
・さらに、国内では数百本しか流通してないので、非常にニッチな情報ですが。
・因みに僕が所有してるのはヴェド・ヌーダ・ロッソ( Vedo Nuda Rosso )という赤いタイプ。他にヴェド・ヌーダ・ブルー( Vedo Nuda Blue )という青いのがある。ロッソで生じている不具合はブルーにも共通するだろうという前提で書いています。
・この万年筆は軸が鮮やかな色の透明で魅力的なわけですが、非常に大きな欠点が一つある。ペン先のインクが乾燥するのです。
・当初、その理由はキャップの緩さにあるのではないかと考えていた。実際、この万年筆のキャップのネジ部はかなりゆるく、気が付くとゆるんでいる。ポケットの中でキャップが外れていることもあった。
・そこで、キャップを強く締めるように心がけているのだけれど、それでもインクが乾く。一晩置いておくだけで、筆記できないくらいに乾燥するのです。毎日、ペン先を水で濡らさないといけないという、これはいかんよ。
・で、実はですね、これはキャップの設計に問題があったのです。この万年筆のキャップには金属製のクリップが付いているのですが、その根本、基部ですね、そこをよく見てみると、微妙にすきまが空いている。どうもここから空気が出入りして、結果としてペン先が乾くようなのです。
・こんな小さなすきまが原因で?と思うような狭いすきまですが、どうもこれが原因らしい。
・この問題への対策ですが、僕は接着剤で穴をふさぐ、という方法を採りました。
・キャップの内側を覗くと、こういう感じになっています。
・下の黄色い部分がクリップだと思ってください。その根本に当たる部分(矢印の部分)に、細長いくぼみがあります。
・ここを接着剤でふさぎます。といっても、接着剤の口はそんな奥まで届きませんから、一旦つまようじや竹串の先に接着剤を付け、それを穴に塗る、という事になります。接着剤の種類は、普通のプラスチック・金属用で良いと思います。ただしある程度粘度がないと「一旦つまようじや竹串の先に接着剤を付け、それを穴に塗る」ことができないので注意。
・この作業はなかなか難しく、私の場合は接着剤がはみ出しまくりましたが、ペンにキャップをしてみて、ペン先や首軸に接着剤が付かなければ問題ないでしょう。
・これだけで、インク乾燥問題は解決しました。webを検索してみると「キャップに穴が空いていてペン先が乾燥する」という記述を見かけるのですが、それでは何の事やら分かりにくいので、こんな記事をアップしてみました。