■8/2(金)
・東京は実に涼しい。
・お茶の水から庭のホテルへ。結構迷った。お茶の水から線路沿いに歩くと随分遠いように感じるが、しかし女坂を降りるとすぐの場所。地図上の距離で見ると、どっちが近道とかいう程ではないんだけど、女坂経由の方が分かりやすく、近く感じる。
・地理的にちゃんと把握していなかったけど、松翁とかの割と近く。分かる人にしか分からないけど、山の上ホテルが提携してるスポーツクラブの入ってるビルがありますね、あそこから行くと分かりやすい。
・庭のホテルの良いところと悪いところ
良いところ1:ホテルにしては電源が豊富。感心したのは金庫の中にも電源がある。携帯やカメラなど、金庫に入れながら充電できる。
良いところ2:山の上ホテルと並ぶアクセスの良さを誇り、部屋も狭くなく障子張りなのが良い。価格的にも山の上と張り合えるんじゃないか。
悪いところ1:実質的に「バー」がない。1Fレストランにバータイムがあるようだが、10時には閉まるのかな。山の上にはノンノンがあるから、山の上の勝ち。
悪いところ2:細かいけど、浴室のボディソープの「シュコッシュコッ」てやる部分のストロークが短くて、10回くらいシュコシュコしないと十分な量が出ない。
もう一点:中国人・アジア系外国人観光客が居ない、これは個人的には特に「中国人が居なくて良かった!」と思わなかったけど、気にする人も居るのかも知れないなあ。白人の観光客はたくさん居る。
・山の上と比較してどうか、という視点で見ると、古いホテルに泊まりたいなら山の上、そうじゃなきゃ一度「庭のホテル」を試してみても良いんじゃないでしょうか。ところで僕はAPAホテルで良いです。朝食だけ庭のホテルか山の上に行けばいいわけだし。
・あ、朝食だけど、少なくとも「洋食」なら、山の上より庭のホテルの方が良いと思います。山の上ホテルの洋朝食は不味い。和朝食だと山の上かなあ。庭のホテルにもフィックスされた和朝食があるんだけど、これは土日祝日のみの営業で、僕には食べる機会がなかった。平日利用で、バイキングの和食じゃなく和朝食の定食が食べたいという人には山の上の方がお薦めかも。
・ホテルに着き、すぐに「伊のマタギ」へ出て食事。部屋に帰ってからは飲まず。
■8/3(土)
・朝早く起きる。ホテルの窓が障子張りなので、明るくなると目が覚めてしまうのだ。ロールスクリーンがあるので遮光することも可能なんだろうけど「明るくなったら起きる」のが旅先では重要な気がして、スクリーンを下げずに寝る。
・7時頃、庭のホテルで朝食。
・早く起きてしまい、時間が余るので市川へ向かう。昔、一時期住んでいたのでそこを訪ねてゆこう、という考え。
・総武中央線で本八幡へ、そこから京成八幡まで歩き、京成菅野まで一駅電車に乗って、あとはぐるっと歩く。京成市川真間方面から、JR市川駅まで。
・過去住んでいた家は、昔のままあったが、ソフトクリームのうまかったタコ焼き屋は焼失して空き地になっていた。溶けかけのソフトクリームで、それがうまかったんだよなあ。
・道路拡張工事やスーパーマーケットチェーンの進出で、景色はかなり変わっているようだが、しかし市川というのは田舎だなあ、と思った。
・率直に言ってしまうと、貧しい雰囲気のある町だなあ、という印象。真間川なんてドブ臭い川のほとりに「リバーサイド」なんていうアパートが建ってたり。もっと再開発されてコギレイになってても良いはずなのに、20年前と変わらない雰囲気がある。それが良くもあるんだけど。
・あと、道が狭くて歩道の区別が判然としないのに、車が結構なスピードでビュンビュン走る。こういうところも田舎。
・11時頃にお茶の水へ戻る。ハンカチを持ってこなかったので文房堂(ブンポウドウ)の手ぬぐいコーナーを覗くが、良いハンカチなし。
・11時半、開店と同時にスヰートポーヅへ。小皿1枚とビール中瓶。ビールでお腹がふくれてしまう。
・三越前経由で浅草へ。路上で、快楽亭ブラック師匠にばったり出会う。
・ひさご通り「フルーツパーラーゴトー」で氷すいか。おいしかったが「今日、もっと暑かったらもっとうまかったろうなあ」などと思う。
・浅草の手ぬぐい店にてハンカチを買う。
・銀座線にて渋谷へ。松濤、アップリンクの場所を確認後、嵯峨谷にて胡麻だれ蕎麦。アップリンクにてイベント「たんきゅんの夏期講習」整理券発行待ち。タキモトこと滝本淳助さんと久住昌之が参加するというので来たのだ。
・後で判明したのだが、整理券発行を待つ意味は無かった!!つまり、予約時の予約番号によって整理券の番号が決まっているんであって、並ぶ意味なし!!じゃあ「16時から整理券発行」なんて書かなくていいじゃんね。開演の1時間半も前だよ!
・隣接の喫茶店で酒を飲んで時間を潰す。タキモトさんがわざわざリハーサルをサボって話につきあってくれる。気を遣う人だなあ。
・マコックさん着き、開演までしばらく話す。
・タキモト・久住によるスライドショー「タキモトの夢」、Twitterで見たことのある夢も多いが実に楽しい。最初、タキモトさんの夢のイラストに対して久住昌之が「どうしてこんな夢、見るんだろうねえ」と繰り返すだけで「久住、やる気あるのか?ゆるくないか?」と思っていたが、徐々につっこみのボルテージも上がり、終盤は爆笑。
・タキモトはあんまりしゃべらないんだけど、時折イラストに関する(どうでもいい)補足説明を入れてくるのが何とも面白い。この人の言葉の選び方はやはり天性のものかと思う。
・自分が書いた夢のイラストを前に「ようく見てみると」って、あんたが描いたイラストだろ!と思うんだけど、タキモトの夢の構造が少し垣間見える感じで良かった。
・さてこのイベントは、たんきゅんという仮想的なアイドルデュオが、4組の講師から音楽史・作詞・夢・漫画について講義を受けるという形式になっていて、タキモト・久住は「夢」担当だったわけだ。
・ということであと3組の講師というのが居て、それが大谷能生(音楽史)、松永天馬(作詞)、本秀康(漫画)。はっきり言ってしまうと、この3人はつまらなかった。
・大谷能生の話は、内容は面白いが説明が下手すぎで、しかも打ち合わせ漏れでグダグダ。本秀康は何も準備しておらず、さすがにあきれた。松永天馬の作詞方法論は実用的かとは思ったが、いかんせん本人がやっている音楽に魅力を感じないので何とも言えない。「講師」としてはそれなりに合格点だったとは思うが。
・そもそも、たんきゅんというグループがジェンダー的にアレな感じを演出しててアンダーグラウンドというかインディー全開な存在なので、客もそういう物を求めているような客層だし、グダグダなのが内輪感を強めてるんで、そこに心地よさを感じているのかなあ、とか、そういう感想。
・僕に言わせれば、タキモト&久住がいなければ金の取れるイベントとは言い難い。
・あと、スタッフが公演中に舞台に上がったりバタバタしてるのがうるさかった。
・途中で抜け出してマコックさんと赤坂のオストレア、同ティアレ、水道橋の居酒屋と2時まで飲み歩く。
・私のブログデザインについてかなりボロクソに言われる。「せっかく良いこと書いてるんだから」から「俺自身がLSTYさんのブログをデザインし直したいよ!」くらいの事まで言っていただけて光栄だが「はっきり言って読みにくい!」とまで言われると、どうしようか、と思う。
・自分自身では慣れているし、今のデザインで読みやすいと思ってる、いや、デザインとして綺麗かどうかは別として、読みやすくはあると思い込んでるので、ここからどう変更しても自分から見ると「読みにくいデザイン」になってしまう気がして、おいそれと変えられる物ではないですな、ブログのデザインってのは。
・これ、今後の課題だなあ。悩ましいなあ。
■8/4(日)
・9時半頃起床。根津「鷹匠」の閉店時間である。
・二日酔いはしていないが、朝食は特に食べず、浅草へ。11時に駒形に着けば良いので、歩くことにする。
・お茶の水から秋葉原方面へ。湯島天神や東大がある高台がありますね、そこから秋葉原方面へは急斜面になっている。ここの坂というか崖、斜面沿いに歩くと良い感じの坂や階段があって楽しい。
・広小路に出て山手線をくぐり、上野を過ぎたあたりで「このまま歩くと結構時間がかかる」と気づき、稲荷町から田原町まで一駅銀座線に乗り、駒形どぜうに11時過ぎ着。一階座敷、隣は中国人のカップル。浅草は中国人だらけだが、私が見る限りでは特にマナーが悪いということでもない。このカップルもおとなしいものだった。
・気になったのは女の子もあぐらをかいてたこと。そうか、韓国にしても大陸では女の人も座る場合はあぐらなのか、と思った。
・池袋演芸場に柳家小三治出演、とのことで上野から山手線で池袋へ。近年まで、山手線北半分の魅力を知らなかったのだが、上野、鶯谷からぐるっと回って高田馬場あたりの地形は味わい深い。
・30分あまり費やして池袋に到着したが、演芸場はまさかの満席。立ってまで落語を見に行くバカがいるのかね。そういう客は嫌いだな。
・することもないし酔いも覚めないのでホテルに戻り、夕方まで小寝。起きて山の上ホテルの天ぷら屋「山の上」へ。
・10日あまり鼻づまりが治らないのでお茶の水の薬局で風邪薬を買い、それを飲んで早く寝ようと思う。ホテルで薬を飲んで東海林さだお「とんかつ奇々怪々」を読む。
・本が面白い所為か、全く眠くならない。気づくと10時過ぎ、なんだかお腹が空いてきた。
・喜多方ラーメンの「坂内」みたいなすっきりしたラーメンが食べたかったんだけど、山手線の内側に坂内の店は少ない。結局妥協して近くの「揚州商人」でつまみ・酒、ラーメン。しまらない感じだが、仕方ない。帰って寝る。
■8/5(月)
・庭のホテルの和朝食を食べようと思ったら、平日はやってないんだって、残念。では、と山の上ホテルの朝食。冷静に考えるといまいちかなあ、しかし2,300円のホテル朝食だとこれで妥当な線かなあ、という微妙なところ。
・予定より1時間ほど早く東京発。小田原城をめぐり、富士屋ホテルの店でビール飲んで、新幹線では鈴廣かまぼこをつまみにビール。土産は「焼モンブラン」
・今回つめこみすぎの旅ではあったが、次につながる感触があり、それなりに満足。
悪戦苦闘の末、現状この感じで。
評価いただいて安心しました。まだちょっと納得できない部分もあるので、ちょこちょこいじるかも知れません。