2012年02月16日

ペリカンM205にM400ペン先装着・ペンサンブル5本差し購入

Pop is dead.
Pop is dead.・便箋代わりにしようと思って、久しぶりに原稿用紙を購入。便箋代わりに原稿用紙というのは我ながら嫌味だと思うわけですが。
・満寿屋の200文字詰め。これを横にして、横書きで文章を書いてみた。邪道だが、こう使っても良かろう、と思ったのだけど、やはり据わりが悪い。縦書きで書き直してみる。やはり原稿用紙は縦書きの方が気持ち良いか。

・しかし、万年筆で縦書きの文章を書くと、書いたばかりの行の上を右手がすべるわけだから、当然のようにインクは乾燥しておらず、文字をグジュグジュと潰してしまう。文字をまたぐようにして、つまり、三行目の文字を書く時に、右手が一行目の上を移動するようにして(書いたばかりの二行目の上を触らないよう)文字を書くことで、ある程度は回避できるものの、インク流量の多い万年筆を使っていると、それでも文字をかすってしまう。
・これはどうしようもない。書いた文字の上にいちいち紙を置くなんていう事をしなければいけない。甚だ面倒くさい。かつての文豪がなぜ万年筆を愛用したのか、不思議に思う。なぜ鉛筆を使わなかったんだろうか。毛筆からの流れがあるからだろうか。
・ただ、やはり縦書きは楽しいな、万年筆×原稿用紙×縦書きという組み合わせはとても気持ちいい。

・ペリカンのデモンストレータM205のペン先(ステンレス製)に難があるので、M400用のペン先を移植。いかにもポップというかチープなスケルトン万年筆に、14金のペン先という取り合わせが面白いんじゃないかと思う。
・しかし、M400のペン先購入を決めてから、今まで難があったペン先が良い感じになってきた。手放すことを決めた途端にパフォーマンスが上がる、というのはよくあることだ。
・M400のペン先は、思ったより柔らかくない。むしろ元のステンレスペン先の方が柔らかいほど。ただ、ペン先がしなってる感じはあまりないものの、書き心地は大変ソフト。そしてインクがドバドバ出る。コピー用紙に書けない(インク出過ぎでにじみまくる)程度のインク流量。これは仕事には使えないわ。
・原稿用紙や、ツバメノート等の紙にしか書けないタイプの筆記具。しかしこの見た目(ブルーのスケルトン)で、このペン先、このインク流量と書き心地というミスマッチ、自画自賛ですが、なかなか洒脱ではなかろうか。

・しかしちょっと使ってみて、この書き味・感触は何かに似てるな、と思ったら、パイロットのプレラだ!パイロットの超入門用万年筆、3000円くらいで手に入るプレラのM字ペン先と、ペリカンの3万円万年筆M400のF字ペン先、これは多分、かなり似た書き心地だと思う。
・だからね、プレラのペン先なんて良いんですよ。あの値段で、ステンレスペン先であれだけの物が作れれば大したものだ。しかし、プレラは全体的なデザインがチープすぎて、好きになれない。だから僕は、買ったけどインクを抜いて放置してる。
・あのペン先を使って、デザインをバシッと決めて5000円未満で発売したら、LAMYサファリと双璧をなす存在になると思うけどね。LAMYのステンレスペン先はシャキッとした堅い書き心地で、プレラはソフトな印象だから、好みによってLAMY派、パイロット派みたいに分かれるんじゃなかろうか。
・しかしそんなのは飽くまでも妄想で、パイロットを含めた国内文具メーカーのデザインセンスはひどいものですので、せっかく高い技術力で良いペン先を作っても、総合的にダサい万年筆しかできないんです。
・しかし実際、国内産の万年筆でこれは良いデザインだな、面白いな、買ってみたいな、と思うのってパイロットのクアトロ89くらいですよ。なんでこう、モダンなデザインの万年筆がないのかと思う。メーカーが対象にしている年齢層が極端に高いのかね。

・と国産メーカーの悪口を書きながらも、パイロットのペンサンブルというペンケースを購入。こういう、伝統的というかデザインがあらかじめ決まった物については国産で良い。さすが万年筆に関する知見があるなあ、という感じ。
・以前、デルフォニックスというオシャレ文具ブランドのロールペンケースを買ったんだけど、これが丸出ダメ夫だったわけです。太い万年筆が入らない。廉いシャーペン、ボールペンの類しか入らない。
・もともと僕はチャック式のペンケースがイヤで、ロール型のを使ってるんですが、1万円以下で、4本以上入るような革製のロールペンケースなんてのはあまりないのです。万年筆メーカーが出しているペンケースはせいぜい3本入りで、それが高いと2万円とかする。そんなもの買うか!という感じです。
・今回買ったペンサンブルは、7千円で5本差し。大きめの万年筆もクリップごとすっぽり入る。この「クリップごと入る」というのも重要。何でかと言うと、革製なのである程度厚みがあるじゃないですか。そこにクリップ挟んで放置してると、クリップに負担がかかるでしょう。それはやっぱりイヤなのですね。だから「大型万年筆がクリップごと入る」ことが重要。そして当然、ゆるすぎて抜けてしまってはいけないわけで、ペンサンブルのポケットはそういう絶妙なサイズになっている。こういうのは知識・見識の集積がないとできないわけです。
・モンブランのマイスターシュトュック149が楽に入るくらいのポケットが二つと、あとは中型・標準サイズの万年筆がゆったり入るポケットが三つ。かなり絶妙な取り合わせ。
・僕は今のところ、大ポケットにモンブランのカフカとパイロット・クアトロ89を入れ、中ポケットにウォーターマン・カレン、ペリカン・デモンストレータM205を入れてます。クアトロ89は中型万年筆なので中ポケットにも入りますが、軸が四角いため、中ポケットだとちょっと引っかかる。

・僕が買ったのは5本差しですが、同じペンサンブルで1本差しも出てる。実物は見てないけど、それを買うなら、書斎館で売っているオリジナルペンケースの方が良いように思う。書斎館のは合成皮革かも知れないんだけど、素材が非常に厚く、またしっとりとしていて高級感がある。値段も3000円と廉い。さらに、書斎館で3万円以上の買い物をすると無料でくれるのです。

ペンサンブル(Pensemble) ロールペンケース 5ホンサシ PSR5-01-B
ペンサンブル(Pensemble) ロールペンケース 5ホンサシ PSR5-01-B
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 文房具 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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