2005年05月02日

テイ・トウワ「FLASH」レビュー

Pop is dead.
 ■テイ・トウワに興味のない人には敢えて薦めないアルバム。でも、かつて彼の音を好んでいた人には、是非薦めたいアルバム。
■Deee-Lite以降の彼、つまりソロになってからのテイ・トウワの音は、時に「地味」である。「SoundMuseum」の後は特に。私自身も、あの後のアルバムについては好んで聴くことをしていなかった。
■しかし、最近あることに気づいた。Deee-Liteの音楽は今聴くと「90年代の音楽」だ。テイ氏がその後に作った多くの音楽は、「**年代の音楽」というカテゴライズを嫌う。
■Deee-Liteには、他に類を見ないような、暴力的なキャッチーさがある。しかし、「キャッチー」な物はいずれ古くなってしまう。最近の彼の曲には、ある意味キャッチーさが欠如している。しかし、だからこそ5年10年、そしてもしかしたら今世紀中いつ聴いたってかっこよかったりするんじゃないの?と思えてしまうのだ。
■奇しくも彼はピチカートXの「catchy」という曲をリミックスしている。その頃の彼は、正にキャッチーだった。そしてその後、彼は「LastCenturyModern」というアルバムをリリースしている。その時の音は、NextCenturyに聴き継がれるだけの価値を持っていた。
■彼の頭の中には、ここ30年〜40年くらいの音楽が蓄積されている。それがテイ・トウワという才能にフィルタリングされて、再びオンガクになる。そのオンガクは、多分これから30年も40年も生き続けて当然なのだ。
■その、テイ氏の姿勢や音楽性が確立したようなアルバム。だから、ここ数年彼から離れていた人には、是非聴いて欲しい。そして「ああ、彼のオンガクは、こういう風に一旦完成したのか」と感じて欲しい。
(以上、mixiに投稿したレビューと同文)

ああ、せっかくだから補足しておこう。
□SometimeSamurai:聴いた感じ、これは森高千里のドラミングを単純にサンプリングした物ではない。森高特有の走り気味のグルーヴがないから。あえてジャストなリズムの部分を選んで使ったのか、あるいはサンプルした物を細切れにしてシーケンスしたか。こういう所がテイ氏らしいと思う。走ってた方が森高らしいし「キャッチー」だと思うから。
□マイ・シャローナ:DEVOの曲のカバーかと思った(笑)
posted by LSTY | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク
この記事へのコメント
>その、テイ氏の姿勢や音楽性が確立したようなアルバム。だから、ここ数年彼から離れていた人には、是非聴いて欲しい。そして「ああ、彼のオンガクは、こういう風に一旦完成したのか」と感じて欲しい。

遅くなりました。TBありがとうございます。
このLSTYさんの文章マンマの私です。
そしてそのとおり「嗚呼イイカンジに完成型に入ったんだなあ〜」と感じてましたよ。
非常にいいアルバムだと感じてます。
若干短め、なのがまた良し。
Posted by at 2005年05月06日 20:46
 なぜ短めがよいのか分からないんですが(笑)mixiのレビューでも「短くて良い」っていう感想が多かったです。

 正直、そんなに「良いアルバム」「傑作」とは思わないんですよ。でも、それだけに音楽について考えさせられました。力溢れるアルバムには圧倒されるだけで、考える余裕無かったりするもの。FLASHには「考えさせるスキ」みたいなのがあって、でも完成しているのが面白いです。

 あ、satoさんですか。
Posted by LSTY at 2005年05月07日 15:04
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