・「食べ歩き」をしたわけではなく、有名店数軒を試しただけの結論なので、たしかかどうかは分からない。しかし、蕎麦、つまみともに、ここの味は素晴らしい。
・しかし、だ。どうも最近、この店のフロア(接客)がひどい。
・先日久しぶりに行って酒を飲み、蕎麦を食べたんだけど、ちょっと目に余るものがあった。まず、東京の蕎麦屋の醍醐味ってのは、店に入った時の「いらっしゃいぃぃぃーー」から始まるんだけど、その声に元気がない。その時から、あれ?おかしいなという予感があった。
・僕の蕎麦が来る段になって、店員が蕎麦を一度出しかけて、「あれ?これ誰のオーダーだろうか?」ってな感じで、蕎麦を厨房に持って帰っちゃったのね。で、別のフロア担当がもう一度持ってきた。で、その人がですね、酒とつまみの入ったお盆を持ってっちゃって、せいろをテーブルの上に、どーんと、雑ぅに置くわけですよ。ジカによ。
・もうね、むちゃくちゃなんです。その他万事がぞんざいな感じだった。昼過ぎだったんで、店は空いてたんですよ、それなのになんかモタモタかつバタバタしてて何ともならん。
・そして店を出る時には「ありがとう存じます」、これが常套句なのだが、お会計が済んだら「ありがとう」のアもなかったよ。どうしちゃったんだろうね。
・そう言えば、以前、嫁と昼の時間に行った時はもっとひどかった。なんと「伸びた蕎麦」が出てきたのです。要は、フロア担当がモタモタしてるから、できあがった蕎麦を厨房に置きっぱなしにしてたんだろうね。いかに日本一の蕎麦でも、伸びちゃっちゃあマズいですよ。
・蕎麦は最高なんだけどね、昔は接客もまずくはなかったと思うんだけど、古株の仕切り役のおばちゃんなんかがやめちゃったのかも知れないね。
・検索してみると赤坂の方にある砂場の接客は随分評判なようだから、そっちに異動になったのかも知れん。
・しかしフロアがあんなで、せっかくウマく作った蕎麦をマズく出されちゃあ、板場はたまったもんじゃないだろうね。
・蕎麦屋ってのは、ただ蕎麦をうまく作ればいいってモンじゃないのです。酒やつまみもそうだけど、蕎麦屋という舞台装置と、心遣いってものがないと、これは本式の蕎麦屋じゃないわけです。そういう事をもうちょっと考え直して欲しいね。
・接客で言うとですね、砂場なんかより、神保町のギョーザ屋「スヰートポーヅ」のおばちゃんの接客の方がずっと良かったですよ。
・対して、これも久しぶりに行った浅草「並木藪」こちらは良かったですよ。
・こっちは、蕎麦の味は砂場よりは随分落ちる。しかし、スマートな接客、そして内装が新しくなったね。清潔感が増した。
・で、トイレに行くとトイレも新しくなってるんだけど、手洗い場の蛇口についてる、ハンドル、ひねる部分ですね、あの金具は古いままを使っていた。おしゃれ、というか、こういうのが「心遣い」なんだろうなあ、と思いましたね。
・2013年に再訪した時の記事。この時は接客には問題がなかったけど、この店の蕎麦には、どうも以前のような感動がなくなったようには思う。→室町砂場で天ざる・鶏南蛮
一人、派遣会社出身かなにか、感じの悪い女がいて愛想が悪く肝心の蕎麦がまずく
なる気分でした。しかし、先日感じの良い40代のすらっとした女性の接客態度は
よかった。派遣社員はダメだな。
まさか派遣って事はないんでしょうが、ああいうのは女性の世界ですから、パワーバランスが崩れるとダメなんでしょうね。
トップに立つ女将さんなりがきちっと仕切っていれば良いんですが、女将さんが居なくなると二番目に古い女性が実権を握って、その人がダメだとサービス総崩れになるというような、そういう事情がありそうです。
他に知っている蕎麦屋でも、仕切り役のおばちゃんが出勤している間はピシッとしてるんですが、その人が居ないと腰抜けなサービス、というケースがあります。
しかしいずれにせよ、砂場のあの蕎麦と料理が、フロアのせいでダメになるというのは、とても残念なことですね。