2012年06月11日

5月下旬〜6月初旬の快楽亭ブラック鑑賞記

Pop is dead.
Pop is dead.・5月下旬から4日、快楽亭ブラック師匠の落語を聴きに行く。
・「柳田格之進」が良かった。そして今は誰もやらない(?)「法華長屋」を掘り起こしてくるその精神が良かった。ブラック師匠を贔屓にしよう、と思った自分は間違っていなかった、と感じる。

・また、鈴々舎馬るこインスパイアードの「ひとみ上がり」、これは内輪ネタなのであまり評価しないが、導入部で「サンダとガイラ」が出てくる所が素晴らしい。ブラック師匠はこういう、映画や芝居の筋を語る部分がとても良い。「金田正太郎」の中の「くりくり投手」「スポーツマン金太郎」もそう。淀川長治ばり、と言ってはさすがに言いすぎだが、しかし上手い。

・6月上席の大須演芸場は豪華出演陣。ブラック師匠に加え、師匠が高く評価する鈴々舎馬るこ(まるこ)、それに音楽漫談のジキジキ、何度見てもハラハラする曲芸の豊来家大治朗、1500円でこれだけ見られれば値打ちだ。
・ジキジキのような音楽漫談は、僕は元々好きじゃない。しかし、ジキジキは歌も上手いし何より楽器の使い方が洒落ている。シャンソンも良い。こういうジャンルの芸人で初めて「いいなあ」と感じたように思う。

・そして馬るこだ。まだ二つ目だが、実に面白い。こんなに面白い二つ目がいるのか、と驚く。「死神」「転失気」が特に良かった。
・僕は「転失気」という話が嫌いだ。「おなら」という題材一つだけで客を笑わせようという、そんなもの、21世紀に通用するか!と思うわけです。中島らもが「『あかるい悩み相談室』に、年寄りが中途半端な下ネタを投稿してくるけど、ひとっつも面白くない」てなことを書いてたと思うんだけど、転失気はそういうレベルの話だと思う。まあ子供向けの話だ。
・馬るこ版「転失気」はそれを人間ドラマにしちゃった。珍念という小僧のドラマ。見事に面白かった。その他、ストレートな古典については力不足な部分も感じたが、しかし何でこの人まだ二つ目なのか。来年は真打かねえ。

・で、ブラック師匠がこの馬るこにものすごく対抗意識を持っている。前の出番で馬るこが演じたネタを必ず受ける。馬るこが「一目上がり」をやったらブラック師匠は「ひとみ上がり」など。師匠も馬るこが面白いと評価しているから、「じゃあ俺も」と燃えているわけだ。いつもとは一味違う白熱した高座だった。
・そういうわけで、ブラック師匠の爆笑ネタが見たければ、鈴々舎馬ることの二人会がおすすめです。

・改めて、ブラック師匠の落語の感想。「柳田格之進」は確かに良かったが、師匠の弁「『柳田格之進』は、人情噺だと思って演ってませんから。善人の中に、悪人が一人入るとどんな事態になるか、という話だと思って演ってます」それに従えば、番頭の描き方はもっとデフォルメされてて良かった、と思う。しかし柳田は予想以上に良かった。
・「法華長屋」は珍品という事で興味深かった。掃除屋(汚穢屋)が出てくる話で、この汚穢屋が田舎言葉をしゃべる。これはおかしいのではないかと思って調べたら、当時の汲み取りというのは、江戸近郊の農民が行っていたらしく、であれば田舎言葉で合っているわけだ。

・大須演芸場に行った時、昼食をどこで取るか、というのが最近困っている課題。
・というわけで十数年ぶりに名古屋駅地下の京風ラーメン「あかさたな」に入ってみた。ビール頼んだんだけど、あれ、発泡酒だろ!まずくてたまらん。
・タコスが好きなので大須の「ジェリーズ・ウノ」というタコス屋に入ったが、日本人向けにしているのか、タコス本来の味がせず、期待はずれ。
・本来なら蕎麦屋が良いのだが、大須の丁子屋は高くてマズイし。
・名古屋駅・伏見・大須あたりで「並ばずに入れてうまい食べ物屋」はない物か。今度は大須演芸場近くの百老亭にでも入ってみようか。
posted by LSTY | Comment(0) | TrackBack(0) | 大須演芸場 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
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