になった。僕の意見として「ブログは過去のメディアで、Facebookはユーザ数が増えてる感覚が持てない。アクティブなユーザ数の多さと、メンテナンスにかかる人的コストから考えたら、Twitterでしょう」と言っておいた。

・7年間ブログを書き続けている身としては寂しいが、実際問題としてブログは既に過去のメディア、というか「静的」なメディアになってるように思う。
・ただ、過去の蓄積も含めて有用なメディアではあるし、そうあり続けるべきだとも思う。

・アップルについて「アップルの製品には無駄がないから美しいのだ」という論調が支配的かと思うんだけど、そうだろうか。
・iPhoneの挙動には、無駄な動きが極めて多い。画面をスクロールした時の「ちょっと行きすぎて、戻る感じ」とか、文書を消去した時の「ゴミ箱に吸い込まれるアニメーション」とかって、無駄だと思う。
・だから、一言で無駄と言うんじゃなくて、アップルが切り捨てた無駄と、積極的に許容・採用している無駄との違いに目を向けるべきだと考えてる。

・ユーザの快楽、と言ってしまうと抽象的か、つまりさりげなく「このUIは、こういう風にデザインされてますよ」ってことを、飽くまでもさりげなく示すような無駄は随所にある。
・ボタンを減らすことによって、そういう必要性が生じたという一面があるだろう。ボタンの持つ機能はわかりやすい(ボタンにその機能が刻印されているから)けれど、タッチパネルの場合、画面のどこをどう触って操作するのか、画面上で説明しなければいけない。それが「いかにも説明的な説明」だと、ユーザにとってはストレスになる。Windowsのヘルプが、十中八九は的外れで、読んでもストレスにしかならないように。
・また、そういう事を考えながらUIを作り込んでゆくことによって、ユーザが機械を、体の一部のように使えるようになる。

・じゃあアップルが排除してきた無駄は何か、というと専門的な話になるんだろうけど、推測で言うと「水取りが水中でバタバタさせてる足」がそれじゃないかなあ、と思う。もちろん外見上ではボタンを排除するとか言うことになるんだけど、先述したような「必要な無駄」を処理するために、目に見えない部分での無駄排除は徹底的にしてるとか、そういう話かと思おう。

・たまに感じるのは、インターネットという物が普及して10年、パソコンの歴史で言えば30年くらいあるのに、UIに関する知見というのが全然無いよね、という事。
・IT系とされる企業でも、UIの標準みたいなもの、UIに関する「常識」ってものを、ちゃんと持ってない。「設計の常識」はあるんだろうけど、UIっつーか、ユーザビリティーだね、それを見る人・使う人にとって、見やすいのか、使いやすいのか、その次の動作が予測可能かとか、そういう事になると、徹底的に不足してる。
・どっかのサイトで、アメリカ人だったかユーザビリティーに関して的確な事を言ってる有名な人がいたけど、結局、資本に潰されてる気がするな。FLASHに代表される無駄に重いサイトや、キャプチャの馬鹿馬鹿しさなんていう正論は、「大人の事情」でなかなか浸透しない。ユーザーがストレスに感じていても、設計者やサービス提供側の理論で、ああいうのは無くならない。
・PC業界の総元締めであるMicrosoftが「UIなんてクソ食らえ」みたいな製品を出してるんで、UI、ユーザビリティ重視の製品じゃなきゃだめですよ、なんて思想自体が広まらないのかも知れない(Office2010の異常な使いにくさに、僕は個人的に強い憤りを抱いているのです)

・何年か前に「21世紀はUIの時代だ」と思ったんだけど、今もそう思う。21世紀も10年過ぎたけど、UIに関する知見は全然貯まってないし、そういう物の教科書があるとも聞かない。もちろん専門的にはあるんだろうけど、つまり一般ユーザでも知ってるくらいの常識ってのがまとまってない。
・一言でUIって言っても広すぎるんだけど、ここでは具体的には、OSの表示デザイン/動作、webページの表示デザインについて書いてます。「21世紀はUIの時代」と言う時のUIはもっと広い意味です。

・専門の人が読むとバカが、と思うかも知れないけど。

・うーん、ここら辺って、これも最近よく考える「理系と文系の間の橋渡し・通訳係」の話にもなるかなあ。エンジニアの言い分と、ユーザの言い分をうまく通訳し、アドバイスできるような人間が必要だと思うんだよなあ。ジェネラリスト、スペシャリストという言葉があるけど、スペシャリストと一般人の間に立つ人がいないといけないと思う。
・そういう事を考えてるので、今NHKで放映されている「白熱教室」はとても面白い。
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