
・万年筆には、良いデザインの物が少ない。地味すぎてオヤジ臭い物か、無趣味なものか、あるいはヤンキー趣味な物、というのが多くて、これという物が少ない。そんな中にあって、僕が今まで見た中で最も美しい万年筆が「イヌイット」だった。これが10万円以下で手に入ればなあ、とずっと探していて、やっと見つけたのだった。
・女性向けっぽいデザインだし、僕には似合わないと思ったので一時は購入を見送っていたが、やはり欲しい物は欲しいのだ。
・届いてみると、やはり美しい。かなり太いので風格もある。ただ、こいつに何色のインクを入れるべきか、迷った。
・相当に華やかな万年筆だから、黒やブルーブラック、茶色インクでは良くない。赤は用途を限定するし、ブルーでも面白くない。タンザナイトのような、紫がかった青でも何か違和感がある。緑が良いんじゃないか。
・というわけで、手元にあった神戸ナガサワの「舞子グリーン」を入れた。しかしイマイチだ。舞子グリーンはかなり渋い緑なので、この万年筆の華やかさには合わない。
・そこで決着したのが、パイロット色彩雫「孔雀」だ。ブルーとグリーンの中間色で、透明感もある。これで決定。
・ただこの万年筆、非常に太いのでペンケースを選ぶ。私が普段使っている3本差しペンケースには入らない。では、とパイロット・ペンサンブルシリーズの3本差しペンケースを買う。正直、ファスナー式ペンケースは好きじゃなくてロールペンケースばかり持ってるんだけど、そこは妥協。というかファスナーを忌避してマグネット式なんかに拘り出すと、数万円かかってしまうので。
・ペンサンブルの3本差しは、ペンホルダーのうち一つだけ極太仕様になっており、デルタの太い万年筆も余裕で入る。因みに私は、クリップもホルダーに入れて収納する。厚手の革にクリップで留めていると、クリップのバネ部分が馬鹿になってしまうんじゃないか、と思うので。
・余ったホルダーにはモンブランのフランツ・カフカと、ウォーターマンのカレンを収納。これもクリップを中に入れて収納。カフカはちょっときつかったが、革なので伸びるでしょう(クリップを外に出して入れれば、余裕で入る)
・このペンケース、触った感じは柔らかいが、中に樹脂製の芯が入っているのか、持った感じは堅くしっかりとしている。持った感じは、モレスキンに似ている。ノートとしてのモレスキンは評価しないが、持った感じ、表紙が堅くしっかりした感触は好き。それに似ている。見た目は小型なのに大きめのペンでも収納できる、というのも良い。
・ペンサンブルは5本差しロールペンケースに続いて二つ目の購入だが、海外製のペンケースに比べて随分廉く、しかししっかりとした高級品という質感が良い。小さくてしっかりしていて、廉いけどちゃんとしてる。日本人が作った雰囲気あるなあ。
ペンサンブル ラウンドファスナーペンケース【ブラック】 PSPC01B

※2013/2/27時点の注:トップに出ている最安値の店には在庫がなく、注文してもちっとも発送されないので、多少高くても在庫のある店に注文した方が良いと思います。
・職場の赤ペンとしては、スティピュラのヴェドヌーダ・ロッソにプラチナの赤インクを入れていたんだけど、最近、ヤンセンのカール・マルクスに変えた。これは只の洒落。ヤンセンが出している「偉人のイメージ色インク」の一つだが、マルクスのイメージ色が赤なんてベタ過ぎて面白い、と感じたのだ。
・スティピュラのヴェドヌーダはステンレスペン先で2万円。これはボリすぎだろう、と思ったが、しかしこれが素晴らしい書き味なのです。個体差もあるんだろうけど、インクの流量が非常に多いので筆記がとてもスムーズ。同じステンレスペン先の万年筆でも、LAMYの廉価モデルとは一線を画す品質。高いだけのことはあるなあ、と感心してしまう。
・ただ、多く見られる(らしい)初期不良がありますので、その点は注意→スティピュラ・ヴェドヌーダのペン先インク乾燥問題
・書き味で言うと、モンテグラッパ・ネロウーノも良い。これは金のペン先であるのでしなやかでもあり、毛筆を思わせる。以前も書いたがデザインは落語「ちきり伊勢屋」に出てくる棺桶の風情。渋いが、しかし華やかな万年筆であって、仕事にも使えるしプライベートにも良い。これ、初心者が1本目に持つ万年筆としても薦められる。
・これまで挙げたのは全てイタリア製万年筆。ネロウーノは良心的価格だが、イヌイットもヴェドヌーダも、仕様から考えると法外な値段。でもイタリア人の作る万年筆って言うのは、持って使ってみると大したものだ。「あー、高いと思ってたけど、でも良いよなあ、これ」と納得してしまう。
・以下、最近のtweet(自分用備忘録です。読む価値はあまりありませんので悪しからず)
・Twitterで「卵が回転して開き、ヒヨコが出てくるおもちゃ」について書いてたら、chinjuhさんから情報を寄せてもらい、そこから見つかった情報をいくつかまとめてみた。
→はてなブックマーク - 小さなトカゲ展 - 回転して開くヒヨコ卵
・「あの娘ぼくがロングコート脱いだらどんな顔するだろう」 #露出狂の詩
・モンティパイソンの魚のダンス(魚ビンタダンス)を見ていて、これは明和電気の元ネタなんじゃないか、と気がついた。明和で「魚打棒」とかいうのなかったっけ。
・ブラックベリー日本撤退を「認める」って面白いな。そもそも展開すらまともにしてなかったじゃん。iPhoneとブラックベリーの違いは、個人向け/企業向け、クラウド/サーバ、遊び/仕事、あと何だろう。
・@moodgic1984 一瞬買おうかと思ったんですけど、サーバ立てるのが前提だったので止めました。日本と欧米では就業形態が違う(日本では在宅勤務とか原則ない)から、社員に高い携帯端末を与えるという考えがなくて、それで普及しなかったという部分が大きいのかな。
・ブラックベリー日本撤退は「日本の企業には携帯端末を仕事に『活用』する気がない」という事であって、活用しない以上、活用するためのアプリケーションやUI開発の土壌が出来なくなると考えると、これはまずいよなあ。実際使わないと、良いソフトなんか出来ないだろう。
・書類に不備があります。愛新覚羅不備。 #死ぬまでに口に出して言いたい駄洒落
・冨田勲が初音ミクを使ったというのには深い理由なんてなくて「MoogIIIcをいじったけどどうしてもできなかった『シンセサイザーに歌わせる』ってのを、死ぬまでにどうしてもやりたい」という無邪気な動機なんだと感じた。だから番組は最後まで見なかった。
・今やすっかりスギちゃんの物となった「だぜ口調」だが、私の中では柳家三亀司。「おれ独楽うまいぜ。天才だぜ。腹話術もできるぜ。ワイルドだろー」
・方丈とは四畳半サイズの部屋のことで、ということは「方丈記」というのは「四畳半日記」てなことになり、色気を帯びてくる。
・レジに並んでる時、とっさにおばちゃんが「これやっぱり買うのやめよう」と決断して、レジ前の棚に「もやし」とか置きっぱなしにする行為を「クロスマーチャンダイジング」と呼ぼう。
・剛力さんが「ブスかわ」的に受け入れられる中、「ただのブス」として葬り去られつつある忽那さんはどうなるのか。
・落語「三十石」の謎かけ、私は「同じく一の字とかけまして」から「道楽もんの寺の小坊主と解く、その心は、辛抱せんから住持にならん」とした方が面白いように思う。
・Googleマップで「竹島」を検索すると「竹島ならアマゾン」とアフィリエイトが入る。売りに出ているらしいから、石原さんが買えばいいのに。
・「いきなり黄金伝説」の企画で、尖閣諸島に上島竜平が、竹島に出川哲朗が上陸して一週間生活する、みたいなのやったらどうだろう。
・映画「ハンニバル」に出てきた「コメンタドーレ」の意味。つづりは「Comendador」で、スペイン語で司令官?イタリア語じゃないのか。帰って伊和辞典調べないと。
・コメンタドーレ問題解決。commendatore(コンメンダトーレ、コメンダトーレ)イタリアの勲位→Wikipedia Googleって過剰に表記揺れ対応してるけど、これには対応してないのな。
・皇居の中には、八咫鏡と天叢雲剣の「形代」があると書いてある。形代とは、レプリカととっていいのだろうか。あるいは、鏡や剣とは別の形をしながら神器の霊力を移した物なのか。
・ユダヤ弾圧の根拠となった偽書「シオン賢者の議定書」に書いてあることは、大衆支配や資本主義の真実に過ぎないように思う。電通の「戦略十訓」と同じ性質のもの。
・テレビ版「孤独のグルメ」で一番好きな登場人物は、何と言っても川崎の焼肉屋「つるや」の男性店員。満面の笑みで「肉に、唐辛子を、お入れしますか?」と訊くあの感じ、好きです。なんていう役者なんだろう。DVDでは文字が潰れて読めないので、TV録画を確認しよう。
・孤独のグルメ、焼肉屋の店員をやってる役者は「飯塚俊太郎」という人だった。誰だべ、小劇団の人かと思ったらWAHAHA本舗!しかも一度は見た事のある「冷蔵庫マン」の人か!要チェックです。