2013年10月28日

ついにガウディ万年筆を買った話と、映画を10本見たこと

Pop is dead.
Pop is dead.・今年は万年筆にお金を使っていなかったのだが、15万円の万年筆を注文してしまった。数年来探していたペリカンの限定品「スピリット・オブ・ガウディ」である。
・これはもう10年近く前、東京の書斎館で買いかけたというか何というか。生まれて初めて万年筆を買おうと思い、この万年筆を目当てに書斎館に行ったのだが、15万円(18万円だったかも)という値段に怖じ気づき、結局その時は買えなかった。代わりに購入したのがウォーターマンのカレン・デラックスだ。

・それから年月が過ぎ、2年ほど前に自分の中で万年筆ブームが起こった時、思い起こしたのがこの万年筆だった。しかし既に時遅く、こいつは甚だ入手困難な珍品になっていたのだった。後から知ったが全世界限定1,000本ってんだから、それは厳しい。
・その時の相場は、webで調べると1本30万円なんて事になっていて、これはもう手に入らないかなあ、と断念しかけていたのだった。それが先日偶然にも見つかり、数日は迷ったが結局買うことにした。廉ければ10万円くらいで入手できそうではあるが、またこの先数年間悶々とするのは嫌だったのだ。

・これで私が本気で欲しいと思った限定万年筆は全て手元に揃うことになる。「全て」と言ってもたった3本だ。まずこの「ガウディ」、それにモンブランの作家シリーズ「フランツ・カフカ」、そしてデルタの少数民族シリーズ「イヌイット」これだけ。
・カフカはペン先に彫刻されているゴキブリに惹かれ、イヌイットはあまりに鮮やかな軸の色調が気に入って買った。ガウディはやっぱり工芸として好きなのです。新婚旅行もそのためにバルセロナにしたし。
・あと欲しいのはモンブランの149、ペリカンのM300あたり。前者はヴィンテージで良い物が廉く出たら買う、後者は気が向いたら買う、といった程度の気持ちなので、もしかしたらずっと買わないかも知れない。

・さて届いたガウディ万年筆は「これが15万円?」というような物。もっとずっしり重いのかと思っていたが、決してズッシリではない。
・これはペリカンのスーベレーンM800をベースにした限定品なのだけど、M800は定価でも5万円なのです。プラス10万円の価値があるのかどうなのか、これは何とも言えないね。銀の装飾がついているが、銀というのはそんなに高いものではないので、部品の加工(鋳造)にお金がかかってるということかね。
・字幅がFなのが不満で、Bに換えたいが、いくらくらいかかるのかねえ。ガウディのペン先は通常のペリカンM800と色が違う(通常は銀と金のツートーンだが、ガウディのみ銀一色)ので、正式なルートで交換依頼をしなければならないのだ。3万円はかかるだろうなあ。
・この万年筆、やはり高すぎるとは思うので正直、普通の人に薦める気は無いが、しかし私としては特別な思い入れのある作品なので、手に入れられて良かったと思ってはいます。

・最近見た映画の感想
・「愛のむきだし」各方面で絶賛されているのだが、見てみると普通の映画。無駄なシーンが多くて無駄に長いわりに、端折ってる部分も多いので、雑な印象を受けた。箸にも棒にもかからない駄作って訳でもないが、とても名作とは言えまい。この映画を絶賛する人も、駄作と断じる人も双方ともどうかしてると思う。主演の男の子がうまい。満島ひかりは特にうまいとも思えないが、かわいい。
・「社長行状記」/「社長太平記」生まれて初めて社長シリーズを見たが、全く笑えず。当時の人たちはこれを見て笑っていたのだろうか。「行状記」ではフランキー堺の怪しい日系人がしつこい。「太平記」は戦争中に森繁の上官だった加東大介・小林桂樹が会社では部下になるという部分に皮肉を感じたが、劇中そこに触れる部分が薄い。軍歌を歌ったり、敗戦後15年も経っていないのに軍国主義を未だに愛している感じがあって引いた。そういえばドリフも初期の頃は軍歌を歌ってたけど、戦後、軍歌というのがずっと愛されてきた理由に少し興味がある。
・「男はつらいよ 寅次郎と殿様」/「男はつらいよ 寅次郎恋歌」三木のり平出演ということで「殿様」を見てみたがつまらなかった。「恋歌」は初期の作品で、これはそれなりに面白かった。さくらの健気さがフィーチャーされた作品で、この頃は寅さんとさくらがしっかりと主役で、この二人が軸になってストーリーが展開している。しかしこの映画、予告編がひどくて、普通、予告編って「その映画の良いところ」を抜粋する物だと思うんだけど、どうもこの作品の場合「撮影スケジュールの最初の方に撮ったシーンをとにかくつなげました」という雰囲気のダラダラした予告編だった。よほど強行スケジュールで撮られていたのだろう。
・「IT」ホラー映画としては駄作だと感じた。青春映画としてみるべき物なんだろうけど、僕は猟奇殺人物として期待していたのでラストシーンのオチとハリーハウゼンのようなしょぼい特撮に脱力。集団幻想の理由についての説明も放棄されている。
・「ペットセメタリー」ネイティブアメリカンの呪術に関する話なんだろうけど、これも説明不足でただのゾンビ物になっている。
・「キャリー」今回見たスティーブン・キング3作のうちでは一番面白かった。パーティーのシーンが長いのが気になるけど、長い分だけしっかりとキャリーの心理が描けている。キャリーの表情をしっかり追うことで悲劇性というようなものが丁寧に築き上げられているというか、超能力者の暴走がいかにして起こったのかという必然性が理解できるようになっている。
・「野獣死すべし」撮る側演じる側の「熱さ・一生懸命さ・自己主張」が暑苦しくて仕方ない。つくづく私には合わない映画だと思った次第。後半は早送りしながら見終わったが、苦痛でしかなかった。1980年頃の日本ってこんなに洗練されてなかったのか、と思ったのは阿藤快演じるエリートサラリーマンが高級レストランで「皿を持って料理を食べてる」わけです。そういう時代だったんだなあ。
・「切腹」竹光で切腹するという残酷描写が三島由紀夫の「椿説弓張月」みたいだなあ、という程度の感想しか持てなかった。三國連太郎と仲代達矢が出てたり、名画とされる映画なんだろうなあ、と思いつつ、しかしどうも映画的な盛り上がりに欠ける気がするのだった。
・こうして書き出してみると10本も見たのか。10本見て「あーこの映画は面白かった!」と心底言える作品は無し。残念。
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