2012年04月24日

映画「関の弥太っぺ」感想

Pop is dead.
Pop is dead.・快楽亭ブラック師匠が一番好きだという「関の弥太っぺ」を、近所のレンタル屋で探したがなかったので、買って、見た。

・なんだよ、師匠、嘘つき!「人情噺が嫌い。ウェットが大嫌い」とか、映画に関しては「ハッピーエンドが好き」と言っておきながら、この話は思いっきりウェットだし、ハッピーエンドではない。

・結論として、良い映画ではありますよ。悲壮と言えば悲壮だが、さっぱりとしている。
・中村錦之助(萬屋錦之介)が良い。前半はガンガン泣かせてくる。また、子役が良いんだ。子役選びで勝利してるね、この映画は。
・後半は、チャップリンの「街の灯」を思い出しながら見てたんだけど、正直、十朱幸代が可愛くないんですよね、あの役をもっと美しい人がやっていれば、かなり違った印象になったんじゃないかなあ。これは好みの問題だけどね、僕から見ると、十朱幸代じゃNGだった。
・あと、箱田の森介が、最初は「いい男」として出てくるでしょう、100%善人じゃないんだけど、これが十朱幸代と出会うことで変貌する、というそのプロセスが描かれていない。ここをちゃんと描けば、弥太っぺと森介との、男のドラマも浮き出てくるんだけど、そこをちゃんと盛り上げずに処理しちゃってるから、ちょっと空回りする。

・そこら辺をもっと深く演出すれば、もっと良い映画になったように思うが、一方では、この短さ(90分足らず)だからさっぱりとして良いとも思える。

・十朱幸代じゃなくて、吉永小百合だったら、ほぼ完璧な映画だよなあ。

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