2005年05月02日
マーティン・スコセッシ「私のイタリア映画旅行」

まだ1回分しか見ていないんだけれど「無防備都市」のシーンをすこせっし見ただけで泣いてしまったよ。
ロベルト・ロッセリーニ、ルキノ・ビスコンティ、フェデリコ・フェリーニといった巨匠の映画は、名作と呼び声高くてもDVDになっていなかったりして、触れる機会がない。例えば僕はフェリーニの「アマルコルド」が見たいのだけれど、見る機会に恵まれない。
そういう、普段触れる事が少ないイタリア映画の名作をダイジェストで見られるDVD2枚組。
イタリア映画は、楽しく、また悲しい。そして、その楽しさや悲しさに、フランス映画のような「表面的な複雑さ」がないのが好き。
ゴダールの映画に出てくる人間は、男も女も無意味に難しい言葉を使って韜晦している。イタリア映画では単純。単純なことの積み重ねが奥深さを生む。
僕がイタリア映画を見るきっかけになったのが、淀川氏の講演。彼が語る名シーンは、時に本物の映画を上回る。この本は口演を文字に起こした物なので、彼の口調が頭の中によみがえる。映画を愛し、その愛の表現に力を注いだ人。
この記事へのトラックバック
学生のとき映画館でみたのですが随所フェリーニアイテムてんこもりもりで。あーでっけえ女のひとすきなのはそうだったのねーてな感じもしてよかったす。といっても15年くらい前の記憶なんでちょっとアヤフヤかもです。インテルビスタもすげ、いいですよね。81/2、魂のジュリエッタ、インテルビスタあたりがたまらないもんで思わずコメントしてしまいましたー。あまり関係のないTB失礼いたしますー。
アマルコルドは見ていないのです。見たいのです。