を読んで「いかがわしい言葉」ってあるよなあ、ということを思いました。普段使わないんだけど、商談とかディベートとかで人をだますために使うような言葉ってのがある。ガンガン嘘ついてやろう、とか思った時にポンと飛び出る言葉。
・Web2.0
言わずもがな。これだけ多用されつつ、誰もその実態を知らない言葉は無かろう。
・パラダイムシフト
今売れていない物を売るための必須ワード。
・ロングテール
効果のない広告を売り込むための必須ワード。
・ナレッジ、ナレッジ・マネジメント
商談の席でナレッジという言葉を使う営業マンの、ほぼ100%はペテン師だと思うようにしています。いやあ、僕自身、ナレッジマネジメントについては結構考えてるんですが、どう考えても成功しないだろうと思ってるので。少なくとも劇的な効果はあげられないだろうと。
・革新
どんな陳腐な機能でも「革新的」と言ってしまえば、聴いてる方は革新的なのだと思ってしまう物です。「今まで電卓で行っていた作業を、その使用感そのままにPCに移植した革新的インターフェイスです!」とか。
・パーセント
一番頼りになりそうな「具体的な数字」っていうのが、実は一番怪しかったりする物です。「当社は、福井県嶺南地区の中小ファストフードチェーン店本部様への複合機納入実績では80パーセントのシェアを占めています!」とか、どう考えてもおかしい。
・シリコンバレーでは〜
超ドメスティックな日本人をだますには最高の言葉かも知れません。「今やシリコンバレーでは、webコンテンツへの無断リンク禁止は、常識になりつつあります」
・インターフェイス
・コンテンツ
・クライアント
・マーケット
・コア・コンピタンス
日本語を探すことをせずにこういう言葉を使いたがる人っていうのは、カッコツケかアホか詐欺師だと思います。
まだいくらでもありそうだなあ。
インタフェースとかコンテンツっていう言葉はわりと自分のなかでは定着しているのですが、これに替わる言葉というとどんなのがありますか。
インターフェイスはマウスとかキーボードとか、webコンテンツはホームページとか。
ってどっちもカタカナ言葉やないか!
ちょっと変な書き方しましたけど、こういう用語をですね、オフラインにまで無理矢理転用するのがインチキ臭いのかも知れないです。「御社のコンテンツ強化のためにも」とか、「お客様とのインターフェイス」とか、そういうの。
「ブログ」もそうですけど、「Web2.0」というのは技術者/技術に興味のある人の間で先に流行って、そのあと一般的な流行になりましたよね。だから、前の小規模な流行を体験済みの人は「こいつらちゃんと分かってるのか?」と思いたくなるんじゃないでしょうか(俺がそうでした)。
個々の技術についてはともかく、本質的な理解度にはそれほど差が無いのかもしれません。つまり、誰も分かってない。
パフォーマンスという言葉も胡散臭いですね。
「お前のパフォーマンスを見せてみろ」とか。
「彼の言動はパフォーマンスに過ぎない」とか。
どれも使わないや、あたしの業界…
多用するのは「長い目で…」もしくは「ロング・タームで…」とか、
「それが×××ではないんですから」かな。
あ、ちょっと正体ばれかしら。
→伏字にしてみました。
カタカナ語は極力使わないようにしているんですが、
学生時代は「おまえの会話の中にはカタカナ語が多すぎる!」とキョージュに叱られてました。
文章の中には、それほどでもないが、と。
無意識に使い分けているってことでしょうか。
※高等テクニックとして、カッコウつけたカタカナ語を、ちょっと言いかけ、
すぐさま別の、わかりやすい言葉に言い直して見せると、
クライアントの信頼度が2パーセントUPしますね。
微々たる数字ですが、ロング…長い目でみれば、かなり有効でしょう。
たしかweb2.0っていうのは明確な定義がないはずなので、つまり提唱者自身もよく分かってないって事なんじゃないですかね。
「〜2.0」っていう安易なネーミングが批判されたりしてますけど、感情の動きとか、つまり「なんだかよく分からないけどわくわくする」っていうような事を「2.0」っていう定型句にしてしまうことで、非常につまらなくなってしまうなあ、と思ったりもします。
パフォーマンスとかモチベーションとか、簡単に言い換えられるのにわざわざカタカナでいうケースが多いので、よこしまな感じですね。
> ※高等テクニックとして、カッコウつけたカタカナ語を、ちょっと言いかけ、
>すぐさま別の、わかりやすい言葉に言い直して見せると、
ああ、これはよくやります。
たまに、社内でしか通じないような言葉を商談時にガンガン使う人とかがいて、そういう人の「通訳」もやります。
カッコつけてる人以外に、自分の発する言葉に無自覚な人っていうのも相当数いるんでしょうねえ。